ヤマシタトモコさんのレビュー一覧

非BL作品

さんかく窓の外側は夜 1 非BL コミック

ヤマシタトモコ 

怖すぎて面白すぎて読み終われない

ホラー系に耐性が無いのに面白すぎて止められず、全身鳥肌状態で震えながら読んだ。元々の絵柄的なものもあり、人でない何かが視覚的に怖すぎる!

テンポよく進む展開と次々出てくる新情報、冷川のどこか壊れた魅力、三角との関係性と、全てにおいて目が離せない。

三角は能力持ちだが感性は普通っぽく、巻き込まれタイプなのですごく追いやすい主人公。すんなり物語世界に没頭でき、一瞬で読み終えた感覚に陥った。…

1

くいもの処 明楽 コミック

ヤマシタトモコ 

感情移入できず客観的に読みました

ヤマシタ先生初読みです。

市川◯い先生の某作品が、本作に似ているとのレビューを見て確認したくて読みました。

結論として、似ている、と思いました。
一部でも丸ごとというより、設定、キャラの関係性、セリフのやりとりがまんまその通り、と言われても仕方ないという印象。

だからパ◯リというより、まあよくある設定よね、ということで、市川先生の方は編集が通り、作品の良さはあるので人気が出たの…

0

新装版 イルミナシオン コミック

ヤマシタトモコ 

胸が締め付けられる短編集

作者さんの作品は、「さんかく窓のー」と「違国日記」を読んでいます。
ちゃんとした(?)BLっていうのはこちらが初読みです。
まずどれを読もうかなと思った時に、好きな作家さんが影響を受けた作品としてこちらを挙げていたことを思い出し、こちらにしました。

レビューもあらすじも確認せずに読んだのですが、どのお話も余韻を残すような、読者に判断を委ねるようなエンディングになっています。

表題作…

0

新装版 イルミナシオン コミック

ヤマシタトモコ 

描き下ろしの軽さに救われる

中編1つ、短編4つが収録されてます。
おすすめは2番目と3番目です。

「イルミナシオン」(3話構成) 中立
幼馴染みのことを好きな幹田と、幹田が試しに抱かれた州戸と、幼馴染みで女たらしの小矢。
1話ずつ、冒頭で各登場人物のプロフィールが紹介されてから本筋に入るスタイル。
どう考えても、どう読んでも、州戸が一番可哀想でやるせない気持ちになります。
「嫌われないけど好かれない」って、誰…

0

タッチ・ミー・アゲイン コミック

ヤマシタトモコ 

表題作をずっと読みたい短編集

表題作が中編、その他に短編が5つ収録されていました。
中編と言っても1話ずつが短いので、短編と言ってもいいかも。
巻末にそれぞれの描き下ろしがついてます。

「タッチ・ミー・アゲイン」(4話)萌2
10年来の友人。7年前に一度だけ…。
何かと小説家の遠田の世話を焼く、フォトスタジオに勤務する押切。
お互いに7年前のことを忘れたフリをしながら、相手が本当に忘れているのか、忘れられないの…

1

スニップ,スネイル&ドッグテイル コミック

ヤマシタトモコ 

交差する時系列の効果が偉大

単館上映のショートフィルムのようでした。

バスの運転手をしている安城と翻訳家の峰。

2人の人間の人生の一瞬やちょっとした時間を切り取って、貼り合わせてあるコラージュのような作品。
日付つきの一瞬が1ページだけ貼られていたり、3、4ページにわたっていたり。
順番も時系列ではなくて、現在かと思ったら過去に飛んだり、過去のちょっと後かと思ったら出会いのときのことになったり、正面にあるカメ…

0
非BL作品

さんかく窓の外側は夜 9 非BL コミック

ヤマシタトモコ 

冷川が得た出会いは幸運だった

 冷川も三角もそれぞれ先生に対峙する流れが最高でした。憎しみを糧に生きている者同士、それを共通のアイテムにして絡み合ってしまうというのはなんとも皮肉ですね。一瞬でも気を抜いた方が搦め捕られてしまう憎しみの強さ、とても緊張感がありました。ところで、先生と冷川の違いはどこにあるのでしょうか。先生はまず自分に呪いをかけて、その後、他人を呪うようになった。今は徹底して悪人に描かれていますが、離れたくなかっ…

0
非BL作品

さんかく窓の外側は夜 8 非BL コミック

ヤマシタトモコ 

相容れない人生、どこに交点を見つけるか

 三角を生かしているものは何か。それが決定的に印象付けられた巻でしたね。彼は先生のようにいかにも悪人というようには見えないし、以前マッチポンプ式の仕事をしようなどど思いついたことはあったけれど、三角に制止されればやめられた。一般人に溶け込んで淡々と過ごしているから今まであまり深刻には考えていませんでしたが、それでも彼にとってはやはり幼少期の生活というのは深い闇を心に落としているんだなと、改めてはっ…

0
非BL作品

さんかく窓の外側は夜 9 非BL コミック

ヤマシタトモコ 

佳境ですね

人気俳優での実写映画化決定おめでとうございます。

BL要素は無いけど妄想が掻き立てるられる作品で、バディ物として読めば最高のBL作品だと思います。

今回は消えた冷川を先生が取り込もうと必死でしたが、1人では無い仲間を連れた三角に勝てるとは思えませんでした。相対時した三角に父親と教える事によってダメージを与えるつもりのようですが、そもそも呪うという概念の無い人間を地獄に堕とす事なんて出来…

0

くいもの処 明楽 豚トロモヤシチャンプルー品切れの巻 コミック

ヤマシタトモコ 

熱と勢いを感じる

「くいもの処 明楽」のプロトタイプ版で、同人誌収録作を再編集した作品だそうです。
「くいもの処 明楽」は2007年作品。え。そんな昔〜?ってびっくりする。
はっきりBL作品ていうのは2013年の「スニップ,スネイル&ドッグテイル」が最後で、今は「違国日記」とか「さんかく窓〜」を描かれてらっしゃる。
「くいもの処〜」にしてもそんなにBLBLしてないし、この「豚トロモヤシチャンプルー品切…

3
PAGE TOP