尾上与一さんのレビュー一覧

ルドヴィカの騎士 ~奇跡の泉・銀~ 小説

尾上与一  央川みはら 

兄、強し

2019年3月に2冊同時に出たお話の1冊。ハイメロート家の兄弟のお兄ちゃんの方の話で、弟の話よりは幸せ感が強かったので神より萌2にしました。2段組本編210P弱+本編途中のエピの詳細版20Pほど+あとがき。一途なわんこ騎士と天然入った天使系美人(でもすごく強い)さんが気になる方におススメです。

田舎の村の鍛冶屋の次男として生まれたレーヴェ。ある日、村にやってきた教会の一行が盗賊に襲われたと聞…

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さよならトロイメライ 小説

尾上与一  笠井あゆみ 

飢餓感

尾上先生を最近好きになったので、後追いで・・と思ってたら、なんと紙も電子も無い!ホリーノベルズさん、後生ですから、そこを何とかならないものかと強く思った一冊です。物理的に入手困難という飢餓感のみならず、読んだ後の飢餓感が凄い。読むんじゃなかったというものではなく、どっかに救いを求めて彷徨う感じです。入手困難な本、レビューすんなよとのお叱りはあろうかと思いますが、自分の気持ちを吐き出さないとやってら…

4

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

心が洗われる

高校生モノ、と思って読んでとても良い意味で裏切られました。すごくすごく透明で、苦しいくらい清々しかったです。
出てくる子たちが、人として本当に爽やかで、自分はこんな正しく生きることができるのか!?て自分のヨゴレ加減がいたたまれなくなるほどでした…。

先のレビューにも書いてらっしゃいますが、
読み終わって口絵と表紙を見返すと意味がわかって「ああぁあー!!」て胸をかきむしられます切ないです。…

5

恋愛を進めるにあたって 小説

尾上与一 

最後まで雪の思い通りになりますように

本編が好きだった方は迷わず読んでいただきたい、心が熱くなる二人のその後。

長い孤独と罪悪感と片思いを、身を削るような努力の末終わらせて、初恋の敦也くんと恋人になったせっちゃんが、花開くように可愛く凛々しくかっこ良くなっています!

敦也くんも迷いから抜け出し、尾上先生キャラ史上最高とも言える彼氏力を遺憾なく発揮!
爽真じゃないけど「そんな嫁なら俺もほしいわ!」
いや、嫁じゃなくてスパ…

3

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

高校生

先生買い。高校生ものは得意ではないのですが母校をとても懐かしく思い出したので萌にしました。1カプの高校生→就職あたりぐらいまでの成長を追いかけていくお話です。特に前半が好きだったなあ。

訳あって一緒の学校に通うことになった幼馴染の洋平とトヨ(豊樹)。5月にようやく学校に来れるようになった伊吹と仲良くなります。伊吹は高校入試の頃に交通事故にあっていて、洋平がその時の恩人だったから、伊吹は「遅れ…

6

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

きらきらと眩しい、背筋が伸びるような作品

まずタイトルが美しい。

作中ゆったりと時は流れ、主人公たちは成長し、読み終えると余計、「ドロップス」という名詞の、その溶けてなくなる儚さや甘酸っぱさ、鮮やかな色合いが、青春物にしっくり来すぎて切なさを喚起されてしまう。

短編毎のタイトルも絶妙で、学生生活のイベントや四季の移り変わりがきらきら色とりどりに描かれています。

それにしても主人公たちの清らかさ!
人として恥じない生き方…

6

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

心が若葉の頃になる

まず大声で言いたいのは、
「この尾上さんは痛くない!」
……ってことなんです。
全作品を読んではいませんが、どうしても尾上さん作品は『死のかほり』がするイメージが強くて。その、ギリギリのところで燃え上がる恋が、儚くもきらきらと美しいのが魅力だと思ってきたんですね。
今作は『きらきらと美しい』部分はそのままに、ちゃんと生きて、生活していく恋が書かれていますよ。
モブの女の子たちも含めて、登…

10

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

赤いドロップは《恋が叶う》!

あー胸いっぱい(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
トヨと伊吹の出会いから10年以上の年月を見守ることができて幸せです。

初めは勘違いから始まった恋でした。
受験の日、交通事故に遭ったところを助けてくれた男の子に恋をした伊吹。
その子と高校で再会してーー…という展開。
助けてくれたのは洋平だと思っている伊吹ですが、
本当の恩人は洋平の友人・トヨでした……

トヨ→伊吹→洋平という恋の矢印
伊…

9

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

甘酸っぱい、まさに「アオハル」。

作家買い。
尾上さんて、シリアスで痛い作品を描かれる作家さま、のイメージですが、今作品はそのイメージを大きく覆す、甘酸っぱくて、優しくって、まさに「アオハル」といった作品でした。

今までの作品と作風こそ大きく異なりますが、作品の造り、っていうのかな。
まず本篇があって、そこを補足する小話で脇を固めていく描き方は変わらず。読んでいてすんなりストーリーに入り込めますし、何より理解しやすい展開…

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冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

色とりどりにきらめく、甘くて切ない日々

表紙やタイトルから受ける印象どおりの、繊細で透明感がある作品。
高校生同士の、等身大の恋や友情を丁寧に綴った物語です。

もうこれ、めっちゃピュア!
甘酸っぱくて、時に切なくほんのり痛い。
そんな彼等の日常に、ひたすら萌え転がっちゃいましたよ。

ちなみに、表題作が雑誌掲載作に加筆修正したもの。
そこに、特典ペーパーのSSや個人サイト掲載作品が収録され、更に書き下ろしで二人のその後…

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