total review:279086today:38
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
22/44(合計:438件)
尾上与一 yoco
ヒータン
体の弱い姉王女の身代わりに隣国に輿入れする王子リディル。 幼い頃からそれは決まっていて自分の力でどうこうできることではない。 のに、その運命を受け入れて、自分の命を差し出す代わりに国民と国王の命乞いをしようとする。 いやー、泣けました。リディルが健気すぎて。 王はそれはそれはリディルの輿入れを楽しみにしていて、待ちくたびれて、迎えに行っちゃうんです。 リディルは婚礼までは男だとバレな…
ぷれぱーる
ネタバレ
『天の川の話』 のんびりした雰囲気の可愛いSSです。 常夏ラバウルで雨が降ったのは、7月7日の七夕の日。 織姫と彦星が会えないことを口にする六郎と、それを小馬鹿にする恒のやり取りがコミカルに書かれています。 ロマンチックなのか現実的なのかわからない恒の話がおかしくて、こういうところも魅力の一つなんだろうなと思いました。 なんだかんだで、六郎が恒にメロメロなのが分かります^^ 裏…
尾上与一 牧
『天球儀の海』も持っているのに、なぜかスピンオフの方から読んでしまいました; 昭和18年。 太平洋戦争真っ只中のラバウル航空隊が舞台の切なく儚い青春BL。 優秀だけど問題児の恒とペアを組むことになった六郎。 優勢から劣勢へ、目眩く変わる戦況。 散っていく同胞たち。 明日生きているかも分からない過酷な状況下で、本土の家族を守るために命がけで戦う空の男たちに、胸が締め付けられる思い…
ホウナ
読み応えのあるボリューム、しっかりとした世界観や設定が良かったです。 おとぎ話のようなイラストも好みです。 BL要素よりファンタジー要素が強めで、どちらかというと戦記物が好きな人におすすめしたい作品ですし、攻受にはすれ違い期間も結構あるので常にいちゃこらしているのが読みたいという人には向かないかもしれません。 が、周辺国に娘を差し出さなければやっていけない国なのに…という設定からしてめちゃく…
尾上与一 さがのひを
ちゅんちゅん
高校受験当日の事故により、進学高校の変更を余儀なくされた二人の恋物語。 すでにたくさんのレビューがあるので感想だけ。 我が子と変わらない歳の子供たちの初々しい恋がおばちゃんにはまぶしいです。 高校受験の日、目の前で起こった交通事故の被害者・伊吹(受け)を助けるトヨ(攻め)の行動には頭が下がります。 受験機会の多い大学ならまだしも(一回でもチャンスを減らしたくないから”まだし…
空回りみっちー
もう表紙を見ただけで紙で買うと決めました。挿絵は全て芸術でした…。yoco先生ありがとう…。 尾上先生は初読み作家さんでした。ストーリー設定も好みだったので迷わず購入。 読後の感想の一番は文章の表現と素晴らしくリンクする王と王子の美しさです。 攻めのグシオン王はこーんなイケメンどこにいるんだ!っていう王でした。性格も率直で思いやり深いのですが、軍事に長けて冷静に状況を見極めていて世に疎いリデ…
フランク
ファンタジーもの、そんなに好きじゃないんです。 基本ものぐさなんで、設定とか背景とか独特の用語とか理解しながら読むのが億劫というか。 だけど表紙に惹かれて読んでみたら、これがまぁめちゃくちゃ面白い!! 一気に読んでしまいました。 繊細に、細部まで丹念に紡がれた一枚のタペストリーみたいな作品だなと思いました。 魔法とか、禍々しい呪いとか登場するのに、荒々しい筆致の油絵みたいな感じじ…
窓月
花嫁ものは、もはや形式美。テンプレ導入部からの展開を読ませる、大喜利の域です笑 作者の落ち着いた文体やyoco先生のイラストから、しっとりとした上品な物語なのだろうなと期待したとおりの、欧風ファンタジーでした。 最初から最後まで息もつかせぬ展開でありながら、きっちりと構築された世界観の中で全く破綻なくハッピーエンド。素晴らしいです…! 死を覚悟したエウェストルム国王子、リディルの…
トッキュウ8号
すごく良かったです。 初めから過酷な運命なのに、受けがメソメソうじうじしないで気高い王子なんです。 国のため、民のために命を落とすなら本望。それは決して死んでも良いという後ろ向きな理由ではなくて、みんなを助けるための手段で役に立ちたいという健やかな理由。 そのため、命を落とすことに意味がない従者は一人残らず逃がす。(どうしても言うことを聞かない一人を残して) それでも怖い訳じゃない。で…
尾上与一 木下けい子
ボリューミーではありましたが、萌えたかというとちょっと微妙。お話のトーンがつかみにくく、恋愛の部分がよくわかりづらかったからかも。棋界の部分は素人にもわかりやすく、自然に入ってきました。 木下先生の口絵でテンション上がってたんですけど、うーん、再会後の雪と敦也の温度差に違和感がありました。しかもその差を埋めていく過程がすんなりいかなくて。 決して読みにくいわけではなく、むしろ将棋がわか…