ジョシュ・ラニヨンさんのレビュー一覧

フェア・チャンス 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

末永く幸せに〜

三巻に渡る、オールズフェアシリーズの完結巻。

現FBI捜査官タッカー×元FBI捜査官かつ現大学教授エリオットのシリーズです。

この2人、FBIの同僚として出会って即恋に落ちたものの、エリオットがFBIを退職せざるを得なくなるような大怪我を負った時の感情の行き違いで一度は別れています。

第1巻は、そんな2人がエリオットが勤務する大学の学生の失踪にそれぞれの立場で関わることで再会する…

6

モネ・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

思い出の男VS運命の男

四十代のゴツくてワーカホリックなFBIの行動分析班主任・ケネディ×三十代のハンサムFBIの美術犯罪犯・ジェイソンのシリーズ第二弾。
ちなみに第四作まで出ているので翻訳が待ち遠しい!


前作で初めて出会って身体の関係を持った2人だけど、明確なお付き合いの約束があるわけでもなく、同じFBIとはいっても本拠地はバラバラなので、専ら電話だけの中ぶらりんな関係が続いています。
そんな中事件絡みで…

5

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

大団円

アドリアンシリーズの一応最終巻に、なるのかな。後日談としてクリスマスと大晦日の番外編が出ていますが。

マッチョなクローゼットゲイの警察官・ジェイク×お坊ちゃん育ちで心臓が悪い、作家兼書店店主アドリアンの物語です。
大体アドリアンがコ●ンくんよろしく事件に巻き込まれ、ジェイクと捜査することになります。その事件の捜査に並行して2人の関係が変化して行くのが物語の骨子。

第1作はジェイクとア…

3

フェア・プレイ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

面倒くさいミルズ親子

シリーズニ作目。今回はエリオットの父親、ローランドの過去を巡るお話。前作でも少し触れられていたローランドの反戦運動時代を綴った回顧録。その本の出版を阻止したい何者かから命を狙われるローランド。真相を探る為、エリオットは父親の過去とかつての仲間たちについて調べていく。

リベラル主義やらヒッピー文化やら、BLでは馴染みのない題材でしたが、興味深く読めました。当時の時代背景がリアルに感じられて面白…

5

フェア・ゲーム 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

骨太なミステリーロマンス

FBIでミステリーで再会ものという自分的にツボな設定盛り沢山の作品でした!

勤務中、膝に重傷を負わされFBI捜査官を退職したエリオット。現在大学で教鞭をとる彼が生徒の失踪について相談を受け、調査をしていくというお話。

かつての同僚で恋人でもあったFBI捜査官、タッカーとの再会。調査の過程で巻き起こる事件と謎。そして自らも命を狙われるエリオット。焦れったい恋模様とハラハラのミステリーに引…

7

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

何度も。お前との新しい初めてを

1冊の半分までがアドリアン・イングリッシュシリーズとは関係ない短編が2作、後半にアドリアン&ジェイクの後日談/続編の収録。

「雪の天使」
単話のレビュー済み。電子版ではイラストは金ひかる先生が担当。
元捜査員と元宝石泥棒の甘さ控えめなクリスマスナイト。

「Another Chiristmas」
「雪の天使」のアフターストーリーSS。
1年後、カフェとノエルは恋人で今年2…

4

「瞑き流れ ~アドリアン・イングリッシュ 5~」初版封入特典ペーパー グッズ

ジェイクへの、①ムチ②飴

「暝き流れ」初版封入特典となります。
ピンク色の紙、表裏に1編ずつのSS、計2編の収録となっています。

「アドリアン・イングリッシュ3.5 CHRISTMAS CODA Hallelujah」
1編めのこちらには草間さかえ先生の挿絵が1p付いて、内容は6p。
4作目内で、その時アドリアンと付き合っていたガイ。
そのガイが、ジェイクが書店の前で車を止めていたのを2度見た、と話していたそ…

1

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

響き合う愛の心

シリーズ完結巻。
時間軸は4巻での被弾及び心臓の手術から5週間〜その後、といったところ。
ジェイクはカミングアウトし、警察官も辞め、離婚することに。そして全て吹っ切ったのか、アドリアンに対して甘い。
アドリアンとの関係に対して遂に何の障害も無くなった…なのに今度はアドリアンが一歩も二歩も引いてしまっている…
死に瀕した経験、ジェイクに感じた絶望、そこからくる気鬱。
だから読者としては「ど…

2

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

袋小路のあとで

シリーズ4作目。
なんと、あれから(3作目の終わり)から2年後設定。
ジェイクとアドリアンはお別れしていて、アドリアンは3作目で知りあったガイと付き合ってる。
そして、再び事件に巻き込まれる…

もちろん本作もミステリな訳ですが、今回はミステリ部分よりアドリアンの心境やジェイクとの関係性に関する部分の方が重要だったので、私的には今までのシリーズ作の中で初めて面白かった。
大まかなストー…

3

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

胸が痛い

「2」でジェイクとアドリアンが心とカラダを通い合わせた…
…のもつかの間。
やはりそれは旅の恥はかき捨て的な状況だったのか。非日常の空気に飲まれたアフェアだったのか。
いつものテリトリーに戻ったら、やっぱりそうなるか…と言いたくなる2人を取り巻く空気感。
そんな宙ぶらりんのアドリアンに胸が痛む。
そして今回もまた事件に巻き込まれるわけで。
その事件というのはよりによって「黒魔術」ときた…

3
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