稲荷家房之介さんのレビュー一覧

偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

構想5年半・通常ノベルス三冊分のボリューム・・お買い得な良作

帯文は 「二つの運命 一つの愛」??
・・意味不明ではっきり言ってセンスを感じないキャッチコピー。
稲荷家房之介 さんの美麗な挿絵が素敵です。絵に惹かれ、帯文の意味不明を解消したくて、「六青みつみ先生インタビュー」を読みました。 意味不明な帯の推薦文は、紹介記事へ誘導する戦略だったんだろうか?
そして、電子版を讀みました。

この作品にもモフモフした兎が登場します。
【シオン(元エリュ…

5

したたかに愛を奪え 小説

藤森ちひろ  稲荷家房之介 

王道

ヤクザからの借金(それも10億!)の返済ができずに心中した両親の代わりに、残りの人生を捧げて身体で返済させられる息子のお話。

よくあるやつです。王道すぎて、特に目新しさはありませんでした。
ただ金額だけは結構飛び抜けているのではないでしょうか。
父親への融資+他の損失額も負担し最終的に20億までいきますからね(笑)

初っ端からエンジン全開でがっついてきた攻めと体が素直すぎる受け。

0

青水無月 小説

水原とほる  稲荷家房之介 

兄の変化を楽しめなかった

ガチの兄弟もの。
ハード好きとしてはそこまで痛い痛い、やめてくれーな内容ではなかったですが、兄が変わってしまうまでの抵抗にはニヤニヤできました。

両親の離婚で離れ離れになった兄弟が再会し、不健全な禁断関係へと突き進んでいくお話。
暴力をふるう父親側に引き取られた弟はその過去から、本人もDV男になっています。
挿絵がとても忠実で、傷跡や噛み跡をしっかり描いてくれているので、痛々しさに萌え…

2

陵辱と純情にゆれる獣 小説

秀香穂里  稲荷家房之介 

凌辱より純情高め

出世意欲バリバリの受けが、仕事の大きなプロジェクトで使用するPR動画を圧倒的才能にあふれた攻めに制作してもらう代わりに、身体を好き勝手される話。

男に抱かれる<仕事の成功ということで、嫌々ながらも抱かれる受けの哀れな様をたーっぷり楽しめるかと思いましたが、期待したほどではなかったです。
ただ序盤、契約前に訳も分からずいきなり襲われ「男の俺にどうしてこんなことするんだ…」と根本の意味に疑問を…

1

百日の薔薇(2) コミック

稲荷家房之介 

本当の意味での穢れとは何だろうか

 まだ終わりではないんですよね? もう10年以上も前の単行本なので望みは薄いかもしれませんが、明確に終わりと言われるまでは、続きが出るのを待っていたいなぁと思います。2巻では戦闘シーンがさらに多く、濃いものになっていましたが、それだけ殺伐とした世界だからこそ、クラウスとタキの太い絆が窺えるシーンがより美しく見えました。

 穢れたものにタキが触れられることを極端に忌む領民達。レイゼン家の人間は…

0

百日の薔薇 コミック

稲荷家房之介 

戦場に咲く可憐な華

 こういう設定大好き!と興奮しながら読みました。硬質な美貌を持つ受けに献身的に仕えながらも、陰ではその身を抱いている攻め。タキが本当に繊細な美しさを持っていて、思わず見惚れてしまうシーンも多々ありました。彫りの深い西洋的な美しさもいいけれど、黒髪に黒い瞳という和の美しさもやはり捨てがたいなと心底思います。戦場では皆の士気を高めながら、屋敷に帰ればクラウスのなすがままに抱かれる日々を送るタキ。そのギ…

1

眠りの森のノワール王 小説

秋山みち花  稲荷家房之介 

悪いのは呪いをかけた魔女のはずなのに…

2015年刊、リブレ小説アンソロジー『エロとじ♡悦』からの電子分冊版。
有名な童話が元になっているが、最初に読み終えた時はがっつりエロ度は低めかな?とは感じた。
主人公が美姫と見紛うばかりの王子さまで、長年眠っていた王さまも美形とあって、キラキラした登場人物好きな人の好みに当てはまるかとは思ったが…

それにしても王さまってば、100年もの眠りから目覚めて目の前に居た王子さまに一目惚れした…

0

偽りの王子と黒鋼の騎士 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

読後感、もうひと押し欲しかった。

ボリュームを一切感じさせず、夢中になって最後まで読める一冊でした。
受けはとにかくモブレされるし、攻めは理不尽なほど受けに意地悪するし、ハラハラしっぱなしで続きが気になって一気に読みました。
途中、辛いこといっぱいあるのですが、最後は結ばれてハッピーエンドです。

ですが、攻めザマァがちょっと不足かなぁと思いました。

攻めはもうちょっと後悔して欲しかったし、もうちょっと反省して欲しか…

8

玻璃の花 紅蓮の章 コミック

稲荷家房之介 

ラストまでドラマチック

下巻もよかったー
愛だよね。ちゃんとBLだった。
お互いを想い合う強い強い気持ちに感動しかありませんでした。

スイとイツの復讐に胸熱。
都を滅ぼすとか貴族を殺すとかそういう方法じゃなく、二人で普通に出会って生きていくこと……
それこそ、最高の復讐だよね。最高!
晴明の苦しさや淡い恋心?も明らかになり、それさえも昇華してしまうラストが素晴らしかった。

そして、やっと再会できたそ…

1

玻璃の花 雪花の章 コミック

稲荷家房之介 

平安時代の歴史もの

めちゃくちゃ面白かった!
美しい表紙に惹かれて選びましたが、ここまでの歴史ものとは思いませんでした。
ちょっと難しいところもあります。

ただ、平安時代の藤原道長・頼通が活躍した時代の話だし、歴史の流れがわかっていれば落ち着いて読めると思います。
だって、歴史通りだとしたら道長は今後摂政となって政治の実権を握るわけだから、ここで滅ぼされるわけがない。
とすれば、主人公の道満とスイの運命…

1
PAGE TOP