ヤマシタトモコさんのレビュー一覧

新装版 イルミナシオン コミック

ヤマシタトモコ 

不完全燃焼

表題作イルミナシオンは巻末の短編を読むまでは救いがないというか、だれも幸せになれなくて読後が悪かったです。
26年片想いしてたのにいざ相手もこちらを向いてくれたら好きじゃないとか。セフレも可哀想です、本気で好きになってくれたのに。通い妻してくれてるのに。
どうしてこうなっちゃったんでしょうね?
一人にしてくれ!って。モテ期到来ですね。
親友は女好きなのに主人公とどうなりたいんでしょうか。取…

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恋の話がしたい コミック

ヤマシタトモコ 

1つひとつが印象深い恋の短編集

◆恋の話がしたい(表題作)
 雰囲気とモノローグと、2人のやり取りがとっても素敵な作品でした。自分が恋愛には向いてないと思い込んでいる美成。まさかの展開で好きになった年下の真川と両想いだったことが分かり、付き合うことになるのだけど、いろんな場面でついネガティブ思考を発揮してしまいます。その思考のせいで居酒屋に置き去りにされたりもした真川ですが、美成の行動は全部自分を好きだから、嫌われたくないから…

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スニップ,スネイル&ドッグテイル コミック

ヤマシタトモコ 

like とlove のモザイク

この作品は、私がBLを読み始めたごくごく初期に出会った本で、私にとっての初ヤマシタでした。
BLにはまる前は、とんがったサブカルものや純文学系小説などが好きだった私。
本作の斬新な手法や、直接なエロなど無くともBLを伝えてくる力量?センス?そんなものに一発でシビれたのだった。
これがオトナのマンガか…ってね。
何もエロシーンがズバリ載ってるから大人向けなのではなく、空気感やら会話やらから漂…

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ストロボスコープ コミック

ヤマシタトモコ 

物語は半分だけ。残りはマンガエッセイ

短編集。
でも、作品は半分までで、残り半分がギャグ色の強いエッセイが収録されています。
今までの作品とは少し色合いが違う…というか、もしかして収録できる短編が足りなくなったのかもね⁇

「ストロボスコープ」
「泣けるBL」が初出とのことで、確かに不憫な男が主人公。
男は喫茶店の店主・和(かず)。
人間関係が狭い地域で、過去自殺をしかけたんだけど、そのことでゲイバレ、その他色々バレ、毎…

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「ジュテーム、カフェ・ノワール」購入者特典ペーパー グッズ

ジノリ?ロイヤルコペン?

「ジュテーム、カフェ・ノアール」(2009年版)の、購入者特典ペーパーとなります。
大きさはハガキ大。
紙質はかなり薄い。ペラペラの紙でした。
白い紙に青いインクでのモノクロ印刷。(他の色展開があるかどうかは不明)

以下、内容となります。

↓↓↓↓


①長髪の方のカフェ店員、スプーンを見つめながら
「…前から思ってたケドさ、おまえん家の食器 シッブイよな………」

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YES IT’S ME コミック

ヤマシタトモコ 

小さなトーマスとキノコが可愛い

短編集です。
表題作は、クスッと笑える感じで面白い。
んだけど、他の作品は少し難解というか、ひねりすぎてるというか。
そんな感じがして物語の中に入れず、外から見てもよくわかんない、という印象を抱いてしまう。

「目蓋の裏にて恋は躍りき」
美大の学生同士の2人。
沼上はシニカル、馬原は子供っぽい。沼上は馬原が好きというより、馬原の持ってる感性みたいなものが眩しいということなのでしょうか…

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「薔薇の瞳は爆弾」初回限定描き下ろしペーパー グッズ

コラボのペーパー

出版社の枠を超えての、特典ペーパーのコラボです。
前後編に分かれて、前編が「恋の話をしたい」に特典として付き、後編が「薔薇の瞳は爆弾」に付いています。
…と言っても私的には買う時期が違っていたので、この後編しか手元に無いのです(泣)。

大きさはA4の両面印刷、4つ折。
紙の色はピンク色のモノクロ印刷。
以下、内容となります

↓↓↓↓

タイトル「恋の話は爆弾」。
「東京漫…

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ジュテーム、カフェ・ノワール コミック

ヤマシタトモコ 

ジュテーム、ヤマシタトモコ

新装版が2015年10月に発表されています。今から読む方はそちらをどうぞ。
本作は2009年発表。
ヤマシタ作品らしくエロはごく薄めの作品が多く、純文学系の短編小説のような読後感。
初読時、何と言っても好きだったのが「サタデー, ボーイ, フェノミナン」。
私がUFOとか好きだからかな…?
というのはさておき、再読してやっぱり好きだ。
高校時代ゲイバレしてイジメの対象に。そんな暗い話で…

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薔薇の瞳は爆弾 コミック

ヤマシタトモコ 

重いのと軽いの

短編集。
のっけの2作がすごくヘヴィな重苦しい話だけど、後半の収録作は段々軽めなテイストになっていって、1冊の読後感はすっかり毒が抜けるような感覚。
最初の2作品が好みだった人には後半が物足りないだろうし、後半の空気感が好きな人には、最初の2作品が暗くて要らない…そんな1冊ではないだろうか。

「the turquoise morning」
ヤマシタトモコ的視点のアラブ、というか中東もの…

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恋の話がしたい コミック

ヤマシタトモコ 

その感じ、ラブい

1冊の半分くらいを占める表題作と、短編3作、描き下ろしです。

「恋の話がしたい」
ヤマシタトモコ作品、1つだけあげるなら?と言われたら、この一編のような気がする。
恋愛も、本当の意味で誰かと付き合ったこともないネガティブな男の、初めてたち。
初めての告白、
初めての承諾、
初めてのデート、
初めての好きな相手との行為、
初めての絵文字…
もしも、もしも、もしも、と怯えていた、…

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