yocoさんのレビュー一覧

誰がお前なんかと結婚するか! 小説

千地イチ  yoco 

素直になれない事情持ち

千地イチ先生の主人公は、ほとんどが地味。
この作品の主人公も、真面目な地味系。

高校教師の椿征一は、高校教師。
片思いの北斗が結婚すると知り、傷心。
婚活パーティーで、プロポーズしまくる藤丸レンと、推しのヘヴィメタバンドで意気投合、泥酔してベッドイン。藤丸は椿にプロポーズ。
翌日、藤丸の部屋で目覚めた椿は、北斗の訪問に驚く。
『Bararauka』のCEO兼デザイナーで、北斗の仕事…

0

メメント・モリ 小説

英田サキ  yoco 

とても不思議な読み心地

メキシコを舞台にした麻薬カルテル絡みのお話。といっても残酷シーンに詳細な描写はなくさらっと。日本に馴染みが無さそうな事柄には丁寧な補足説明があるため、読みやすい。読者に過保護なラノベの中にこの世界観を落とし込んだのはすごいと思う。

メインカプは、組織で育ち暗殺に手を染める18歳の日本人アキと、元軍人のアメリカ人エディ。二人は一回寝たらお互いころっと恋に落ちた感じ。それまでに土台は出来上がって…

2

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

穏やかで優しい運命の恋

作家買いの作品なのですが、ファンタジーが不得意科目なので一気読みできず、ちまちま初回読了した際には、BLみが薄いからそんなに萌えないな、、と思っていたのですが、後を引く読了感だったので、読み直したら泣いてました…。

山村で老錬金術師(エレズ)に育てられたリクトは、師の命で王都のアダルバートの工房に弟子入りすることになったのですが、アダルバートの仕事や彼に関わる錬金術師、神人たちと関わるうちに…

4

花待つ君に捧ぐ愛 小説

和泉桂  yoco 

攻めも受けもキャラクターが良かった!

yocoさん&和泉桂さんの大正浪漫譚第二弾です。前回行方不明だった美貌の花村兄弟の兄・悠人もサラッと登場しました。

今回は前回の当て馬っぽかった戸次さんが攻め。刑事から探偵に転職しています。受けはヤクザの情人だった晶という美青年で押しかけ女房のように探偵事務所に転がりこんできます。

晶は貧民窟で育ちヤクザに売られ12歳から8年間も親分の愛人にされて他の人にもたまに貸し出され…と…

1

花舞う夜に奪う愛 小説

和泉桂  yoco 

レトロっぽい表紙がステキ!

yocoさんの表紙で和泉桂さん作なので絵師&作家買い。こんな素敵作品があったなんて見逃していた。しかも内容は他のレビュアーさんも仰るように大正浪漫譚。大好きな江戸川乱歩先生の世界です。もろに怪人二十面相みたいな義賊の怪盗も出てくる冒険活劇。

BL部分のヒロインである雪人は美貌の没落貴族のお坊っちゃま。陥れられた家の名誉を取り戻すため記者として頑張ります。しかし彼はお勉強は出来るけど素…

0

パブリックスクール ―ツバメと監督生たち― 小説

樋口美沙緒  yoco 

ぜひ続編を!

樋口先生の作品の中で一番好きな作品です。けど本当に何度読み返しても辛い…。ツバメシリーズの前巻を読んだところで、桂人は救われたけどスタンは?あんな経験をしたのなら、あれだけで救われるとは思えない…と正直思っていたので、今回丁寧にスタンの心の傷について描いてくれてとても良かったです。

今回は桂人とスタンの差異がよく書かれているなと個人的には思ったのですが、何度も読むうちに、桂人とスタンって、や…

2

気がついたら幽霊になってました。 小説

成瀬かの  yoco 

「成仏する前にあいつに会いたい」

アマゾンプライム。
yoco 先生が挿絵を担当した本は、ハズレがない。電子版は、表紙絵だけだったけど。
この本も面白かった。

気付いたら殺されて幽霊になっていた水葵。
成仏する前に一目会いたい昔の片思いの人の傍に飛んでいく幽霊の水葵・・
今生最期の願いで、やっと自分の正直な気持ちに向き合えた。
でも、彼には水葵が見えないし、感じてももらえない。
そして彼・黒須一志は、水葵を殺した…

2

生まれた時から愛してる 小説

夜光花  yoco 

双子×執着÷クロスノベルス

タイトル通り生まれた時から愛してる双子のお話でした
兄弟ものしかも双子で弟が兄に執着
好きなものしか詰め込まれておりませんでした
うふうふとにやけながら一気に読めました

弟類の方が兄理人にガチガチに執着しているんですが
その執着のきっかけが兄が患った病にあるんですがその病の設定がなかなか切なかったです
兄が患った病気は黒夢病と言っていきなり眠り続けてしまいその間体の成長が止まってし…

6

ラ・エティカの手紙 小説

名嘉あいか  yoco 

題名のエティカ=倫理 薫の「倫理の葛藤」

yoco先生の挿絵。過去の自分達を見つめる今の薫。
絵師買いした本、初読み作家。この著者の唯一の商業本。

タイトルがなじみない語句、
あとがきに、エティカはラテン語のEthica。
この物語では、単純に「倫理」という意味で使用したと、ありました。
「薫の抑圧した想い、倫理の葛藤」を封じ込めた手紙、という意味。
倫理の葛藤から逃げた者が10年ぶりに最愛の人と再会する物語

粗筋の…

2

パブリックスクール ―ツバメと殉教者― 小説

樋口美沙緒  yoco 

愛とは?

主人公をはじめ登場人物の幸せを願わずにいられない思いで胸がいっぱいに。読み終わった今、宝石のようなこの1冊との出逢いに心から感謝しています。

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