尾上与一さんのレビュー一覧

天球儀の海 小説

尾上与一   

あなたは私のシリウス

こんなにも壮絶な愛の物語を、初めて読んだ気がします。

資紀が初めて優しく希を抱いた、その直後の壮絶なシーン。
仕事帰りに電車の中で読んでいて、思わず「え」と声が出て、力が抜けていくような感覚に手が震えて。。

走って家に帰り、たった今読み終わったけど。
読み進めれば進めるほど、資紀の計り知れないほどの愛が感じられて、泣かずにはいられなかった。。

希にひどく冷たく当たったこと、希…

6

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

ドロップス占いがこう利いてくるのかと。

高校の同級生同士のピュアラブを数年にわたって追う物語ですが、タイトルどおり大部分が冬の話です。

学生らしいささやかで素朴なお付き合い。一緒に共通の友達を待つとか、相手の家で一緒に友達を待つとか、クリスマスにちょっと背伸びしてプレゼント交換をするとか、大概の恋愛物語だったら一回こっきりしか描かれないものを、何度も描いてくださることに斬新さを感じました。同じイベントを通して二人の成長や愛の深まり…

0

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

No Title

恋の矢印がトヨ→伊吹→洋平になってて最初はつらかった〜!切ない。2人の思いが通じ合って少しずつ関係を進めていく様が高校生らしくて甘酸っぱくて良かった。証拠隠滅しようとする2人の右往左往まで楽しく読んだ。あとがきにかえた最後のストーリーが現実の厳しさを感じさせて切なかったけど2人はこれからもずっと一緒にいるんだろうなと感じられる最後でした。缶に入ったドロップスで占いをするとか、その中身によって告白決…

0

天球儀の海 小説

尾上与一   

愛を貫く者たち

1945シリーズの復刊 第2弾。
本当にありがとうございます。

こちらの作品は旧版で拝読しておりましたが、新しく書き下ろしで『青いカップの王様』というラブいお話が入っておりましたので、旧版既読の方もぜひ。

(というか、表紙が素晴らしすぎる件について)


〜以下、唐突な(旧版読了時の)ネタバレ感想〜



幼い頃に命を助けてくれた資紀の身代わりとして、特攻に行くこ…

6

虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3 小説

尾上与一  yoco 

ステラ兄さまの幸せターン待ってます。

花降る~シリーズなので、メインはリディルたちであることはわかってはいたのですが...
ステラ兄さまの境遇を見てきたので、ゼプトとの幸せな日常を読みたくて仕方がありません。
繭の中でのやりとりもかけがえのない物だったと思いますが、存分に陽の下で触れ合えるようになったのですから...
そういうお話を期待しながら待っております。

物語としては、1・2巻と続いてきて解決されなかった出来事が、ぐ…

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天球儀の海 小説

尾上与一   

すごい世界をみた

すごい世界だよ、これ。

なんという重い愛。
なんという深い愛。
一途とも執着とも言える狂気じみた愛。

分かりにくくて分かりやすい…そんな男に激しく愛された愛の物語は、エグさもあるけどピュアさもあって。時代が時代なんで適切な表現じゃないかも知れませんが、ものすごい純愛でした。
凶暴すぎるほどの想いの強さに驚き、戦慄き、そして相手をめちゃくちゃに傷付ける行動の意味が紐解かれていく頃に…

3

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

とりあえず読んでくれと言いたい。

再販作品なのにマンスリーレビューランキング第1位になっていることに興味を引かれて、うっかり手を伸ばしてしまいました。戦争もの、あんまり得意じゃないのに。しかし、読み始めると物語の世界にたちまち引き込まれてしまいました。

電子書籍で読んだので文庫の物理的厚みはわかりませんが、個人的体感では、休憩なしで読んだとしたら二時間かからず読めるほどの分量だと思います。

でも、そんなに長くはない作品…

7

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

最後の最後に見つけた幸せ

作品じたいは創作でも、本当にあった戦争。
どうしてもファンタジーとは受け止められない1945だと思います。
その中でも不幸せな人生を歩んできた塁が最後の最後に見つけた幸せ。
本当にBLとは何なのか、愛は孤独な心にどれだけ潤いを与えるのかを学ばせて頂きました。
作品は切なく、涙してしまいますが幸せを見つけた塁が本当に良かったと思いました。
素敵な作品を読ませて頂いて先生に感謝致します。

6

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

感無量

再出版おめでとうございます。この日を心より待ち望んでおりました。

私の拙い文章ではこの壮大な愛の物語を語ることはできません。けれど間違いなく、私の中で「蒼穹のローレライ」を超えるbl小説に出会うことはないでしょう。それくらい、最初に読んでから6年の時が過ぎた今でも心に残る作品です。

8

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

この作品を読めたことに感謝

絶版で読めなくて、でもフリマアプリで買うとなぁ…と悩んでいたところに再版!ありがとうございます!ありがとうございます!
本当にこのシリーズに触れられて幸せでした。
尾上先生は、ままならない恋心を描くのがとても素晴らしい!花降るシリーズのアイデース皇帝ご夫妻で思っていたことがここでも…
泣けたし、現実になかなか戻ってこられませんでした。
シリーズすべて再版されるということで、今からとても楽し…

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