藻とカレー
『小説家と家政夫』のスピンオフ作品ですが、あちらのメインカップルである仙石原と尚樹の登場シーンも多いので、前作が好きな方も十分楽しめる作品だと思います。こちらでは尚樹にちょっかいをかけていた仁科が受け。脚本家としてオーディションをする中で、モデルから俳優に成り上がろうとしている千葉に出会います。前作に負けず劣らず、こちらも結構トントン拍子で展開は速いです。もうちょっとお互いに惹かれ合う心情描写が…
売れっ子作家の仙石原と、縁あってその家政夫として働くことになった大学生・尚樹。設定はありがちですが、尚樹の流されやすさが絶妙に可愛らしく、その反面言う時は言うはっきりした性格でもあり、そのギャップがたまらないなぁと思いました。なんだかんだ尚樹の素直さを見ていると癒されてしまう仙石原に共感します。手を出すのも早いですが、尚樹がやり返す時もあったり、一方的過ぎると感じることはありませんでした。気持ち…
大学生になって同棲を始めた沢木と水谷の後日談。水谷に迫る沢木が甘いのはもちろん、そんな彼を毎回受け止める水谷も、仕方ないなぁという表情が甘くて、付き合い始めよりもっと熱さが増しているなぁと感じました。ただ、お互い学部も違うし、バイト先や仲間も違って、同じ大学同じ家とはいえ、四六時中一緒にいれるわけはなく。そういう離れている時間があるからこそ、いつまでも相手に会いたいという気持ちを持てるものだと思…
水谷のことが好きだった向井ですが、前巻では振られてしまいましたから、こちらで水谷以上にちゃんと本気になれる人と出会ってくれてとても嬉しく思いました。見た目からしても向井はもっと遊べるタイプのキャラかと思っていたけれど、意外とガードが堅いというか、寂しく1人でぽつんといる姿がいじらしくて放っておけないような雰囲気を纏っているんですよね。アメリカ帰りなのに、そういうギャップがたまらないなと。
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