尾上与一さんのレビュー一覧

碧のかたみ 1 コミック

近江谷  よこやま  尾上与一   

大切な小説作品のコミカライズ化。二人の距離感の変化をもう少しじっくり見ていきたい気も

尾上与一先生原作作品の、コミカライズ版。
「1」と巻数が振ってあり、続きものです。

まず、オールカラーでびっくり…!豪華です!

この1巻では”切ない”ターンはなく、シリアスながらもほのぼのとした
二人のじゃれ合い、会話などのシーンに癒されます☺︎(二人の濡れ場もありません)


内容ですが、第二次世界大戦のラバウル(=現在のパプアニューギニア)基地での
戦闘機乗り達のお話。…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

2人の覚悟を、「おかえり」を、噛み締める

発売を待ちに待っていた、1945シリーズ”第二期”の記念すべき1作目!

でも、このシリーズを読むのには正直、気力・体力が必要で…
(何作か、めちゃくちゃ泣いて翌日目が大変なことになりました;)

”どんなことが起きても受け止めるぞー”
そんな覚悟を決めて、「よしっ!」と気合を入れて読み始めました。

旧版は未読、出てくる人物のキャラも結末も知らないところから…でしたが、
分厚い…

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花降る王子の婚礼 小説

尾上与一  yoco 

こっちかなと予想すると全く違って参りました!

次の展開はこうなると思ったら全然違ってるシーン
が大きく2回ありました。全編通してこの人が裏切り者じゃないか?とあたりをつけたら逆に口が悪いだけで忠義に厚い信頼出来る性格だったり、王の抱える秘密はそっちかぁと驚きました。
細かい設定も含め自分の想像のはるか上の上をいく壮大なファンタジーで面白かったです。

強大な魔力があり食料が豊富で平和な国。花々が咲き、緑の自然が美しいエウェストルム国が…

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初恋をやりなおすにあたって 小説

尾上与一  木下けい子 

そうだったのか、と思えるまでが長すぎる気がする

幼馴染みの再会もの、ではあるのですが、一筋縄ではいきません。
読みながら、よくわからなかった雪の行動の謎が解けたのは、本の半分を過ぎた頃でした。
初恋で両片思いで再会して、どうしてそうするの?と首をひねりながら読み続け、ようやく現れた過去のエピソードで、なにもかも腑に落ちました。
そこには、それはそれは深い心の傷と、背負うにはとてつもなく重い枷が隠れていました。
小学生には背負えない。潰れ…

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ルドヴィカの騎士 ~奇跡の泉・銀~ 小説

尾上与一  央川みはら 

王道で可愛い初恋

「アヴァロンの東」と同時に刊行された本書。前作は個人的に少し好みから外れていたので、あまり期待せずに(すみません)読んでみたのですが、こちらはとても良かったです。
前作のメインの二人イグナーツとヨシュカも登場します。ヨシュカの兄、マティアスの物語です。
マティアスは、泉を守ってきたハイメロート家の嫡男で、司祭で、奇跡持ちと言われる特別な力を持っています。
彼がまだ子供の頃、教会巡行をしている…

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葉隠否定論 小説

尾上与一  asaemaru 

No Title

天球儀の海の対となる物語。読む順としては絶対に 天球儀の海 → 葉隠否定論 の順で読んでもらいたい。
資紀の深い愛に涙腺が緩んで緩んで。バスタオル持って読むべきでした。

この物語を含めて天球儀の海は完結すると思います。
平和への願いを切実に込めた物語なので、広く読まれてほしい。商業化されてほしい。

恥ずかしながら『葉隠』を知らなかったために読む前はタイトルの意味が分からなかったので…

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アヴァロンの東 ~奇跡の泉・金~ 小説

尾上与一  央川みはら 

骨太な世界観と色っぽいシーンとの乖離

尾上先生の作品は1945シリーズしか読んだことがなかったので、他のも、と手を伸ばした次第です。
本書「アヴァロンの東」と「ルドヴィカの騎士」は2冊同時刊行だったようで、一つのシリーズになっているとのこと。
架空の王国の史劇でした。魔女や奇跡の泉などが登場し死者が生き返ったりもしますが、ファンタジーと言うにはもう少し骨太な印象を受けます。
王政の両輪であるはずの王家と教会が対立し、王家に仕える…

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碧のかたみ 小説

尾上与一   

唯一無二の関係

戦闘機の操縦士と偵察員。戦時中のお話で、命をかけて空を飛ぶ2人のお話です。

花火師の息子の六郎。操縦士として英雄であり有名人な恒。
命令によって新しい特別な機体に乗るペアとなった六郎と恒。おおらかで懐の大きな六郎が、短気で喧嘩っ早いが操縦士としての才能がある恒に振り回されながらも絆を深めていく様子が丁寧で、本当に読んでよかった!
操縦士と偵察員って、2人で空を飛び、互いに命を預けている特…

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『プルメリアのころ。』1945シリーズ コミコミスタジオ限定連作SSフェア小冊子「とりのはなし4 鷹居千歳」 グッズ

2人を野鳥に例えたならば

まわりに舐められているから褒美の品が千歳に届くまでに盗まれて本来より少ない事に本編で怒っていたカズイ。実行に移すの巻。

まず、カズイの方が先に届いて千歳のが後で届いている時点でタイムラグがあっておかしい。しかも、役職も、実績も上の千歳の方が少ない物資ってのももちろん。

突き止めてやる!と持ってきた隊員と共に遡っていくんだけど、こんなに伝達ゲームみたいにするかね?って程たくさんの人が抜き…

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プルメリアのころ。 小説

尾上与一   

シリーズで1番コメディっぽい

面白コメディっぽいところから始まって、クライマックスで泣かされ最後清々しく晴れやかな気分にさせてくれるお話でシリーズ第一期完結に相応しかったです。

1945シリーズどれも違ったペアの違ったお話で面白いです。今回の2人は前作のSSでチョロっと話題に出ていた問題児のいるペアだったのでどんな話か気になってました。

航空機に乗るのが必然な部隊にいるのに乗りたくないと駄々こねる少尉ってどんなの?…

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