Sakura0904
こういうほのぼのした空気感の作品、大好きです。ゴロウが美貌が突出した人物として描かれている一方で、サラリーマンのジロが背も低く顔も普通な人物として描かれているところもそのおにぎりのような存在感に癒されるし、素敵。ジロが鈍感というか、自分がゲイの恋愛対象にされているとは夢にも思っていないので2人の関係はなかなか進展しませんが、あくまで親しい同居人としてたわいない日常を送っていた2人の様子も、喧嘩の…
ありのままに評価するなら、萌え寄りの中立という感じでした。理由は表紙の人物・掌の抱えている破壊衝動について、この作品を読み終えるまでに完全に理解できなかったというのが大きいです。そもそも彼のこの衝動はどんな経験によって形成され、どういうことを引き金に生じるのか。今までどうやってやり過ごして来たのか(ひたすら我慢していただけ?)。その対象が人物となった時、「破壊」は何を意味するのか。体を傷つけるこ…
リネアが記憶を失って幼子のような性格だった中盤まではそこまでハマれなかったんですが、記憶を取り戻すと共に段々落ち着いた性格になっていってからは、ちょうどストーリーが要を迎えたこともあって、どんどん引き込まれていきました。アヤが忘れられない元恋人・サイラス。最初はリネアよりもサイラスのことが気になってしまって、過去の2人の話をもっと読みたいなぁなんて思っていたけれど、リネアとサイラスの会話のシーン…