小中大豆さんのレビュー一覧

ラプンツェル王子の通い妻 小説

小中大豆  麻々原絵里依 

ラプンツェル、塔から飛び降りる

作者さんの作品を初めて読みましたが、大変面白かったです。
ラプンツェルなんていう言葉がタイトルにあるのでファンタジーかと思ってたんですが、そうじゃありません。
主人公の2人に対して、怒ったり一緒に悲しくなったり憐れんだり嬉しくなったりと、感情が忙しくなった作品でした。

前半は本当に克己の気持ちがハッキリしないので、昭良の一方通行な献身がもどかしかったですし、それでも2人が別れてしまった時…

4

さよなら、運命の人〈アルファ〉 小説

小中大豆  yoco 

すれ違いに萌えました

舞台が20世紀初頭のパリというドラマチックな予感しかしないところと、感傷的なタイトル、それからyoco先生のイラストに惹かれて購入しました。

歴史とオメガバースを融合させたファンタジーが好きなのですが、本作は設定がとても自然に溶け込んでいて読みやすかったです。

物語の始まりはドイツから。

没落貴族のレオンと土地貴族で裕福な生まれのアレク。二人は6才の時、アレクの家が催したパーティ…

14

「さよなら、運命の人〈アルファ〉」Amazon限定SS「再会の夜」 グッズ

執着攻め、バンザイ!!

amazon限定特典で、二人が再会した夜の事を攻め視点で語ったSSになります。

協力書店限定特典も攻め視点になりまして、本編では分からなかった彼の内心と言うのが綴られるのが嬉しいのです。
ただし、協力書店の方が陽なら、amazonの方は陰って感じ。(両方手に入れました)
この男、暗いし怖いわと。

前向きで希望に満ちたお話が読みたいなら、協力書店の方を手に入れた方がいいと思うのです。…

5

さよなら、運命の人〈アルファ〉 小説

小中大豆  yoco 

壮大な愛の物語

作家買い。
小中さんて本当に引き出しの多い作家さまだと唸らされる。改めてしみじみ感じ入ってしまった作品でした。

貴族の子息でアルファのアレクシス。
没落貴族の出で、劣悪な環境にいるオメガのレオン。
学生時代に出会い、恋をして、けれど様々な要因が絡み合い袂を分かつようになってしまった二人。それが数年後、意外な場所で再会して―。

王道と言えば王道と言えるストーリー展開なのですが、彼ら…

12

さよなら、運命の人〈アルファ〉 小説

小中大豆  yoco 

痛くて痛くて‥愛しい

由緒ある貴族のαアレクシスと没落貴族のΩレオン。
読んでて胸が痛かったです。幼い頃の出会いから惹かれた2人。だけどレオンは境遇が酷く支えてくれる友人はいたけど、アレクシスへの愛が唯一の希望だったのかも。あと優しすぎる。悪意から何度も何度も引き裂かれ、誤解から素直になれず、ずっとすれ違う2人が辛かった。胸にくるシーンばかり。そんな中で特に印象的なのが、襲われたレオンをアレクシスが助けたシーンと列車…

10

「さよなら、運命の人〈アルファ〉」協力書店限定ペーパー「パリを出て」 グッズ

おぼっちゃま

本編終了直後、二人でなんとかパリを脱出する時のお話でした。
アレクシスがヘタレというかお坊ちゃまだ!とよくわかった番外編でした!

++

一昨日、ようやっと番になった二人。敵国ドイツ人になるので、パリからスイスへ脱出しようとなったものの、バスも馬車もなく、歩くしかなく、途方に暮れていたのですが、親切な農家の馬車に乗せてもらえることに。

レオンはおそらく妊娠している様子だし、スイス…

2

さよなら、運命の人〈アルファ〉 小説

小中大豆  yoco 

すんません

先生買い。笑うところは一ミリも無い、せつなさたっぷりなお話でした。メインカプのせつなさはとっても堪能できたんですけど、とにかくくそったれなキャラがいて、ちょっとあまりに後味が悪くて、萌にしました(ごめんなさい・・)。20世紀初頭ドイツ、パリ舞台のお話、本編280Pほど+あとがき。

19歳でドイツからパリにうつり、今は服飾店でマヌカンをしている元ドイツ帝国貴族の子息レオン。ある日、マヌカン=娼…

15

異世界しあわせ恋食堂 小説

小中大豆  鈴倉温 

一生懸命なふたりが愛おしい

あらすじについては他の方が書いてくださっているので、感想を。留依もルシアンも、とても人生に真剣に取り組んで、アンリとヴァジルを心から思っていて、きゅんきゅんします。ふたりの想いが通じたときは、おめでとう✨幸せになってね、と思いました。ルシアンが子どもの頃から見守ってきた家令(挿し絵にはないけれど、やさしそうなおじさま希望❣️)も、うれしいと思います。鈴倉先生の絵がぴったりで、かわいい留依、かっこい…

4

さよなら、運命の人〈アルファ〉 小説

小中大豆  yoco 

過酷な運命に翻弄される、切なくも美しい愛の話

会いたいのに会えない、好きなのに伝えられないもどかしい恋。
困難だからこそ、結ばれた時にカタルシスをもたらし、大きな感動が生まれるロマンティックで奇跡ともいえるオメガバースです。

舞台はドイツとフランス。
パリでマヌカンをしているレオンは、かつての想い人であるアレクと再会し、彼に番がいると知りながらも関係を持ちます。
しかし、蜜月は長く続きません。
そんな2人の愛の結末とは…

15

さよなら、運命の人〈アルファ〉 小説

小中大豆  yoco 

哀しみも、苦しみも

20世紀初頭のパリを舞台としたオメガバース作品になります。
で、こちら、タイトルやあらすじから想像がつく事と思いますが、どシリアスで痛くてめちゃくちゃ切ないお話なんですよね。
この二人のスレ違いな、あまりに辛すぎるわ。
読んでて苦しくて苦しくて、挫折しそうになったわ。

ただね、そんな感じで、とにかく辛い作品ではあるのですが、その分ラストが圧巻なのです。
溜めに溜めて、最後の最後にドン…

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