夏乃穂足さんのレビュー一覧

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

愛と執着 獰猛犬です!

今年読んだ本の中でも 一二を争う傑作です。
一気読み まだ余韻でクラクラしてます。

お久しぶりの夏乃先生ですが 熱量が凄い。
長年に渡る因縁 執着 依存で
普通の関係 恋愛には辿り着けず
互いの感情が愛なのか憎しみなのか
壊れるまで追い込みあう壮絶な2人。


後継者として 父からは厳しく育てられ
母は甘え上手な弟にかかりきり
学校でもヒエラルキーに縛られ気を抜けず 抑圧…

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飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

萌えなかったけれど感動した

お話もドラマチックだったのですが、この本で私が一番衝撃を受けたのは『あとがき』なんです。
夏乃さん、書けない状態だったのですね……確かに前作は4年前。
私は夏乃さんの熱狂的ファンという訳ではありませんが、好きな作家さんです。
なので、その間の心情を吐露したこの文章が非常に胸に迫りました。
それを読んだ後にもう一度本編を振り返ると、このお話がまた違ったものに見えて来るんですよ。
猛がほんの…

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飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

自分自身で最後まで読んで評価していただきたい一作

はっきり言って本作のようなトーンの話は好みではありません。本来なら。
シリアスでドロドロしていて…読んでいて何人もの登場人物を憎みました。弟だったり攻めの猛のことだったり。一稀が可哀想で仕方ありませんでした。
感情がぐちゃぐちゃで正直萌えるという感情からは程遠かった。でも、こんなにも感情を揺さぶられることなんていつぶりだろう、と思いました。重厚で圧倒的な文章力で描かれる物語にいつのまにか引き込…

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Chara BIRTHDAY FAIR 2019 B キャラ文庫創刊22周年記念バースデーフェア小冊子 グッズ

ダグ&ルイスのお話+明良のお話+猛視点のお話

2019年バースデーフェア小冊子のB。フェア参加店で既刊1冊購入するともらえます。DEADLOCKのSSが好きだったので萌2にしました。守護者・・の番外編もちゃんと怖いバージョンで、ぞくぞくします!3編とも8Pずつ。

1.DEADLOCK 番外編
  ダグ&ルイスのお話でした!ユウトも冒頭にちょい出。パーティにイヤイヤ出席したルイス。
  なんかイヤな事があったらしく、トーニャの店で愚痴…

0

脱いだら凄い嶋崎さん 小説

夏乃穂足  明神翼 

指南役が指南されちゃったお話

コメディ要素有りのリーマンものです。薬品会社のコスメ事業部と開発部に所属する二人の日常系王道BL。こういうのすごく好きなので、独断ですがリーマン好き同志におススメしたいです。

タチ専の有紀が姉の住むマンションで事故的に出会った男は、初対面にして素っ裸に腰巻きタオル一丁。一緒にいた有紀の甥っ子がこれまた事故的にそのタオルをはぐってしまい、大事な部分を目撃した有紀は鼻血を垂らしてしまう。彼にとっ…

3

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

すごくドキドキしました

執着攻×美人受、めちゃくちゃ好きなんです。
こちらの作者様のご本を読んだことはなかったのですが、
上記のCPと、笠井あゆみ先生の表紙イラストに惹かれ購入しました。

やばいですよ、2人の関係は13歳の頃から
始まるのです。ただ当時は官能的な肉体関係には
ありませんでしたがそれに酷似しております。
最初は受の一稀が、攻の猛を
自分に忠誠を誓えば一生犬として飼ってやる
と告げたのです…

4

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

読み応えたっぷり

シリアスなお話のイメージが強い一方、擬人化した動物を描かせたらピカイチ!な先生の新刊が読めるなんて…嬉しすぎて…ずっとずっとお待ちしておりましたです(ぼうだのなみだ。)しかもイラストが笠井あゆみ先生…

本作の本丸テーマは、主従/下克上でしょうか。
タイトルも「愛」が入っていた仮タイトルから、あからさまな「犬」に変わりました。ということで、今回はシリアスな比喩的「犬」のお話です。


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飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

むずかしい

夏乃先生お久しぶりなお話。そんなところ大変申し訳ないのですが、ちょっと無理だったので中立です。BL的うんぬんではなく、会社社長のなさりようがどうにもこうにも納得いかず。中1~高校時代の120P弱+二人が大人になってからの続き240P+あとがき。

家の習わしで地元公立中学校に通う一稀(かずき)。四ノ宮グループの御曹司として、清く正しく真面目に学問に勤しむ美少年ですが、弟は自由奔放、甘えたいよう…

6

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

愛のカタチは一つではなく

今回は
受様に執着するコンサルティング会社社長と
日本有数の企業の創業一族の御曹司のお話です。

2人の出会いからに攻様の失踪による別れ、
2人の再会から真の絆を結ぶまで。

受様は日本有数の四ノ宮グループの
創業一族の御曹司であり後継者です。

父は受様に常に高い要求をし続け
母は4歳下の弟の我儘を制しきれず
受様は良き兄として我慢を強いられました。

そんな生活の中…

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飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

震えが走る凄まじい愛憎劇で、「愛」を書ききった大作です。

今作ですが、「飼い犬に手を噛まれるな」くらいの、可愛いお話では無いですね。
親子二代に渡る「愛」の物語であり、凄まじい愛憎劇であり、魂の救済作でもある。

350ページ越えと分厚いのですが、次の行に目が追い付かないとばかりに、凄い勢いで一気に読んでしまいました。
そして、ラストでは感涙。
二人の愛は、今やっと明るい光の下で、実を結んだのだなぁと。

ちなみに、あとがきにも深く感動して…

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