marihanss
相手の理想と自分がかけ離れているのを理由に、端から好きになることを諦めてしまっている烏童兄を、真っ直ぐさやひたむきさで溶かしてくれる清竹、まさに破れ鍋に綴じ蓋だなぁと感じたカップルでした。『誤算のハート』で「俺もあんな風に愛されたいなァ」と弟カップルを眩しそうに見て呟いていた彼がとても印象に残っていたので、しっかりその恋愛模様を描いてくれて満足でした。ただ、予想していたよりもかなり捻くれた性格に…
緒川先生の作品は『カーストヘヴン』ほど突き抜けていなくても、どことなく闇や静けさを感じさせるものが多いですが、こちらは珍しくラブコメに徹していました。結論から言いますと、緒川先生の描かれるラブコメも素敵!受けの弓太に若干の流されやすさは感じたものの、攻めの越郎とは長い付き合いでもありますし、元々好意の芽みたいなものは既に心の中に持っていたんだろうなぁと感じられたので気になりませんでした。
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クラスで行われるカーストゲームによって自分の階級が決まる話。
梓へのクラスメイトからのイジメや刈野からの扱いを見ていてもそれなりに因果応報と思ってしまうところもありますが、彼の家庭環境や過去なんかによっては不憫というか同情するものもあります。
近ずいたと思ったらまだ駆け引きをしていたり、なかなかくっつくまでの過程は長いかなと。一気に3巻まで読みましたが、3巻で刈野が巽に「本気なのか」と…
表題作のメインは硬派で淡白そうに見える攻め烏童と、女子とつるみ遊んでそうな受け三城。烏童の女除けとして付き合うことを三城が面白半分で提案し、烏童に甘やかされながらわがままに過ごしますが、いざ濡れ場になると攻められることに慣れてないのか遊んでいるという噂が信じられないほど蕩けてしまいます。それでも終わったらすぐ帰るところに、彼の最後の意地を感じましたが。烏童は淡々としていて三城に言われるがまま振る…
【仙崎×巽】第12〜14話
2巻の終わりにちょこっと登場していましたが、仙崎の現実離れした性格に、好きになれそうかどうか全く未知のCPでした。刈野や久世は最初から狙いを定めて受けを手にした印象ですが、仙崎は必ずしも巽が良かったという訳ではなく、自分を全身全霊で受け入れてくれる人を求めていて、巽ならそれが叶うと思ったという後付けの印象です。巽も刈野や父によって制限された人生から解放してくれる仙崎…
2巻のメインは優しい王子様キャラの久世と、カーストが上位になってもターゲット感がいまいち抜けない典型的いじめられ役のあつむ。私はあまり弱々しい受けが好みではないので、刈野梓ほどには惹かれず。けれど、久世が単なる善良な人間なわけではなく、とにかく自分が守ってあげなければ生きられない、自分の庇護下で自分だけに縋らせて飼えるような子を求めていたという屈折した部分がある人間であったことが、このCPを1巻…