カゼキショウさんのレビュー一覧

金緑の神子と神殺しの王 小説

六青みつみ  カゼキショウ 

能天気アホの子受けが好きではないのが判明しました(笑)

「黒曜の災厄は愛を導く」の春夏視点です。
「黒曜の~」の時に、のほほんとした楽天的でおばか、秋人とあまりにも違う待遇や状況の違い等、読んでいるこちらも能天気すぎる春夏に、イラッとくる場面も多々あったのですが、春夏なりの苦労と辛い出来事等の一端が書かれてあり、春夏も色々と大変だったのね…というお話です。

話の出発点と終着点は同じなので、結末は分かっていても、「黒曜の~」を読んだだけでは、春夏…

10

金緑の神子と神殺しの王 小説

六青みつみ  カゼキショウ 

残念なのは「つづく」ことだけ

先に刊行されている「黒曜の災厄は愛を導く」のハルカ視点バージョン。
アキト視点バージョンが冒険ファンタジー色が強かったのに比べるとBL色が強め。「黒曜の災厄は愛を導く」でも仄めかされていたハルカの不幸がはっきり書かれていて胸が痛み、幸せになって欲しいと心から望む。
しかし同時収録のレンドルフ視点と共に「つづく」なのには叫びたくなった。早く「2」が刊行されることを祈るばかり。
話は面白いので「…

4

びんぼう草の君 小説

小鳥屋りと子  カゼキショウ 

花言葉に心を乗せて

高評価だったので興味を持ちました。
馴染みのない作家さんだと思ったらデビュー作ということでした。

裕福な育ちで優等生な受けが一転困窮する暮らしに、逆に貧しい家庭の子だった攻めが成金になって再会。
本当は好きなくせに、言えずに子供だった頃の屈辱をし返すかのように受けを隷属させて…ってな展開だったら嫌だなあと思いなかなか手が出せなかったのですが、カバー絵のふんわりしたイメージどおり優しいお話…

1

微睡の月の皇子 小説

かわい有美子  カゼキショウ 

ご都合主義に収束。

月夜見尊(つくよみのみこと)は民に対する優しさから罪を犯し、
高天原を放逐される。
お供は、人の形をとったうさぎの因幡彦だけ。
雲の階から降り立った葦原中つ国は、未だ混沌の地。
国つ神達が争い荒廃した世界の中で、
月夜見は夜刀という男に出会い、彼の屋敷に住むことに……


という日本神話をベースにした物語、
月夜見尊はその中でも、凄い姉弟に挟まれてミステリアスな存在だし
筆者は…

2

神様の庭で廻る 小説

綾ちはる  カゼキショウ 

パーツは好みなのだが、消化不良気味

『イエスタデイをかぞえて』が良かったので楽しみに読んだのだが、
正直期待はずれだった作品。

現代物のファンタジー。
孤独な陽斗が恋したのは、高校教師の松宮。
高校を卒業しても諦めきれない恋を抱えながら、
悪魔を呼び出したところ、やってきたのはその松宮だった……

天使、悪魔、輪廻、記憶喪失などの設定は嫌いじゃないが
あまりにちっちゃな世界観な上、
記憶に関する扱いが手垢がつい…

7

びんぼう草の君 小説

小鳥屋りと子  カゼキショウ 

退屈すぎて何度も寝落ち

※辛口注意※
デビュー作だそうです。
金持ち受と貧困攻なんですが、高校時代に貧乏攻からもらったハルジオンの花を突き返してしまったことでお互いしこりが残り、金持ち受が父親の死により借金を背負ってしまったことで、長いこと音信不通となります。

そこから偶然の再会をした時、金持ち受は借金を負ったことから生活が一変し貧乏受となり、貧困攻は棚からぼた餅で得た他人の遺産により成金攻となってました。

2

「びんぼう草の君」アマゾン限定書き下ろしSSペーパー グッズ

志信の密かな野望

本品は『びんぼう草の君』の
アマゾン限定配布の特典ペーパーです。

本編後、志信視点で
偶然学生時代の友人に遭遇するお話です。

7月に入ったばかりの日曜日。

たまには一緒に買い物をしようと
2人はマンション近くの
ファッションビルにやってきます。

吉野は研究室で作業したり
畑やハウスを行き来する事が多いのに
あまり服装には気を使いません。

結果的には

2

アスターと紅茶の国 「びんぼう草の君」協力書店限定ペーパー グッズ

吉野くんの決意

本品は『びんぼう草の君』の
フェア書店限定配布の特典ペーパーです。

本編後、吉野視点で
2人の過去から未来を考えるお話です。

裕福な家庭で育った志信は
父の死で貧しさの中に身を置き

貧乏な家庭で育った吉野は遺産よって
選択肢にすらなかった進学を果たし
好きな学問を研究できるようになりました。

一度は切れた縁がまた繋がり
それどころか2人はと恋人同士になります…

3

ある柔らかな日常 びんぼう草の君番外編 コミコミスタジオオリジナル特典 グッズ

日常にある幸せ

本品は『びんぼう草の君』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、2人暮らしの
ほのぼのとした日常になります。

志信は恋人になった吉野と
彼のマンションで暮らしています。

玄関のシリンダー鍵を回す時
志信は昔住んでいた家の事を思い出します。

親子で暮らしたのは一軒家で
ココはマンションと佇まいは違いますが
鍵の構造が似ているのです。

父…

2

びんぼう草の君 小説

小鳥屋りと子  カゼキショウ 

春の野花を摘みに行きたくなるような

裕福だった高校生時代、いつも自分に野の花をくれる貧乏なクラスメートがいた。花が好きだった志信(受け)は、それをもらうのが嬉しく、それをくれる吉野(攻め)にほのかな想いを抱いていたのに、ある時ほかのクラスメートに花をもらっているところを見られ、恥ずかしさにきつい言葉を投げてしまう。
その直後に父が亡くなり、志信は一転困窮した生活に陥る。病弱な母とふたりの、働いては借金を返す日々。卒業から5年あまり…

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