野原滋さんのレビュー一覧

恋する若頭 小説

野原滋  陵クミコ 

ヤクザものではない、可愛いお話

強面のハードボイルド作家×歳上好青年の営業マンのカップリングで、ほのぼのと読みやすい作品。

個人的に、ちるちるでわざわざ童貞攻めで検索するくらい、童貞攻めを求めてるんだけど、高校生とかじゃなく大人な童貞攻めって非常に少ない(作家さん、出版社さん、供給お願いします…)。
で、検索で出てきた貴重なこの作品、童貞設定に無理がなく、ちゃんと必然性があるのがいい。

伊吹は身長も190センチと大…

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砂漠の王子と忍びの恋 小説

野原滋  カワイチハル 

アラブの王子と忍者の末裔


アラブの王子と忍者、という普通なら一緒に並ばないであろう言葉が並ぶびっくりな組み合わせですが、主従ものみたいな感じでした。
ただ、本当の主従である王子とその護衛の攻防戦も楽しかったです。

<あらすじ>
忍者村で忍者のパフォーマンスをする隼人(攻め)は正真正銘忍者の末裔です。
3年ぶりに来日してきたアラブの小国ラファード国の第4王子・サラム(受け)の護衛兼世話係としてサラムと一緒に聴…

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天色の瞳は千年の恋を抱く 小説

野原滋  八千代ハル 

時を渡る約束



異国の血を受け継ぐ容貌により畏怖され迫害された受けが自分の居場所をくれた攻めを救おうとする話。

異国人を父に持つ葵(受け)はその相貌から村人から迫害され、村の禍の元として人柱にされてしまいます。激しい雨の中、拘束され逃げることもできずただ死を待つだけとなった葵を助けてくれたのは半妖のシンでした。
帰るところのない葵はシンの傍にいることを望み、そのままシンの元に住み着きます。
シン…

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「天色の瞳は千年の恋を抱く」電子限定おまけSS「半妖は魂の絆で結ばれる」 グッズ

哀しく、でも喜びに満ちた幸せな最期。



これを読んで初めて話が完結したと思えました。
本編の中で語られなかった、葵の行動による明確なシンの変化について。

本編で、千年後の世界が変わったことまでは確認しましたが、シンが実際どうなったかはわからないままの終了でした。

あらすじはすで他の方がに詳しく書いてくださっているので割愛しますが、ここでは、葵がシンのために頑張った結果、シンに起った出来事が書かれています。
シンに…

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気高き愚王と野卑なる賢王 小説

野原滋  白崎小夜 

強くて美しい受けが魅力的

面白かったー、イッキ読みでした。

とにかく今作は受けが魅力的でした。

王でありながらも敵国の奴隷…なので様々な試練を与えられながらも誇りを失わず美しく強いのです(強いのイイ!)。
モブ悪役達からのレイプ未遂、敵国の王との大太刀まわり(ここの気迫凄い、攻め様が惚れたの納得)後にほのぼのパートにすぐ移行してくれたのも良かった(過酷な状況がもう少し続いていたらリタイアしてたかも)。
敵の…

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ぜんぶシテあげる 小説

野原滋  甲羅まる 

ちゃんと面白い良作だった!

心身が疲れている時、失礼ながら“あまり内容の無さそうな”作品を軽く摂取したいと思って、タイトル、表紙イラスト、あらすじをさっと読んで軽率に読み始めたのですが、これがなんと、“とても内容のある”作品でした。

あたたかな心の交流、毒親、自立・再生等といった要素があって、自然と感情が引き込まれ、惰性ではなく意欲的にどんどんページを捲りました。
尚且つ、“内容の無さそうな”=“ひたすらエロそう”と…

2

買われた男 小説

野原滋  小山田あみ 

思っていたよりもほのぼの(?)してて、さほどシリアスではなかった

ヤクザの主催するオークション、買われた先は浮世離れした書道家親子、用意されたのは蔵、そして春画を描くために縛られ…なので淫美な世界まっしぐら〜の調教しまくりっ!!なお話かと思いきや、買われた受けが前向きなたくましいキャラで買われた先の息子(攻め)と心通わせて現状を打破していくという読後感の悪くないお話で、さらりと読んで楽しむには良かったです。

ただしところどころ中途半端なところが気になるとい…

3

日向の猫 小説

野原滋  樹要 

リーマン好きなら

野原滋先生の花丸新人賞受賞作。食品会社に勤めるリーマン同期同士のすれ違いラブです。

とても丁寧な進行ゆえに本自体も厚みがありますが、最後までスルスルと読めました。攻め受け両視点が交互に進むタイプのお話で、読み終えた後はタイトルがイメージさせるような、ほっこりと温かい気持ちになります。

祖父江は絵に描いたような単純な男。お調子者で天然というか、ちょいアホが入ってる?っていう感じのキャラで…

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天色の瞳は千年の恋を抱く コミコミ特典小冊子 幸福の在処 グッズ

変化したモノ、不変なモノ

本品は『天色の瞳は千年の恋を抱く』のコミコミ限定特典小冊子です。

本編後、2人が葵が住んでいた都を訪れるお話です。

「時廻りの鏡」を使い、葵が生きていた千年後の世界に飛んで十数日。
2人は脊山から里に下り、あちこちに立ち寄りながら南下して都に辿り
着きます。

葵がうっすらと覚えている都よりもずっと人の数が多く、賑やかですが
シンも「祭りのようだ」と好奇心を滲ませます。シンは…

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天色の瞳は千年の恋を抱く 小説

野原滋  八千代ハル 

過去が未来に、未来が過去に

今回は呪いで千年を生きる半妖と村の生贄とされかける孤児のお話です。

命の恩人である攻様を救うため時を超えた受様が未来を変えるまでと
新たな未来を歩む2人の後日談を収録。

受様は遊女の母と客の異国人との間に生まれ飴色の髪と青い瞳を持って
います。受様は母が身体を壊し母の村に出戻りますが、病持ちの母にも
異国の血の濃い受様にも村人達は冷たく邪魔者扱いされます。

それでも受様は懸…

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