matimati
高校生リョウの素直さが本当に愛おしい作品でした。これだけの年齢差がありながら、サオダケがほぼ一目惚れに近い形で彼に惹かれたのも分かるなぁと。考え方、感じ方がとにかく真っ直ぐなんですよね。だから、彼がカミングアウトした2人の親友達も、カミングアウトした本人であるリョウに対しての印象を変えることなく、戸惑いの矛先がまずサオダケに向かったんじゃないでしょうか。サオダケにとっては災難だったでしょうけれど…
◆愚か者ども、愛を知れ(表題作)
ここで終わるの!?というところで終わっていて、なんとも消化不良な印象だった表題作でした。木野が岩倉のことを、ただ自分を勃たせてくれる都合のいい男から恋人に昇格させていた流れが読めないのはもちろん、木野に怒っているけれど岩倉の方こそ最初のナンパが軽過ぎるし動機も大したことないので、木野に対して怒る資格があるのか疑問でした。そして、やっと互いの気持ちが通じたかも?…