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尾上与一 牧
ふらつよし
ネタバレ
この感動をどうあらわせばよいのか、うまい言葉が見つかりません。 ただもう、後半は涙が止まらず(悲しい涙ではなく、二人のつながりに胸をしめつけられる涙)、読後に他の本を読む気力も興味もすっかり失うくらい、この本に溺れてしまいました。 二人の生きた時代や戦闘の描写だけでなく、南洋戦線下におかれた当時の若者たちが、内地に残る大切な人たちをを守るために、どんな生活をしながらどんな気持ちで日々を生き…
マンボウ
戦時ものは、大嫌い!なので、前作(天球儀の海)は、パスしました。 chillchillレビューを読んで購入。いや~~!これ、BL枠でいいの?!ってぐらいハマりました! 戦時もの嫌いと言いながら「大空のサムライ」坂井中尉とか、「零戦撃墜王」岩本徹三氏、バロン西とか、(美しい心)を冠されたロブサンサンボー、「慟哭のキャタピラー」の現場の人々、松本零士先生の「成層圏の蛍」…絵画で言えば、香月先生のシ…
冬子
『天球儀の海』のスピンオフです。 前作で、恒の戦死の知らせが届いていたので、覚悟して発売を待っていました。 まず、表紙が発表になったとき、見た瞬間に魅了されました。 恒と六郎の笑顔が本当に素敵で、素敵な分、二人の行く末が心配で心配で。 でも、こんなに素晴らしい笑顔の二人のお話なら、たとえ何が起きても 二人が幸せな時間を精一杯、生きたことは間違いないと確信しました。 そして、…
尾上与一 黒沢要
響律
不思議な余韻を残す物語だった。 世界観を2、3日引きずった。 ストーリーは簡単に説明できてしまうのだけれど、 そこに至るまでの心理描写が、 物凄く読者の心を揺さぶる類の小説だと思う。 文章自体はとても淡々としている。 1センテンスもそう長くはない。 でもリズミカルという印象とは違い、 やはり「淡々と」しているという イメージが近い気がする。 崩れず、どちらかというと硬い。 …
marun
既刊『天球儀の海』に続く戦争を背景にした命の儚さ、 人の弱さを否応無く感じさせる作品でした。 『天球儀の海』の受けの琴平希の兄が優秀な操縦士として出てくるスピンオフ 更に番外編のように『天球儀の海』の二人の話も収録されていて、 今回の作品と是非セットで読んで欲しいと思える作品になっていました。 個人的には戦争ものは実は苦手、尊い命が呆気なく散っていく話は BLに限らず映画でも文学小…
緑
前作「天球儀の海」は、ちるちるさんのランキングで上位に入っているのが気になり、読んでみました。 しかし、欠損表現が地雷の私には読むのが辛く、高評価であっても私には合わない作品でした。 そのため今作は購入するつもりがなかったのですが、フリーペーパー「羽ばたく日」を読み、気が変わって、購入に至りました。 とはいえ欠損表現と並び、死ネタもかなり苦手なので躊躇はありましたが、思い切って読んでみました…
茶鬼
こちらは、販売店(ちるちる)限定の特典ペーパー。 出版社特典とは違った話が載っているので、こうしたエピソードは本編を補完するのに更に役立つような気がします。 題名が【すみません、うちの操縦員が。~カメとプロペラ~】 ~以降は置いておいて、この前についた”すみません、うちの操縦員が”って何だか六郎がおかんみたいでありません? やんちゃ坊な息子・恒のしでかすことに謝ってるみたいな(笑)誰に謝っ…
橘盾
面白かったです。 先のレビューを読んでから、本書を開きました。 話の内容は先のレビュアーさんが書かれているので省略しますが、この初読作家さんの文章はとても読み易く、主人公達がとても好ましかったです。 地形の説明~シンプソン湾や花吹山、帝国軍・南方最重要基地ラバウルの景色が浮かんできます。 なにより、主人公達が死ななかったのが1番良かったです。 はじめ、『天球儀~』のあらすじを読ん…
常夏の島ラバウルの七夕の雨の夜、六郎と恒のかみあっていないようでいるような、恒流の情緒に丸めこまれる六郎。 だけど、甘いひと時を思わせるエピソード。 雨降りで星が見えないので六郎は、織姫と彦星は今夜は会えなくて残念だな、と言うと 恒は「何で?」と問いかけ、織姫と彦星じゃなくて具体的な星座と星の話をする。 恒が星が好きだから振ったのに、現実的な星の話、しかも、ベガとアルタイルは日本兵で、…
『天球儀の海』のスピンで希の兄・恒のお話。 待ち遠しくて待ち遠しくて、本を手にした時興奮のあまり目が滑ってまともに読めませんでした。 すみません、自分、海軍オタなんです。。。 だからラバウル航空隊が舞台だとか、二式夜間戦闘機月光乗りだとか、ラバウルの五連星と呼ばれるとか知り、ドキワクが収まらず、頭の中にラバウル小唄(!?)が流れてくる始末(汗)・・・本当は作中は宮沢賢治の星めぐりの歌ですが・…