ジョシュ・ラニヨンさんのレビュー一覧

マーメイド・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

またこんな終わり方する~(萌)

ジョシュ・ラニヨンさん、三シリーズ目を読んでみた。今回は挿絵の雰囲気も相まって渋い!特に相手役のケネディが鉄壁ガードな無表情男で、二人がどうやって近付いていくのかさっぱり見えなかった。

主人公のジェイソンは、過去に撃たれた経験からトラウマ持ち。出世欲が凄いらしいが、ギラついた感じはなく、繊細さも持ち合わせている。ちょっと頑固で人の話を聞かないところがあり、浮かんだ考えにすぐ飛びつく癖がある。…

3

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

攻めがひたすらイイ男

記憶喪失もの。定番(ゆえにダレる)の、ここはどこ私は誰?ってのを刑事に尋問されるシーンで知らしめてくれる構成が良かった。もしかしたら主人公が犯罪に関わっているかも?という引きも面白い。
そして刑事グリフィンの存在感が圧倒的。出番としては小男コールの方が多そうなのに、ずっと心に引っかかる。

窃盗の罪に問われたピーターは、記憶を取り戻せないまま真相を探っていく。徐々に見えてくるピーターの過去は…

0

夜の眼 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

この雰囲気がたまらない

特殊な状況におかれた警察官と保護対象者の短編。

脱獄した元恋人が殺しに来るかもしれないという、緊迫感の中で一夜を過ごす二人。主人公・パーカーの過去はかなりワケあり。そこが徐々に明かされていく過程が面白く、話にぐいぐい引き込まれた。
またその過去の諸々は、護衛役のヘンリーとの関係を微妙なものにしそうなのに、ヘンリーはしっかり中立的な考えを示していたのが良かった。

初対面の二人は、辺境の…

3

クリスマスの航路 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

メンドクサイ大人たち

とても面倒な大人二人のすれ違い話。こうなるに至った理由に必然性を持たせる職業設定が良かった。

シェインはプライド高めなドジっ子に見えるFBI捜査官、ノートンは元保険調査員。二週間ばかり共に過ごして運命を感じたはずが、ノートンが突如姿を消す。シェインは傷付いて引き摺り、二年後に再会してからも疑心暗鬼に駆られている。

大人の駆け引きとは到底言えない、微妙なバランスでクリスマス前を過ごす二人…

2

海に魚はたくさんいても 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

海底描写が◎、ダイビングBL

幼馴染みの、ちょっとベタなすれ違いもの。短編。

お互いに肉体的な経験だけは豊富そうな二人が、初心な恋心を持ってぐるぐるしている。ブレアーはかなり夢見がちで、いろんな男に出会っては別れてを繰り返している。フィンは心だけはブレアーに一途だが通じていない。二人の矢印が行き違ってしまったきっかけは、若さゆえのとある出来事。

均衡が崩れたのは、二人でダイビングに出掛けた中でピンチに陥り、共に脱出…

0

欠けた景色 In Plain Sight 小説

ジョシュ・ラニヨン  小山田あみ 

もっと欲しい!がいっぱい

ひと時のバカンスを過ごした相手が突然失踪し、有休で捜査に押しかけるFBI捜査官のお話。

空港でのお別れシーンから始まる物語は、二人の関係性にぐっと興味を引きつけられる。その後捜査を通し、改めてグレンのことを知っていくナッシュ。私情が入りまくるせいで感情的になり、推理もやり方も強引で、見ていてとても危なっかしかった。

失踪したグレンとナッシュの関係はまだとても曖昧で、回想で語られる内容も…

1

雪の天使 Icecapade 小説

ジョシュ・ラニヨン  金ひかる 

鮮やかな風景描写がとても好き

なんとも不思議な設定のお話。平衡感覚にハンデを持つ元怪盗(?)・現作家と、元FBI捜査官。かつて敵対していた二人が、十年後に再会を果たす。
離れていた間に直接的でない一方通行のあれこれがあり、そこに潜む気持ちを考えれば萌えポイントになりそう。

現役時代に自分を追いかけていたカフェ捜査官に、年に一度だけ留守電を残すノエル。その原動力となるのは自身の著作物で、カフェを笑いものにした謝罪のためだ…

1

フェア・チャンス 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

まだまだ続いて欲しかった~

シリーズ完結編。……って本当?まだまだ読みたい。

すっかり夫婦のように過ごし、甘々な雰囲気を醸し出す二人が今作で巻き込まれる事件は、一作目で逮捕されたシリアルキラー絡み。エリオットは仕事とタッカーとの将来に思うところがある様子で、事件解決に奮闘する中で答えを見つけていく流れだった。

平和とはいえないまでも二人で過ごす日常は、タッカーの過保護っぷりにキュンとくる。ただの心配じゃなく命の危…

3

フェア・プレイ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

愛があればってやつッ(萌!)

フェア・ゲーム続編。
恋人としてエリオットの部屋で過ごす二人に萌える暇も無く、冒頭から事件が始まる。そこから過去の出来事へと広がり、複雑な構造が見えて来て面白かった。

事件を追いながら、エリオットとタッカーは衝突を繰り返す。特にエリオットの性質はなかなか面倒だと思った。ベッドの中では支配されたいと願いながら、それ以外の場面では支援すら許さない。必要以上の庇護を嫌がるのは分かるし共感するが、…

2

フェア・ゲーム 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

この設定めちゃくちゃ好きだ

ジョシュ・ラニヨンさんの別シリーズが面白かったのでこちらも。
膝に傷を持つ(比喩でなく)元FBI捜査官エリオットが事件に巻き込まれ、現役捜査官の元恋人と解決していくお話。簡単に言うと再会復縁もの。

エリオットの人生を大きく変えた怪我をきっかけに、ろくに話し合うことも無く強引に離れた二人には、まだ大きなわだかまりが残っている、というかまだ好き合っているのが分かる。こんな状態で、不本意ながら辞…

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