yocoさんのレビュー一覧

銀の不死鳥 小説

綺月陣  yoco 

序盤からの落差がすごい(ネタバレ)

「胸糞悪いBLが読みたい」という質問に対しておすすめしていただいた小説です。

とにかく主人公の廻音(受)がひたすら健気ですね。前半攻めの真士も照れ隠しはありながらも廻音のことが大切なのだと見ていて恥ずかしくなるほどに伝わってきます。
序盤はひたすらに廻音と真士の愛し合うさまが描かれているのですが、これが生きてくるのが他の方も書かれている廻音がコールドスリープにより眠りにつき、目覚めたあとで…

3

ぶつだん 仏像系男子(表題作 国宝☆彼氏) 小説

浅見茉莉  yoco 

表紙からは想像もできなかった軽妙な面白さあり!

もふロス気味だった私。
最初この黒っぽい、固そうな(笑)表紙に「うーん・・・」。
なかなか手を伸ばせませんでした。
ちょっと別の竜関係の本を読んで、気分を落ち着けて、ようやく読み始め。
読みやすく、また1カプ目がとてもツボって、
とってもいい気分転換になりました!
もふロス半減(笑) ということで萌2.

カラー口絵がまず笑える。
三面六臂の阿修羅が皿もったりリモコンもったりコッ…

1

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

シリーズ化希望

不器用だけど優しい堅物と天然だけど真面目な不思議ちゃんのボケ×ボケカップリング、何気に新鮮でとても可愛い。
二人のツッコミ不在なやりとりは読んでて思わずニヤニヤしてしまう。
全体的にはBL作品というより童話風の異世界ファンタジーに近い感じというべきだろうか。
緻密に練られた設定や壮大な世界観がすごく魅力的で、散りばめられた伏線もきちんと回収されてすっきりした。
錬金術師や竜の話の比重が多い…

10

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

妄想広がるパブリックスクール

表紙の絵に惹かれて超久々に小説読みました。小説には珍しく人物単体の表紙。表紙の引力って大事!!
神評価にしたのは小説としての完成度の高さと受けのレイが可愛かったからです。正直BLとしての萌えはあまり感じませんでした。この巻ではまったく甘い展開にはなりませんので。
受けのレイは良かった!可憐で華奢でウジウジしてて可愛らしい。大好きです。
でも攻めのエドがなあ…。私にはただのDV男の差別主義者に…

15

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

魂が震えました.。.:*・゜(感ノД`動)゜・*:.。.

本作の前に、泣ける小説をということで転生ものを読み、とても感動したので続けて転生ものを選びました。そもそも生まれ変わりを信じている私は、輪廻転生をモチーフとしたお話が大好きです。
今作も心が揺さぶられるほどの衝撃を受けました。じわじわと心に染み入る言葉の数々。グッときました。朝丘先生は一言一句を大切に、細やかな心遣いをもって、言葉を紡ぎ出す天才ですね。
朝丘先生作のレビューをするのはこれが初め…

6

騎士と無垢な罪人 小説

和泉桂  yoco 

健気な受けが誤解から酷い目に合わされて…王道ですが素敵です

yocoさんのカバー絵に惹かれて読んでみたくなりました。
またかっこいい騎士と健気な受けも好物です。
不覚にも出版社を確認していなかったため書店で探し出せませんでした。
イラストの印象から少なくともルビーではないといった思い込みから…
結局いつものようにネットでポチりで購入したのですがページ数の少なさと可愛いファンタジーはルビーらしいお話でした。

いつまでも発現しない騎士であるための…

2

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

文字だから伝わる気持ち、伝わらない気持ち

サヨナラ・リアルに続いて手に取った朝丘さんの作品。
自分が普通では無い事にどうしようもない思いを抱えた一吹と、過去に囚われた大柴さん、そんな2人のお話

通学や通勤で毎日乗り合わせる乗客たち
会話を交わすことなくすれ違う人の方が圧倒的に多い中で、知り合う事ができた2人

賢司さんの過去の出来事を知って、それは偶然では無かったのだと分かりました

本当に辛い出来事を抱えている人間って…

10

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

ぼろぼろウサギ

自分がゲイであると自覚し友達とうまくコミュニケーション取れなかった一吹が、初めて人を好きになり強くなっていきます。
とにかく一吹が健気で優しい作品でした。

バスで知り合った賢司のことが好きで好きで仕方ない。
でも嫌われるくらいなら、気持ちを隠して友達でいたい。
そんな一吹の葛藤がひしひしと伝わってきて切なかったです。
ぼろぼろウサギのキャラもすごくあってました。

賢司の優しく包…

8

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

不可解に見えてしまった。

あとがきで「普通に揺れ動く2人の恋」とありましが、
受けにも攻めにも、良い面もあればいたらない面もあるという意味で「人間らしさ」も書かれていたように思います。

ただ私はそこに共感することができす、片恋の切なさを味わうこともできませんでした。
というより根本的に合わなかった気がします。
なので、若さ故のいたらなさや暴走が不可解な行動に見えたし、
相手に遠慮する所と自分の気持ちを押し通す…

10

誰も僕を愛さない 小説

星野伶  yoco 

不幸や狂気を描くには筆力が必要

主人公は化粧品会社の営業部で主任を務める優貴。家族愛に恵まれずに育った彼は仕事面では要領よく出世街道を邁進しながらも、根本的なところで「自分は誰も愛せない、だから誰にも愛されない」と思っている孤独な男です。ある時、優貴は無愛想な部下である刀根から告白され、さらには仕事のミスを切欠に半ば脅迫される形で彼と肉体関係を持ってしまいます。母親の愛に飢えている優貴は、とある秘密を抱えつつ、上司の娘との見合い…

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