yocoさんのレビュー一覧

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

錬金術師と助手のファンタジー

錬金術師のエレズに拾われ、育てられたリクト(受け)は、エレズが身体を壊したのを機にエレズの弟子であるアダルバート(攻め)に預けられることになる。偏屈で人嫌いなアダルバートだったが、リクトの突拍子もない性格を面白がり、ふたりは徐々に打ち解けていく。そんな折、異世界の記憶のようなものがリクトの夢の中に頻繁に現れるようになって…。


正統派ダークファンタジーです。
受けは、7歳くらいの頃に奴隷…

8

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

読み易いファンタジー

異世界ファンタジー物。買うのをを少し迷っていたけれど買って正解の1冊。
子どもの頃に読んだファンタジーを思い出すような作品。主人公の一人称でずっと書かれていて、その語り口がとても読み易い。主人公が素直で頑張り屋ぶりがとても可愛くてほのぼのした感じで読める。キャラ文庫としては厚めだけれどあっという間に読み終えてしまった。
途中から過去の謎が解明されて哀しい部分もあるけれど、あまり重い気分にはなら…

7

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

凪良さんの作品にハズレなし!

yocoさんのイラストすっごく合ってた!

泣けてしょうがないお話も好きだけど、読むと幸せな気持ちになるこういうお話もいいですなー。

鈍感すぎる榮にいらいらしながら、いいことなんかなんもないニコの幸せを願うあまり、もうマスターにしとけ!とまで思ったけど、榮視点になってからは俄然榮を応援したくなってしまった。

人口が少なそうな街なのに、ゲイの男の子が5人はいたけど、20人に1人はLG…

7

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

榮の鈍感…

恋する子たちの気持ちはどれも「あるある」。片想いしてた相手に好きな子ができて付き合い始めた。告白さえできず自分の気持ちはしまって友達付き合い(でもまだ好き)。恋愛相談してる相手を好きになる。自分の恋人が友達(恋人に気がある、あったのを知ってる)と会ってるのを咎める。恋してると自分の事しか見えてこない。と、あげだしたらきりがないけど、みんなそれぞれ恋愛してるんだよね。エンドのことも最初は嫌なキャラだ…

3

あの夏の人魚姫 愛しのニコール番外編 グッズ

14歳の夏の出会い

本品は『愛しのニコール』の
文庫発売記念サイン会土産の書き下ろし小冊子です。

栄視点で
ニコとの出会いを回想するお話になります。

14歳の夏。

親の離婚という子供には
とてつもなく重大なのになにひとつ
子供の意見はさしはさめない
大人な事情で憂鬱と不安が高まった夜

栄は漬物石で自殺しようとしている
ニコと出会いました。

あの夜、
栄は母親が父親と電話…

6

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

初恋が報われる時

長い長い初恋を実らせるお話。
人間、生きてさえいれば、いつか報われる時が来る。かも。

広い空、おいしい空気の下、じいちゃんばあちゃんが丹精した自家製野菜やみそ汁で、例え祖父母の認識がゲイは病気だとしても、それを責められることもなく、無条件に愛されて育ったニコ。
中学生の時、死んでしまおうとした夜に一度であっただけの榮の言葉と、家族の愛を支えに、オネエキャラのニコールの鎧で身を守り、何とか…

4

火恋 小説

千島かさね  yoco 

切なくも感動的な転生モノ

中国のえくぼ伝説をベースとした転生物。
身分違いの恋が来世で成就する、切なくも感動的な物語です。

舞台は、昔の中国の小さな村。
医者の息子である鳳成(攻め)と、貧しい家の子である幸真(受け)は秘密の恋人同士。
しかし、二人の仲を知った鳳成の父は、疫病を鎮める生贄として幸真を焼殺。
失意の鳳成は村を焼き払おうとするも処刑されてしまいます。

死後の世界で、生前の記憶を消す「忘情水」…

8

火恋 小説

千島かさね  yoco 

タイトルが秀逸

初読み作家さんで作風が分からないながらも、あらすじに惹かれて購入。中華風ファンタジーで、とても良かった。
身分違いと同性という障害により、受を生け贄にするという形で恋仲を引き裂かれた100年後の2人の物語。攻は前世を忘れず転生する代わりに人狼の王として生きなければならない。しかも2人を引き裂いた村を守るという使命まである。受に再度出会うためにその使命を果たす誠実さと健気さにじーんときた。受は前世…

9

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

運命とは

こんな考え方があったんだ、と思いました。
この考えが正しいか正しくないかと言われると正直わかりませんが、こういう考え方してもいいんだと少し救われるものがありました。
これほど重たい”運命”のお話を読んだのは初めてでした。
輪廻転生しても毎回同じ運命を背負って生まれてくる命。
メインの時間軸と、メインに繋がる過去の時間軸のお話。
重くてつらくて切ない、決してハッピーとは言えないですが、ずっ…

2

銀の不死鳥 小説

綺月陣  yoco 

衝撃的、でも引き込まれる

初めて綺月陣先生の作品を読みました。

最初は、「不死」というテーマを軸にした、 廻音と真士甘くせつないお話だと思って読み進めました。
愛する真士に被験者としての運命を告げることなく未来への眠りにつく廻音がせつなくて胸が締め付けられました。

しかし、廻音が眠りについてから35年後の未来は、想像を超える世界でBLではなくSF小説を読んでいるかのような展開でした。
先の展開気になって、気…

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