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ヤマシタトモコ
藻とカレー
ネタバレ
ひばりは象徴的な存在で、ひばりという人物を通して周囲の人の人間性が浮き彫りになる。 一面的でない一筋縄ではいかないミチカと辻先生のキャラ設定が秀逸だと思う。ここで神評価決定。 相川はちゃんと「見て」自分で考えて勇気を持って行動できる数少ないキャラだけど、だからと言ってそれがひばりの助けになるとは限らない。 そういう人がいてくれたということは救いになるだろうけど。 ひばりがまだ子どもで耐える…
ヒバリの周囲の人の視点で少しずつ語られ、だんだんヒバリの置かれた状況がわかってくる。 ヒバリという子を何も知らないのに外から見ただけで周りは無神経な視線や態度をとる。 わかるけどね。わかるだけに辛い。 自分は安全圏にいて遠巻きに不躾な憶測、噂話をする。 それがどれだけ本人を傷つけるか。 ヒバリは誰も責めることなく自分が悪いと言う。 全員死ねばいい、でもそれができないから自分が消えたい。…
ヤマシタ先生の短編はどれもおろしろくて好きです。 表題作のミラーポールの使い方が楽しい。 キャラによって、そういう使い方をするのねーと予想できない演出に笑いました。 ビッチがミラーボールで顔を殴られるなんて考えもつきません。相手役の妄想だとしてもすごい発想です。 セックスレスの夫婦のケンカ中に光り出すミラーボールによって仲直りするのもよかった。 コントみたいですが切ない哀愁とユーモアがあ…
好き嫌いで何でも判断してしまうのって子どもっぽいかもしれませんが、私はよくあることでして、主人公のモノローグやセリフに共感しました。 好きと思っていても嫌いだと思う一部や瞬間はあるわけで。 何をもってして「好き」なのかと考えてしまうことがよくあります。 なので主人公の揺れる気持ちやラストの楽しい気分はとてもしっくりきました。 ベランダで縫原と手を握っている時、楽しくて思わず足を上げてきれい…
木原音瀬 ヤマシタトモコ
magubo
長らく積んでいたのですが読んだらやっぱり良かった。 モモの過酷な状況に、小説ならばここらで救いがあるはず!と願うところで救いの手は入らずズルズルと堕とされていく木原作品。(他の作品に比べたらそこまで痛くない) 受けのモモが本当にどうしようもなくダメな人で…でもロンちゃんとの出会いで救われ彼と一緒にいたいからもう悪いことはしないと決めている。 そうして真面目に落ち着いた生活を送るモモか…
165
デビュー作だったんですね! 単行本は10年くらい前に読んで、タイトルがちょっと違うから番外編かな?と思ったら! こっちが先ですよね?わ〜、懐かしい! この頃はまだBLで30代の男の人をあまり読んでなくて、明楽さんのオヤジ気味なところが新鮮だったんですよね! こちらはコマ割も字も細かいですね。 こういう勝手に好きになって、すきなんだから俺のことをちゃんと考えろ!ってキャラという…
短編+エッセイ漫画。 後半のエッセイ漫画がめちゃくちゃおもしろかったです。確かに文字多く長くて読むのに疲れましたが、それでもおもしろかった。 辞書アンルーレットは先生の引き出しの多さ、短い中での展開のおもしろさになるほど〜と唸りました。だからあれだけの短編を描かれることができるのか〜と。当たり前かもですが私はまるっきり凡人以下なものですから才能のすばらしさがわかりました。 萌え解説もおもしろ…
私の中では圧倒的に表題作が好きでした。 自分を好きすぎる東間が天然でセルフボケツッコミ+リアクションが最高でゆえに脈絡がない…B型…わかる。わかってしまう。B型さんすみません(ちなみに私はB型ではないです) そんなトーマスを熟知しているキノコがまたおもしろい。口調もだしクレバーだしトーマス戦略がすばらしい。 自分両思いだったトーマス、他人が入る余地がなかったトーマスがキノコを意識する過程もお…
ヤマシタ先生の短編はバリエーション豊富で飽きないです。シリアスからコメディまでどのお話もおもしろい。すごい。 □さようならのお時間です。 薄っぺらい闇(病み)モノが苦手なのですが、ヤマシタ先生が薄っぺらいはずもなく。 無自覚に愚かなのっていちばん恐ろしい。 宇宿がなぜああなってしまったのか、どんな家庭環境だったのか、そこが気になりました。 □ラブる 好きな相手のにおいが消えない…
ヤマシタ先生の短編はいいですね〜。と毎作言ってしまいます。 表題作が好きでした。 女好きのドMがいきすぎてバイになったド変態と口が悪くつい罵ってしまうノーマルがパティシエで同僚という設定だけでもおもしろいのに。 それぞれの言い分がわかるし、なのにわかり合えないもどかしさ。 「二神」の名前はバイだからニがつくんですかね。性癖と感情が別という意味もありそう。そして性癖は神であると作者から言…