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尾上与一 yoco
フランク
ネタバレ
ファンタジーもの、そんなに好きじゃないんです。 基本ものぐさなんで、設定とか背景とか独特の用語とか理解しながら読むのが億劫というか。 だけど表紙に惹かれて読んでみたら、これがまぁめちゃくちゃ面白い!! 一気に読んでしまいました。 繊細に、細部まで丹念に紡がれた一枚のタペストリーみたいな作品だなと思いました。 魔法とか、禍々しい呪いとか登場するのに、荒々しい筆致の油絵みたいな感じじ…
窓月
花嫁ものは、もはや形式美。テンプレ導入部からの展開を読ませる、大喜利の域です笑 作者の落ち着いた文体やyoco先生のイラストから、しっとりとした上品な物語なのだろうなと期待したとおりの、欧風ファンタジーでした。 最初から最後まで息もつかせぬ展開でありながら、きっちりと構築された世界観の中で全く破綻なくハッピーエンド。素晴らしいです…! 死を覚悟したエウェストルム国王子、リディルの…
トッキュウ8号
すごく良かったです。 初めから過酷な運命なのに、受けがメソメソうじうじしないで気高い王子なんです。 国のため、民のために命を落とすなら本望。それは決して死んでも良いという後ろ向きな理由ではなくて、みんなを助けるための手段で役に立ちたいという健やかな理由。 そのため、命を落とすことに意味がない従者は一人残らず逃がす。(どうしても言うことを聞かない一人を残して) それでも怖い訳じゃない。で…
尾上与一 木下けい子
ボリューミーではありましたが、萌えたかというとちょっと微妙。お話のトーンがつかみにくく、恋愛の部分がよくわかりづらかったからかも。棋界の部分は素人にもわかりやすく、自然に入ってきました。 木下先生の口絵でテンション上がってたんですけど、うーん、再会後の雪と敦也の温度差に違和感がありました。しかもその差を埋めていく過程がすんなりいかなくて。 決して読みにくいわけではなく、むしろ将棋がわか…
銀次郎
結構厚みのある本だったのですが、面白くてあっという間に読み進めてしまいました。 最後に差し掛かると、もう終わってしまうのかと寂しい気持ちになります。 ファンタジー好きな私としては、魔法が使える世界観に大興奮でした。 とくに受けの、心情に合わせて手から花が生まれては零れ落ちる、この描写が大好きです。受けの心情を巧みに表していて、すごいなあと思いました。 魔法が蛇足ではなく、しっかりと…
麗音
国王夫妻が仲睦まじく末長く幸せに良き国政が続くだろうと思わせるショートストーリーで、花溢れる幸せな一場面です。 本編にもありましたがリディルの魔法が制御できず、手先から花が溢れてくるシーンが好きです。 それも、感情がダダ漏れで花の色や形状に現れてしまうところ。 多忙な中グシオンが会いにきてくれると思うと白く芳しい花、近づいてときめけば赤い花…と。 そして、王の側近カルカとリディルの…
運命を受け入れ死ぬための旅路に1ページ目から涙で文字が滲みました。 他国に対して命を差し出して詫びなければならない国の代表として旅立つ王子リディル。 城の皆に愛されその命が消えることを悲しみ誰もが涙ながらに別れを惜しみます。 逃れることができない運命を知りながら引き止め逃げてほしいを願う人々の悲しみと絶望が伝わり涙無くして読めませんでした。 城内の花や柱の傷や仕える人々との関わりを…
kurinn
ラフドカフとの戦後処理で多忙なグシオンの心情が綴られていました。 彼が賢王であることとリディルを大事にしていることが書かれてて、本編を読み終わって寂しい気持ちが落ち着きました。 グシオンがリディルを可愛いって思っているのが微笑ましい。そして多忙なグシオンにようやく会える嬉しさで、指先から花を溢れさすリディルがとてもとても可愛いです。 尋常では無い量に恥ずかしがるリディルも、満更でも無い様…
尾上先生作品はキャラ文庫アンソロジーで短編しか読んだ事がなく、初めて読みました。 あらすじに惹かれて購入したのですが、人気のある作家さんはやはり実力があってとても読み易かったです。 神評価にはしましたが冒頭からリディルを取り巻く人々がメソメソしてて、悲愴感満載なのには読んでて辟易しました。ちょっと煽り過ぎですね。だから途中で妙に冷めてしまってグシオンに実際に会って、酷い人物だったら悲嘆…
いるいる
読み始めて20Pにも満たないうちに既に鼻奥がツーン。 『嫁ぐ=一生の別れ』の切なさ・痛みで冒頭からボロ泣きしました。 すっごく面白かったです…! 私は尾上さん初読みで"これが尾上流花嫁モノ!“と宣伝文句を見てもピンと来なかった(表紙の美しさとあらすじに惹かれて購入しました)のですが、男の王妃が王のために戦場を駆け巡る設定を始め、展開自体は特に目新しさはなかったかな。 けれ…