ヤマダサクラコさんのレビュー一覧

恋情の雨音 小説

水原とほる  ヤマダサクラコ 

写真から情報を聞き出す異能力

水原先生は、たまにオカルト要素入りの民話サスペンス風を手掛けるんですね。

主人公;貴文の母は、夫と夫婦の営みが無いうちに主人公を妊娠。
父親は、どうやら夢魔らしい。
出産後、夫と真の夫婦となるけれど、早逝する。
妻亡き後、夫は自分の子として主人公を育てる。

主人公・貴文は、母と同じ奇妙な力を持つ。
写真を観て、死者と会話する。

貴文の力を借りに、刑事が通うようになる。

1

メランコリック・リビドー 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

3人の切ない思い

「センチメンタル・セクスアリス」は未読、
全然問題なかったです。

千夏史の片思いについての描写が素晴らしいです。最初の数ページから胸がギュッとなりました。
日和佐のそばにいるため、今まで理由もなく日和佐の家に行ったり、ハウスキーパーになったり、もらった一万札を大切にしたり、犬のおもちゃのお土産を生大事にすることなどの一挙一動で、胸がいっぱいになりました。
そして、日和佐からの2度も冷た…

1

夜情にゆだねて 小説

秀香穂里  ヤマダサクラコ 

和服の旦那

あとがきでも書かれていますが、若旦那と板長の組み合わせって、斬新で萌。
しかも元カレがホテルのオーナーで板長を引き抜くとか!

ストーリー的には、大きな盛り上がりや事件は起こら無いんですが、トンデモ設定的には、お兄ちゃんが駆け落ちしちゃって実家に呼び戻されるってところでしょうか。しかも、駆け落ち相手がなんと教え子の男の子。
そりゃ田舎の町ではえらい噂になっちゃいますよ。。。しかもなんてった…

1

初恋捜査(難航中) 小説

李丘那岐  ヤマダサクラコ 

攻めの自己犠牲精神が辛い(萌)

再会もの。初恋の人が殺人事件の容疑者で……?という面白い設定。主人公がこの事件の捜査管理官てとこも良い。
警察・殺人と硬派になりそうなテーマだが、雰囲気は軽く明るめ。黙って誰かを守り続ける攻めが切なくて辛くてとても好きだった。学生時代の仲良し四人組の友情も良い。

高木はエリートぶろうと努力しているが、基本はどもりながらキャンキャンしている。何度も自分を制し、捜査に私情を挟まないよう必死にな…

1

ジャーナリストは眠れない 小説

榊花月  ヤマダサクラコ 

記者魂を燃やせ

新聞記者BL。

主人公は、正義感の強い熱血社会部記者・真藤一夏(いちか)。
議員がバックにいる大病院の医療ミスを記事にして左遷され、同じ新聞社内のタブロイド誌に異動させられる。
本筋の大新聞社会部の新鋭記者から、タレントの同棲の記事などを扱うユルい職場へ。
はじめはクサってた一夏だが、同じく権力に楯突いて異動させられた現デスク・五島の下で記者魂・ブン屋魂を燃え上がらせていく…

……

1

夜情にゆだねて 小説

秀香穂里  ヤマダサクラコ 

設定が良い

金沢老舗温泉旅館の年下料理長×出戻り若旦那!
設定がとってもおいしい!!
堅物辛辣な料理長の態度にも自分自身にもウンザリしてたけど、料理への拘りに接し、仕事にも恋にも向き合ってく再生物語。無口すぎる攻めの真意が分かりづらく、焦れったかったりもしたけど、とにかく着物が色っぽすぎてぶっ飛びました。

2

恋情の雨音 小説

水原とほる  ヤマダサクラコ 

刑事と霊能力のある薬剤師の物語

刑事さんが攻めですが推理やサスペンスな展開はほぼなくてオカルトチックな不思議現象が中心です。

写真から亡くなった被害者の無念や最後の状況が聞こえることから、刑事に捜査協力をすることになった薬剤師の青年が主役です。

舞台は信州の田舎の村
高齢者の多くなった村で自然豊かで静かな土地で薬草を育て薬剤を処方する孤独な青年 貴文

たまに捜査協力のために東京からやってくる刑事 大瀧とのひと…

1

わが愛しのホームズ 小説

ローズ・ピアシー  ヤマダサクラコ 

初心者なりに楽しめました

お恥ずかしながらホームズについてろくに知らない私はちょこちょこ出てくる過去の事件名の内容が分からずハテナマークでしたが、そんな私でも読み終えることができました。

うーむ。これはもどかしい。
互いに同じ気持ち(でもこれを言葉で表そうとするとチープなものになってしまう気がする)でありつつも、全面には押し出せず、それを許さない社会の決まりが更に自由を奪っている…

滝での一件のあとはなんかも…

3

蝶は夜に囚われる 小説

御堂なな子  ヤマダサクラコ 

可哀想すぎる受け好きの方に

不憫な受けの痛さMAXのお話です。幼少の頃から親に売春をさせられるという劣悪な環境で育ち、高校で出会った攻めに初恋、別れて12年後に再会するストーリーです。

警察・ヤクザが絡むスリリング系のお話で読み応えもあるのでドキドキハラハラできますが、とにかく受けの青伊が不幸すぎて可哀想。子供の頃から28歳の大人になるまで辛い事だらけで今にも死んでしまうんじゃないか?っていう酷い目にばかり遭います。意…

1

絵になる大人になれなくても 小説

崎谷はるひ  ヤマダサクラコ 

切なさの中に甘さがある小説

 電子機器メーカーの営業である坂上真弓は、バイトとして現れた井原峻之に驚く。
 坂上は井原と高校時代に親しくており、坂上は井原のことを「親友」だと思っていた。
 けれど、井原は坂上の前から何も言わずに姿を消し、坂上はそのことをずっと忘れられずにいたのだ。

 そんなある日、井原と二人きりになると
「あのころから俺のこと、好きだったろ……」
 と言われ

 という話でした。
 突然…

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