峰島なわこさんのレビュー一覧

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

青い鳥が飛び去ってしまう前に

犬飼、いい人ではないですか。望まない形で交わってしまったけれど、河内を気遣う優しさがあり、生まれた子どもを引き取って育てたいとまで言ってくれて。犬飼はαで、圧倒的に優位な立場にあるのに、人としての誠実さがあり、愛があると思うのです。
河内を無理やり抱く挿絵が鬼畜な感じで、犬飼の印象が悪くなっている気がします。子どもを優しくあやす場面の挿絵があったなら、ずっと好印象だったと思うのです。

Ωに…

12

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

夢が無さそうで夢がある

医者ってたまに無責任な事言うよねーって思った。いくらそんな研究があるからと、自分の患者での実例が無いのに言う?今までのΩバースものはファンタジーっぽいのが多かったけど、他の方も書いてたけど現実的でした。治療の描写とか現実的かつ具体的だしね。高校時代レイプされたのもゴツい柔道部員。そりゃあ、そんなの見たらトラウマになるわ。しかも、本人も至って普通の容姿だし。でも攻めはちょっと美形っぽいですね。この作…

9

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

エロと言うより木原さん

この白黒表紙のシリーズって短くてエロというイメージがあるんですけど、いや確かにエロがえげつないんですが、えげつなくて萌えないですが、印象に残ったのはストーリーでした。
オメガバースは基本的に苦手です。ふんわりよくわからん。なんでそうなるんじゃいとか歴史どうなってんのとか細かいことが気になるのがいけないのか。この話は短い割に世界観が結構しつこく書いてある。そこが自分的には良かったかな。
秀逸なの…

13

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

運命の番

これは……いい!
正直、オメガバースはどーにも嵌らず『いい』と呼ばれる本は色々試したのですがいつも結果は『うん、ないな』に終始してました

買ったオメガバースは全て手放していて、今後買うことはないだろうと思っていたところ、こちらを発見

木原さんなら、もしかして……と思い購入

期待を上回る神作品でした!
読み返しちゃったよ!

短編ながらも丁寧に書かれた設定、受けの河内の抱え…

15

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

あまりにも無慈悲

『小説オメガバースアンソロジー』(2017年10月発行)収録の一遍。

「木原さんのオメガバース?」と読み始めたのですが……木原さん、相変わらず無慈悲。
ここのところ『心と体の反応が異なる人』のお話が多いですね。
いやー、辛い辛い。

河内はΩですが、抑制剤でコントロールしながら一般企業での仕事に就けるほど発情期が軽い体質です。この様な体質のΩは35歳までセックスを経験せずに過ごすと発…

20

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

なわこ先生の絵で榎田先生節

榎田先生のお話がコミックだとどうなるんだろうと気になっていたのですが、ようやく手に取れました。最初読んだ時、ある部分がイタくて読めなくなったのですが、気を落ち着けて再読。榎田先生のお話に、なわこ先生の絵がプラスされて破壊力満点。パンチあるのに、都昆布のようなじわーと味もあるという奇跡の一冊でした。三作目に地雷と思われる箇所(無理やり系)があるのでご注意ください。

榎田先生のSSも加わって一番泣い…

1

花と月 コミック

峰島なわこ 

世界の全ては、あなた。

とても評価に迷いましたが、最終的には萌で評価させてもらいました。
(他カップルの「花と雷音」は評価の対象にしていません。闇の深さはメインカップルより上かもしれません。)


組長の菅原(受け)と舎弟の神崎(攻め)の物語。
前半は神評価。
そして、後半は萌評価。
後半の菅原の娘登場からは3人が家族になっていく物語へ主眼がシフトしていきます。
疑似家族を作り、最終的に孫も産まれるという…

3

あと、もう少しだけの恋 コミック

峰島なわこ 

叙情的に描き上げられた青さと大人の狡さ

いやはや、ためいき。
胸に「読み上げた!」という充実感が広がっています。
素晴らしい。

ゲイと自覚したのは中学の終わり。
ふつうの高校生が楽しむような生活は送れないと諦めていた船戸。
そこに産休代員の佐久間が現れて…。

1学年に4人もいるような名字のせいで起こった悲劇なのか、何なのか。
この作品、できる限りネタバレしたくないんですよね。
読んで感じてほしいのですが、ちょこっ…

1

花と月 コミック

峰島なわこ 

ダークさに酔ったままでいて欲しかった…

いままで峰島先生の作品はアンソロジーや雑誌でしか読んだことがありませんが、ちょっと変わった設定だったり惹きつけられるものがあり、本作は表紙を見た時から”買う!”って決めてました。
学生の短編が間にはさまってる以外は、ヤクザの部下とヤクザ組長の話です。

●「花と月」
手下も逃げ出すつぶれそうなヤクザ。
組長の菅原は金策に走り、部下の神崎にも組を抜けるように言うけれど、神崎は「あんたの視界…

3

ひなぎくびより コミック

峰島なわこ 

高速湯沸かし器のような人々

食べ物が出てきそうな気配を感じて購入したのですが、ほとんど出て来ませんでした。
初読みの作者さんだと思っていたのですが、「キミイロフェロモン」の作者さんだったんですね。

一階がカフェのシェアハウスを舞台に、常連客、住人、マスターの恋模様が描かれているのですが…、うーむ。誰にも共感も感情移入もできませんでした。

1話ごとに主役が入れ替わるオムニバス形式で、高校生×マスター、子持ちのやも…

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