尾上与一さんのレビュー一覧

雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2 小説

尾上与一  yoco 

花と雪の深くて尊い愛が染みる…

前巻を凌ぐストーリー展開、見事でした。

国の垣根を越えたスケール感、魔法が生み出す神秘的世界、失われた中で"失われて"いない夫婦の絆、兄弟愛……よくぞここまで濃厚な設定を爆盛りにできたものです。
一つ一つの場面展開が目まぐるしく変化していくにも関わらず、詰め込み感を感じない上にストーリーの流れに無理がない。そのせいか飽きがこず、すんなり話が頭に入ってくる心地よさを心ゆくまで堪能し…

0

虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3 小説

尾上与一  yoco 

好き

こちらのシリーズの続きが読めることがうれしいです。
巻を増すごとにどんどん面白くなりますね。
始まりは偽りの花嫁の物語でした。
グシオンとリディルのお話から、エウェストルム国の3兄弟と彼らの愛する人々が入り交じる、壮大で魅力的なお話へと次々に広がっていくのですから本当にすごいです。
尾上先生が描く、人と人の信頼や深愛だったり、この人でなければ・彼なしではだめなのだという強い気持ちが伝わって…

7

花降る王子の婚礼 小説

尾上与一  yoco 

夫婦愛の絆が最強

死を覚悟した婚礼から始まるファンタジックストーリー。めちゃくちゃ面白かったです!

魔法国の王子が武強国の王の元に嫁ぐ序盤から悲しさいっぱいで物語が始まっていくのですが、このドン底の悲壮感が最後には幸せに満ち溢れたエンディングに続いていく道のりがなんと素晴らしいことか。魔法が介在する世界観により、壮大なスケール感、独創的なストーリー、そしてドラマチックにドラマチックを重ねた息をつかせぬ展開に胸…

0

虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3 小説

尾上与一  yoco 

ステラ兄様!

待望の3作目、読みたかったお話がギュッと凝縮された内容で、アッという間に読み終えてしまいました。
面白かった!

今作もリディルが大活躍します。
そして、今作で強く感じたのはグシオンの優しさ。
幼い頃から辛い立場で呪いまで受け、長い間苦しんできたにもかかわらずリディルもヤエルも深く慈しみ、周りの人々に対しても温厚。再び呪いを受けることになっても静かに受け入れる姿になんという大きな器なのだ…

2

虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3 小説

尾上与一  yoco 

期待度を上回る胸熱なストーリー

このシリーズで待望だったステラ兄様のお話ということで発売前からの期待値maxに違わずドキドキの展開でした。
三兄弟が揃うという夢にような場面に喜びを感じつつも、その重大な決断と実行に胸が熱くなります。兄へのそしてグシオンへのリディルの思い、登場人物のそれぞれの思いが満ち奇跡が。
今回特にヤエルがとても愛おしく彼がいつの日か立派な王に成長する姿を想像して楽しみになりました。
ステラとゼプトのエ…

1

虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3 小説

尾上与一  yoco 

家族の愛とたくさんの絆

お馴染みグシオンとリディル、そしてリディルの兄ステラとその騎士ゼプトが中心のお話です。

グシオン王とリディル王妃、王子ヤエル
前回の大きな戦後、小さな戦はあっても幸せな暮らしをしていた王室家族。大魔法使いになったもののその力を受け止め切れる剣が存在せず戦に最大限の力を発揮できずにいた。そこに発生したリディルの兄ステラディアースの繭の限界、グシオンの新たな危機。命懸けの試練に今度はグシオン王…

4

虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3 小説

尾上与一  yoco 

大好きなシリーズなんですが。

『花降る王子の婚礼』の3巻目。
序盤に今までの経緯が書かれてはいますが、続きものなのでできれば前2冊を読まれてからこちらを読むことをお勧めします。

1巻目は今シリーズの主人公・リディル(受け)のお話。
リディルは魔法国エウェストルムの3番目の王子(諸事情あり対外的には「王女」となっていますが)。

2巻目の「雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2」はリディルの長兄のロシェレディア…

15

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

人生の愛し方を教わる幸せを感じます。

残念ながら新刊購入が出来ず、たまたま図書館で取り寄せが出来て読めました。
優しくて自分より周囲を優先するばかりで、人生の負のスパイラルから抜け出せなくなった挙げ句にどことも知れない岸にうち上げられてしまったような攻めが、愛されることを知らない寂しさに命をかけて愛を得ようとして失敗してしまい、悔やみと、心中相手だけを死なせてしまった罪の意識に縛られて死ぬ迄
ひたすら自分を責めている受けちゃんとの…

0

セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

タイトルがすてき

読み終わってタイトルに納得。
未熟な2人の周りにいる優しく正しい大人たちも素敵なお話でした。

0

さよならトロイメライ 小説

尾上与一  笠井あゆみ 

罪の共有とトロイメライ

変革の時を迎えた明治大正という時代と家に翻弄され、罪を共有して生きるしかすべがなかった少年たちの激動の物語。
激しくも狂おしい2人に寄り添うのは、飴色をした小さな木箱が奏でる素朴なトロイメライ。

愛して、焦がれてやまないけれど絶対に許されない。
朗らかに笑い、同じ夢を見たあの頃には戻れない。
港に押し寄せる荒波のように苛烈な彼らの人生と、儚さと懐かしさを感じさせるトロイメライの曲調の対…

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