夕映月子さんのレビュー一覧

京恋路上ル下ル 小説

夕映月子  まさお三月 

何度も胸がきゅんと致しました!!

話している事と腹の中で思っている事が違うというタイプは
実はとても苦手なんですがww
今回の受け・伊織は、綺麗で色っぽくて意地悪で頑固な面があって
ときおり見せる寂しさがとても魅力的でした!!
春画やあぶな絵を平然と扱うギャップもw
それに対して真逆ともいえる健康的な色男の颯馬の
若さゆえの言動が自然でぐいぐい引っ張られます!!

老舗古書店を継ぐ、ただならぬ色気をまとう伊織が

4

京恋路上ル下ル 小説

夕映月子  まさお三月 

はんなり京都で優しい恋路の波

端的に言えば、タイトル買いしました。
新刊チェックで、まだタイトルだけしか公表されていない初期の頃に、
このタイトルを目にしただけで、はんなり京都のお話かなと勝手に想像が膨らみ、
興味津々でした。
あらすじを読んで想像に近く、特典ペーパーが付くということで、
いつもの書店で予約して購入しました。

読んでみて、初めて想像した時や粗筋を読んだ時の想像と大差ない内容で、
古き良き京都の…

6

「京恋路上ル下ル」特典ペーパー グッズ

愛しい男にしたい事

本編後、大学の卒業を控えた颯馬を迎えた伊織は珍しくスーツ姿。
思わずその姿をスマホで撮影する颯馬(v)
出かけるという伊織は颯馬に「つきおうてや」と言い、彼を連れてきた先は・・・
老舗テーラーで颯馬の為にスーツをあつらえる為でした。

卒業祝い兼就職祝いというその名目の裏にある伊織の本心。
颯馬はお気楽に「脱がせたいの?」なんて言ってるけど(笑)
実は、自分の見立てた作ってあげたスー…

3

天国に手が届く 小説

夕映月子  木下けい子 

男って可愛いと感じました

夕映さんのデビュー作だそうで。
うーん、あまりのレベルの高さに脱帽です。
木下けい子さんのふわっとしたイラストが、山というハードさを緩和させ身近に感じられました。


受けの佐和は学生時代から登山が趣味の、なかなかのイケメンさん。
昔から羨望の眼差しで見ていた攻めである小田切を出向先の会社で見かけ、ファン心理のような気持ちで対峙する。

攻めの小田切はというと、登山の、そして人生の…

10

京恋路上ル下ル 小説

夕映月子  まさお三月 

優しく愛したい

京都を舞台にした物語、その風情を味わえる場所や行事や食べ物の描写はそこに住んでいない自分をその場所に案内してくれるような臨床感を与えてくれました。
また、登場人物のキャラクターにこのまさお三月さんのイラストがとてもマッチしています。


親から捨てられ、古書店を営む祖父に引き取られ両親家族と絶縁したゲイの主人公・伊織と、彼に一目ぼれした伊織がほのかな恋心を抱いていた大学教授の息子である颯太…

13

京恋路上ル下ル 小説

夕映月子  まさお三月 

京言葉の柔らかさがいいです

京都を舞台にした作品で、ゲイで過去に家族に捨てられたことがこだわりとなって
暖かな家族への憧れからいつも好きになる相手は恋が絶対叶う事がない、
家庭持ちの年上の男ばかりの主人公伊織と伊織が密かに好きだった相手の息子で
7歳年下の颯馬とのラブストーリー。

年下は全然恋愛対象にもならない伊織、その伊織が子供の頃の初恋の相手で
父親に頼まれ古書店に行った時に数年ぶりに伊織に再開し、その場で…

4

天国に手が届く 小説

夕映月子  木下けい子 

美しい山の景色が見えるような、美しい作品。

まだ2作しか著作のない作者の夕映さん。
木下けい子さんの美しい挿絵に惹かれて手に取ったこの本は、文章も素直で読み易く
最初に読んだ時に「これがデビュー作?」とビックリしました。
山の蘊蓄もイヤミにならずに盛り込まれ、登山経験がなくてもその空気が伝わってくる。

すごく好き!と絶賛お勧めで、貸し出していたのが返って来て
この度再読したので、レビューを書く事に…w

         …

11

てのひらにひとつ 小説

夕映月子  三池ろむこ 

じわじわ進む感じがたまらない

大学生の和音(かずと)は、公認会計士を目指しながら、ダブルスクールの学費を稼ぐために塾講師のバイトをしている。
和音はゲイの自覚はあるものの、これまで男性と付き合うことはおろか、誰かに気持ちを打ち明けることは一生ないだろうと諦めている消極的な男子。
そんな和音が、新しく入ってきた受験生を受け持つことになったのですが、その相手は自分の通う大学の教務の仕事をしている32歳の日下部さんなのでした。

9

てのひらにひとつ 小説

夕映月子  三池ろむこ 

ほっとするようなお話

本当に本当に地味で真面目な二人のお話です。
変わっていると言えば、攻めの日下部が32歳にして医学部受験生(後に医学部学生)という事だけ。

受けの和音は、弟に対する無自覚なコンプレックス(だと私は思う)や、ゲイである事の後ろめたさから
いろいろ諦め超超引っ込み思案です。
二人は塾の講師(受け)と生徒(攻め)という関係ですが、最初のうちは本当にお互い
”そういう”意識はほぼ全くありません…

5

てのひらにひとつ 小説

夕映月子  三池ろむこ 

なんとなく違う・・・

淡々とした日常も、この上なく地味なキャラクター・ストーリーも、好きな方なんですが、この作品はどうも好みに合いませんでした。

悪くはないんです。キライでもない。読んでて疲れたとか嫌になったとかもないんですよ。だからって、いいところも別になかったなあ、という感じです。キャラクターもストーリーも、これといった魅力はなかったです。実際、設定もストーリーも、何ら特筆すべきものはない、ホントに『よくある…

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