ヨネダコウさんのレビュー一覧

20072017 コミック

ヨネダコウ 

これからも先生を応援します!

BL沼にハマったばかりの頃から先生のお名前を知っていて、ガチで作品を読み始めたら完全にやられました。

先生の作品はストーリー展開が非常に面白いだけでなく、キャラクターの心理描写もとても繊細です。その中、私が最も好きなところは、ダイアローグや文字に頼りすぎず、絵の画面やコマ割り一つ一つを通じて、感情やディテールを伝える手法です。同じ作品でも読むたびに新たな発見や気づきがあり、この体験は本当に素…

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囀る鳥は羽ばたかない 9 コミック

ヨネダコウ 

矢代の覚醒と百目鬼の決意

前巻のラストで刻まれた「百目鬼の衝撃の言葉」から、ついに新たな展開が!何と、百目鬼視点のモノローグが初登場し、やっぱり彼の矢代への愛が本物だと証明されたんだ。「逃げないように」感情を押し殺しているだけなんだ…。たとえ極道の闇に飲まれようとも、身を焦がす覚悟で飛び込む姿に胸がギュッとなる。この圧倒的な愛に、感動するのも当然。

「自分は何も変わってない」と断言する矢代だが、実は自覚なき変化が起き…

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どうしても触れたくない コミック

ヨネダコウ 

もう17年前の作品なんですね。

この作品でヨネダコウ先生を知ったのですが、最初見た時の衝撃がすごかったです。

嶋くんの愛情からくる思慮深さが招く距離と儚さ、外川さんの大胆で男らしい振る舞いの中に見える過去を抱えた繊細さ。

まだ小娘だった当時の私には、キャラクターの深い内面を正確にくみ取ることは出来ませんでした。
でもあれから何度も何度も読み返し、今でも不意に恋しくなる一冊です。

後にスピンオフになる小野田君の…

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囀る鳥は羽ばたかない 8 コミック

ヨネダコウ 

切なくて切なくて切なくて

今巻の矢代を一言で言うなら、「ツンとデレが止まらない」状態!(笑)

百目鬼がすぐそばにいるのに、抱きしめられたい・キスしてほしい・ぬくもりを感じたい・優しくされたいって本心は渇望してるくせに、口ではツンと嫌味っぽいことばかり…。もう切なくて切なくて胸が千切れそうです。でもこの矛盾こそが矢代らしさで、逆に「矢代さんやっぱ変わってないな!」って安心させてくれるんですよね。

百目鬼の行動は表…

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囀る鳥は羽ばたかない 7 コミック

ヨネダコウ 

待望の再会

平田との抗争から4年、新章の始まりがもう楽しみで仕方ない!ヨネダ先生お得意の「伏線張りまくり」手法が早速炸裂で、冒頭の矢代と三角さんのやり取りからして、めちゃくちゃ先を暗示してる感じがするんだよね…これから三角さんはどう活躍するのか、とても気になるんです。

今巻の最大のヤマ場は、もちろん矢代と百目鬼の再会シーン!! あの場面が来る前からドキドキが止まらなくて、実際に見た瞬間は矢代と一緒に完全…

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囀る鳥は羽ばたかない 6 コミック

ヨネダコウ 

矢代の人格魅力が存分に発揮された

ついに本格的な極道対決が繰り広げられた今巻。

そんな緊迫感溢れる展開の中、改めて矢代が若頭として持っているカリスマ性を感じました!何度「キング・オブ・受け」の総選挙があっても、やっぱ彼に投票したいです!綺麗で美しい容姿だけでなく、頭脳と身体能力もずば抜け、計算高く決断力があり、一人で局面を切り拓き、愛する者を守れる…こんなに輝くキャラクターは、BL作品はもちろん一般作品の中でも群を抜いている…

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それでも、やさしい恋をする コミック

ヨネダコウ 

優しい愛情を感じて

「どうしても触れたくない」のスピンオフですが、独立した作品としても十分楽しめます。お馴染みのキャラクターが登場する様子に、「この人物は確かに世界に存在している」というリアルな実在感を覚えました。他人の物語では脇役でも、その人生においては唯一無二の主人公なのです。キャラクターで繋がる二作品が生むリアリズムが、ストーリーの深みと感動を倍増させています。

ヨネダ先生の作品では、ゲイの受けがノンケの…

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或る夜-NightS- コミック

ヨネダコウ 

至高の短編

『NightS』は間違いなく私の最も好きなBL短編です!短編でありながら、ヨネダ先生のストーリーテリングの卓越した実力が遺憾なく発揮されています。物語の構成もリズムも完璧にコントロールされ、限られたページ数の中で見事な「起承転結」が描かれています。読者を物語世界に完全に没入させてくれます。

唐島×積穂の関係性は本編ですでに病みつきになる魅力があり、余韻がいつまでも続くほどです。そんな中でのス…

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囀る鳥は羽ばたかない 5 コミック

ヨネダコウ 

自己認識の代償は自己喪失である

アメリカの哲学家ジュディス・バトラーの『ジェンダーをほどく』でこんな一節を目にしたことがある(大概):

「……(ヘーゲル)は、意識が何であれ、自己が何であれ、それは他人における自分の反映を通じてしか自分を発見できないと指摘している。自己になるためには、自己を失う経験をしなければならない。そしてこのような喪失を経験した後、決して「かつての自分」に戻ることはできない。しかしながら、他人における、…

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囀る鳥は羽ばたかない 4 小冊子付限定版 コミック

ヨネダコウ 

二人の変化

今巻を読み終えたら、沼から離れるにはもう遅すぎます(笑)!読者も登場人物も、もはや後戻りできない地点に立っていると、私は感じました。

前巻まで嫌味や皮肉で感情から逃げていた矢代が、この巻では口では認めなくとも、心の中で重大な事実に気づいたーー

百目鬼が彼のために負傷し、命を落としかけたことが、矢代に恐怖を与え、ついに決定的な一歩を踏み出させました。二人の距離を縮めていきます。

素…

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