宮緒葵さんのレビュー一覧

渇命 小説

宮緒葵  梨とりこ 

ここまでいってしまうとは!

前作で、両思いになってめでたしめでたしかと思いきや、今作だいぶヤバい展開になってしまってました。
もう、執着愛というより、精神的にヤバい人だよ、達幸は。

芸能事務所でマネージャー補佐として明良が働くって知った途端、自宅に3ヶ月監禁して(セックスのし過ぎで)衰弱させてしまった挙句肺炎で死にかけるってもうサイコホラーのやつ!
入院せなあかんまでになってしまった事で、反省するものの、できる事な…

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渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

ここまでマヂで『犬』だとは!

あらすじにも確かに『犬』の文字が何度も書いてありました。が、行動が、犬と同じ過ぎてwww

初めて優しくしてくれた明良に特別な感情を抱き続ける達幸。大好きな明良は飼い犬のタツを可愛がっている→自分も同じように見て欲しい、愛されたい→犬になりたいって思考、ヤバっwww

子供の頃から、特異な関係って周りにも思われてたはずよw
そら、父にもバレてると思う。
けど、父寛容。
あと、達幸のマ…

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渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

突き抜けた犬攻めに圧倒された

犬になりたがるぶっ飛んだ思考の突き抜けた犬攻めだった。理由はしっかりあるが、大人になっても変わらない犬願望はやはりぶっ飛んでると言わざるを得ない。この達幸のキャラが強烈すぎて、受けの明良の魅力は分からなかったが、まあいいかと思わされた。

別作品では読みづらく感じた文章も、作品の雰囲気(というか受けの心理描写の深刻度)がシリアス寄りだと、硬めの文章が合っていて良かった。

不幸に見舞われた…

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愛犬志願 小説

宮緒葵  兼守美行 

犬神の様子がおかしい……

とにかく行光が可愛い!さまざまな場面で癒してくれるありがたい存在だったのでまず言っておきたい可愛い。

文章は読みにくい。完全に独自の世界観を作り上げた作品だと空気を作るうえで良い効果を発揮する単語チョイスと文章だと思っていたが、現代ものでも同じように書かれると逆に違和感につながっていた。一文の組み立て方が呼吸に合わない。

受けの旭は聖人君子のようなイイ子。攻めの禍神(犬)はどうにも様子…

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王に純潔の証を捧げ 小説

宮緒葵  雪路凹子 

動乱を沈めた女神の伝承

動乱を沈めた伝承の女神の御子は、淫靡な香と舞で敵兵を腰砕けにした。
建国神話・動乱を色香で鎮圧した英雄ファンタジーなので、流血場面アリアリ。
・・と、覚悟して読んだけど、結末が惨かった。サロメみたい。
奸計あり
殺戮あり
報復あり
恋の駆け引きあり・・で、色々な要素を盛り込んだ物語だった。
ただエロスを楽しむだけじゃない。

最後に純潔の証を取りに行く必要があったかなー、と血生臭…

1

悪食 小説

宮緒葵  みずかねりょう 

悪食=黄泉竈食(古事記) 

2019年発刊、
とても面白い凝った趣向なのに、タイトル付けで失敗して読者に敬遠されていると思う、勿体ない。
タイトルの「悪食」って
事故に遭い昏睡したオクツキ泉里があの世で「よもつへぐい」を悪食=食べようとするところを
あの世に行った水琴が止めて蘇生させた場面のこと。
古事記が嫌いだとピンとこない、黄泉竈食の「悪食」。

巫女だった美貌の高祖母と瓜二つの美しい胡桃沢水琴は、善良なあ…

3

掌の檻 小説

宮緒葵  座裏屋蘭丸 

じわじわと受けを…


宮緒葵先生の作品はほぼ読んでいて、大半が美人受けなのですが今回は攻めの方が美人、受けの方がイケメン設定。
先生は他に女装受けの作品があり、私自身、少し苦手意識があるので今回もまさか…?と、恐るおそるといった感じでした。

というのも、最初から受けが攻めの容姿を「美しい」と、べた褒めだったのでリバになってしまわないか、始終ビクビクしながら読み進め…。
結果、とりあえず大丈夫だったので一安…

2

覇狼王の后 下 小説

宮緒葵  yoshi 

読後、ジェンダーについて考えた

下巻で、全てが納まりハッピーエンド。
上下巻の感想。
マイノリティを取り扱うBLは、ジェンダー問題に貢献している。存在を周知する媒体として存在意義あるカテゴリだと思った。興味半分やエロでもいい、知る切っ掛けを作っている。

この小説のヒロイン、アリーシェは両性具有。
そのために、生母が「化物だ」と毎日暴力と言葉で虐待。
死の寸前で、使用人が寺院に預ける。アリーシェは記憶を失い、トラウマ…

8

覇狼王の后 上 小説

宮緒葵  yoshi 

両性具有のヒロイン

上下巻、まとめての感想。
これは上巻から順に読まないと、下巻だけでは粗筋を掴めないので、上下巻セットでお勧め。値段なりの価値がある、面白い小説だと思います。

吉田珠姫著「神官は王に愛される」にひょっとしたら似ているのかな?と期待して選びました。
神官がヒロインだけど、似ているようで違う。
「ヒロインの神官が、強い王子に熱愛されて妃になる」という、大まかな粗筋は似ているけれど、
違う点…

5

王に純潔の証を捧げ 小説

宮緒葵  雪路凹子 

冒頭から面白いなんて!


架空の国が舞台のシンデレラストーリー。

受けのリュラは母に女手ひとつで育てられ、やがてそんな母が亡くなっていまい、姉弟を養うために場末で生前の母と同じ踊り子として働きます。
そんなある日、自分が国王との間に出来た隠れ子だと判明。

もう冒頭でワクワクが止まりません。

そして騎士である攻めセリオスと運命的な出会いを果たし、二人の世界が変わります。

この作品を一言で表すと「…

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