永井三郎さんのレビュー一覧

深潭回廊 3 コミック

永井三郎 

子供と身体だけ成長した子供

 この作品は過去守られるべき時に大人に守られず、その苦痛を抱えたまま生徒を襲った山田がどのように救済されていくかがテーマだと思っていたけれど。単純に、渚という中学生に救われるわけもなく、渚もまた狭い島の中で雁字搦めになった未熟で大人への反感を持った子供であり、2人だけが病んでいるように見えても、彼らが病むきっかけを作ったのは周りの思慮の浅い大人達なのだということを、この3巻ではっきりと突きつけられ…

2

深潭回廊 3 コミック

永井三郎 

どんな決着を見せるのか…

とてもしんどいお話ですが、まだ続いていました。
永井三郎先生があとがきで「濁った水の中のような話」と書いてましたが、その通りのようなお話でした。

島という閉塞感の中で大人の男たちに搾取され続ける渚、自死を思いとどまって渚を知ろうと動き出す山田…でもその事が山田自身の罪を否応無しに突き付けて来るのです。

これだけ人間の暗部を見せつけておいて、最後はどういった決着を付けるのか想像も出来ま…

6

深潭回廊 3 コミック

永井三郎 

闇深い

スメルズライクグリーンスピリットのスピンオフとして始まったこちらのシリーズも3作目。
今回は今までもかなり仄暗いお話でしたが、閉鎖的な場所で逃げ場のない中学生の渚にスポットが当たっていて、この渚はもしかしたら罪を犯した山田の救いになるんじゃないかと思って期待していたのですが、渚自身がいろんなことにがんじがらめになっていて逆に山田に救いを求めているんじゃないかと思えてきました。
そろそろ色んな事…

4

深潭回廊 3 コミック

永井三郎 

もう柳田はいらない

「深潭回廊」3巻目。
私はこの作品でどんな展開を求めてたんだろう?
何が読みたかったんだろう?
なぜそんな気持ちになったのかというと…
この(3)、感想が出てこない。

山田/柳田の目が覚め。
渚の地獄は続き。
柳田は急に道徳的になったかのように渚を助けようと決意し。
だが渚の住む地獄は「悪い大人」でがんじがらめ…

で、まだ終わりません。
まだ続くの〜?と感じた、感じてし…

6

深潭回廊 3 コミック

永井三郎 

blind themselves

あらすじのセリフで嫌な予感がした人は回れ右を。
正直脱落ポイントが多い巻かもしれません。
私は最後まで読むと決めています。って人はどうぞ

かなり暗いエピソードが続きます。
まさにタイトル通り、暗い深潭の淵を巡るよう。
読む時は元気な時じゃないと永井先生の胆力に引き摺られるかも。

伏線回収があって、そこで初めて山田は渚と向き合おうとします。ここまで一切気づいていなかったんだなぁと…

3

深潭回廊 3 コミック

永井三郎 

読んでいてしんどい。だが。

『深潭回廊』の3巻目。

永井作品の中でも人気の高い『スメルズ ライク グリーン スピリット』のスピンオフ作品。『スメルズ~』を未読の方には、まず『スメルズ~』を読んでからこちらを手に取られることをお勧めしたい。

ペドの性癖を持つ山田。
山田と身体の関係を持つ中学生の渚。

1、2巻を読んでシリアスな話だと分かってはいましたが、3巻はさらにそのシリアス度を上げてきました。子どもが性…

17

緊縛パッション コミック

永井三郎 

You, 縛られちゃいなYo!

個人的に大好きなんだけど、レビュー書きにくいやつで後回しにしてました。

見た目通りの野獣×隠れ美男

…のはずなんですが登場人物全員のキャラがおかしい。

最初のうちはゲッソリやつれるシチサンといつでも臨戦態勢の武蔵にゲラゲラ笑ってたら、しげみち(京太郎)さんとおばあさんのエピソードにやられた。

永井先生の作品って突然良いエピソードがブッ込まれるから私の情緒にぶっ刺さりますの。…

1

スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A コミック

永井三郎 

BLではなくゲイの少年たちの友情物語

同性が恋愛対象の少年ふたりの友情物語
一口にゲイと言っても、一人は女装願望があるが、一人称は俺で女性になりたいわけではない、もう一人はオネエ言葉を用いる少年で画一的ではないです
自分と、自分の大切な人のためにどう生きるのか、選んだ道が美しく悲しいです

1

深潭回廊 1 コミック

永井三郎 

just a few words for this

romanticization of pedophilia in it's finest

2

深潭回廊 2 コミック

永井三郎 

重くて悲しい

スメルズライクグリーンスピリットのスピンオフ作品。

1巻の最後の方でお花畑を見た柳田だったが、花の色が黒くなって2巻へ続き…。

もしかして、これから2人に明るい未来が待っている…のかも…とほんの少しだけ期待していたけれど、あ、そうだ、柳田は沈んでた。花は黒くなっていた。
と、思い出した2巻だった。

始まりから渚の闇…というか、周りの大人達が酷過ぎてどうにかして渚が救われないかと…

1
PAGE TOP