稲荷家房之介さんのレビュー一覧

囚われの愛を殺せ 小説

藤森ちひろ  稲荷家房之介 

既視感

ヤクザもの。美しい弟分をだまして香港のボスに売るが、実はボスがいいやつで兄が敵という構図。なんか、設定がみたことあるなと思ったが、「隷属の闇」かな?

あんまり好みじゃない設定だった。香港マフィアのボスにいいようにされる健気受けも一興か、と、半ば賭で手に取ってみたが、やっぱり最後まではまれなかった。

兄が急にそんなに悪くなれるのかという豹変ぶり(最初は慕うほどいい人だったわけで、極悪非道…

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青水無月 小説

水原とほる  稲荷家房之介 

DVか、究極の兄弟愛か……いやいや、これって愛なのか?

電子書籍版を購入。
表題作の「青水無月」とその後(半年後?)を描いた「半夏生」が収録されています。
あとがき無し、挿し絵は有りです。

久しぶりに、ここまで突き抜けたものを読みました。
いやー、すごかった。

DVの渦中にいる人の心理ってこんな感じなのでしょうね。
違和感なく、まるで自分が体験するかのようにするすると入ってきます。
苦しい。

激しい執着と依存。
でも、これ…

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ザイオンの小枝 コミック

稲荷家房之介 

どうしてこうなった!?

表紙のアーリア人さんが綺麗だなあと思ったけれど、中を見たらおっさんなんですね。これはこれでいいのですが、だったら表紙からちゃんと年齢がわかる方が良かったです。私はおっさん受け大好物なので、逆に大喜びですが。

こういうBLでナチの話は何処まで描いたりしていいものなのか気になったりしますが、歴史ものとして好きなのでたまらないですね。
稲荷家さんはこういう軍事系が描ける稀有な作家さんなのですが、…

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ザイオンの小枝 コミック

稲荷家房之介 

肉球編がなければ…

表題作(全3話)と、表題作のギャグ編と、その他短編が3編入っています。

レビューを吟味した上で購入したものの、「ザイオンの小枝」肉球編が思った以上に本編の雰囲気をぶち壊してた…(>_<)
なんで肉球編にしちゃったんだろう…
エリヤも伯爵様もキャラ変わってるよ〜
表題作は最初に2話、間に短編と肉球編を挟んで、最後に1話収録されているのですが、最終話に行き着く頃にはキャライメージがブレてし…

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B.L.T 小説

木原音瀬  稲荷家房之介 

利用するつもりだったのに気がつけば……

中学生の頃、北澤は電車で大宮という男から痴漢に遭います。
それをネタに金をせびり、ご飯を奢らせ……と何だかもう序盤から北澤の傍若無人っぷりがすごい。
家庭環境に恵まれず両親が離婚したことで愛情に飢えてる北澤は、誰よりも自分を欲してくれる人間である大宮を利用し尽くします。そして最後に捨ててしまう。

それから5年。
再会したふたりは惹かれ合って付き合うようになるんですが、北澤の可愛さが破壊…

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覇帝激愛 小説

遠野春日  稲荷家房之介 

やふーv

最近どうにもモブに凌辱される受が好きでしょうがない。
もこデス(´艸`*)ぐふ。

お話の攻は国を統べる帝王。
鹿を追いかけてさまよいこんだ森の湖で見つけた美麗な人に
ひとめぼれ。
なによりも大事だという簪を人質にその人物を自分の手中に。
早速つれかえり綺麗にした挙句に犯すという
なんともな展開なのであります。
凌辱フィバー☆な、わけですが
個人的には、宦官たちが無機質に受の体…

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百日の薔薇 Luckenwalde Ⅱ コミック

稲荷家房之介 

着替えシーンにくぎ付け

 前作『百日の薔薇 Luckenwalde』の続きです。前作はR18ということで、濡れ場たっぷりで官能的な1冊でしたが、今回はエロシーンはほとんどありません。いやエロシーンがベッドやHシーンのことならば、一切ないと言えますね。ストーリーはタキが機甲学校に入学した日の出来事を、そこに来るまでのクラウスの回想とタキの回想を交互に挟んで進むのですが、大きな動きはありません。すべて『百日の薔薇』本編の前に…

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えだぼん 榎田尤利デビュー10周年記念小冊子 グッズ

「はつ恋」の二人に大興奮

「小説b-Boy」2010年9月号の特別付録、榎田尤利さんの10周年記念小冊子です。

全体的には、小説とコミックのコラボ企画「恋とは呼べない」「愛とは言えない」シリーズと、マンガ家シリーズが大部分といった印象です。

そんな中、「はつ恋」のスペシャルコミックがあり、はぁぁぁー!と大興奮でした。久我山と曽根が部屋から花火を見る話です。二人とも全裸(事後!?)ということもあり、甘い雰囲気が読…

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金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

陳腐&なんちゃってSF

いまどきこんな使い古されたSF設定の小説を読むはめになるとは思わなかった。つっこみどころもありすぎで、読むのを放棄したくなるレベル。ガッカリ度がはんぱない。

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太陽は夜に惑う 小説

真瀬もと  稲荷家房之介 

ちょと変わったアラブ・ミステリー

アラブものなんですが、かなり重々しかったです。暗いと言ってもいい、よくあるアラブものとは全く違うタイプの作品でした。

アラブものの攻めって、強引で主人公を無理矢理ものにしようとするイメージが強いのですが、このお話の攻めキャラであるアーキルは出会いから優しく親切。アラブの王族というより白馬の王子ってタイプだと思いました。
時代設定が100年くらい前というのもアラブものにはちょっと見ないと思い…

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