ヤマシタトモコさんのレビュー一覧

非BL作品

さんかく窓の外側は夜 10 非BL コミック

ヤマシタトモコ 

堂々、完結。

『さんかく窓の外側は夜』の10巻にして完結編。
完結編、ということで、いよいよ「先生」との決着に焦点が当たった巻でした。

ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意ください。

三角くんたちが追ってきた「先生」。
先生、その人物は、三角くんの―。

以下壮大なネタバレがありますのでちょっと下げます。ネタバレ厳禁な方はここで回れ右でお願いします。


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薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

ゾッコンなんです

読後も百田が完全なる善ではないということは忘れたくないなと思う。人間は変われる、を強く信じていますけれど、百田に人生狂わされた人絶対いるだろうに。そういう人に殺されたって同情したくないなと思ってしまう。曲がらない小指のくだりを胸に刻む。

創作物の登場人物としての百田はとても好きです。涙脆くて情が深くて頭は弱いロンちゃん至上主義。

持ち金全部でクスリを買ったり、老人を襲ったり、そういう男…

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非BL作品

さんかく窓の外側は夜 9 非BL コミック

ヤマシタトモコ 

いよいよ終盤

いよいよ先生登場。
以下盛大にネタバレしていますのでご注意下さい。



ここへきて、先生も大きなトラウマを抱え、それをただひたすら悪事に利用している人間だと分かる。空恐ろしい人外ではなく、小さく卑劣な人間だったというわけです。
で、三角くんと顔が似ていたり、彼が何故能力があるのか親子関係にあると匂わされます。
三角くんは、この物語の中で、絶対的な善、希望という存在として先生と対比に…

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ストロボスコープ コミック

ヤマシタトモコ 

エッセイでもピンポイントで萌えさせるのはさすが

◆ストロボスコープ(表題作)
 やっぱりこの作品が一番お気に入りかな。人に期待すること、自分が満たされることを完全に諦めてしまっている、顔に皺も刻まれた草臥れた喫茶店店主の和が、本当に同情を誘うんですよね。尾ひれを付けた噂がすぐに蔓延する田舎で長年過ごしてきた彼は、今更客に何を言われようが微塵も響かなくて。それは果たして生きていると言えるのでしょうか? 死にたいけれど死ぬ勇気もないから、ただ仕方…

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非BL作品

さんかく窓の外側は夜 2 非BL コミック

ヤマシタトモコ 

理不尽傲慢イケメン(陰付き)冷川が最高

冷川に惚れた一冊。理不尽傲慢イケメン(陰付き)みたいなキャラで最高だった。好き放題やりたい放題だが、セリフや行動から見える考え方で、何か深く辛い事情を持っていそう。そこが勝手に気になり、惹かれていく。常にうさんくさい笑顔で、表情が崩れるのは三角に対する独占欲が満たされないシーンばかりというのも良い。
三角は相変わらずの巻き込まれ主人公、だんだん可哀想な扱いが似合うように思えてくる不憫キャラ。そう…

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非BL作品

さんかく窓の外側は夜 1 非BL コミック

ヤマシタトモコ 

怖すぎて面白すぎて読み終われない

ホラー系に耐性が無いのに面白すぎて止められず、全身鳥肌状態で震えながら読んだ。元々の絵柄的なものもあり、人でない何かが視覚的に怖すぎる!

テンポよく進む展開と次々出てくる新情報、冷川のどこか壊れた魅力、三角との関係性と、全てにおいて目が離せない。

三角は能力持ちだが感性は普通っぽく、巻き込まれタイプなのですごく追いやすい主人公。すんなり物語世界に没頭でき、一瞬で読み終えた感覚に陥った。…

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くいもの処 明楽 コミック

ヤマシタトモコ 

感情移入できず客観的に読みました

ヤマシタ先生初読みです。

市川◯い先生の某作品が、本作に似ているとのレビューを見て確認したくて読みました。

結論として、似ている、と思いました。
一部でも丸ごとというより、設定、キャラの関係性、セリフのやりとりがまんまその通り、と言われても仕方ないという印象。

だからパ◯リというより、まあよくある設定よね、ということで、市川先生の方は編集が通り、作品の良さはあるので人気が出たの…

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新装版 イルミナシオン コミック

ヤマシタトモコ 

胸が締め付けられる短編集

作者さんの作品は、「さんかく窓のー」と「違国日記」を読んでいます。
ちゃんとした(?)BLっていうのはこちらが初読みです。
まずどれを読もうかなと思った時に、好きな作家さんが影響を受けた作品としてこちらを挙げていたことを思い出し、こちらにしました。

レビューもあらすじも確認せずに読んだのですが、どのお話も余韻を残すような、読者に判断を委ねるようなエンディングになっています。

表題作…

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新装版 イルミナシオン コミック

ヤマシタトモコ 

描き下ろしの軽さに救われる

中編1つ、短編4つが収録されてます。
おすすめは2番目と3番目です。

「イルミナシオン」(3話構成) 中立
幼馴染みのことを好きな幹田と、幹田が試しに抱かれた州戸と、幼馴染みで女たらしの小矢。
1話ずつ、冒頭で各登場人物のプロフィールが紹介されてから本筋に入るスタイル。
どう考えても、どう読んでも、州戸が一番可哀想でやるせない気持ちになります。
「嫌われないけど好かれない」って、誰…

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タッチ・ミー・アゲイン コミック

ヤマシタトモコ 

表題作をずっと読みたい短編集

表題作が中編、その他に短編が5つ収録されていました。
中編と言っても1話ずつが短いので、短編と言ってもいいかも。
巻末にそれぞれの描き下ろしがついてます。

「タッチ・ミー・アゲイン」(4話)萌2
10年来の友人。7年前に一度だけ…。
何かと小説家の遠田の世話を焼く、フォトスタジオに勤務する押切。
お互いに7年前のことを忘れたフリをしながら、相手が本当に忘れているのか、忘れられないの…

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