碧雲
初読み作家さんですが、美しく静謐で、まるでおとぎ話のようなお話でした。
作者さんの好きを詰め込んだ、と後書きにもありましたがラブストーリーと言うよりはある人に関する人生の一瞬を切り取った、みたいなお話で、錬金術師や国のこと、それらも深く掘り下げて書かれていました。
ので、最初はちょっと物足りなかったんです。
過去のお話もちょっと説明的かなぁ、と思う場面もありました。
なのでそれらを加味…
遠くに〜、隣に〜の後に読みましたが、全体的にはこちらの方が好みかも。
遠くに〜の方の小田島があんまりにも包容力がないので、こちらの攻めのざまぁ後の態度に真摯さを感じました。
クラスの人気者というか、人格者というか、人を惹きつける雰囲気を持った人って居ると思うんですけれども、だからと言って傲慢な訳でもなく、こちらの攻めはとても賢くて、大事な物は大事にできるいい子だったと思います。
けれども…