テクノサマタさんのレビュー一覧

旅の道づれは名もなき竜 小説

月東湊  テクノサマタ 

この作品に、出会えて良かった

578年間「英雄の剣」で刺されて動けなかった竜と、その剣を抜いたシルヴィエルが出会ったことで始まる物語。

最初は竜を信じられず、常に疑いを抱いていたシルヴィエルでしたが、だんだん交流が深まるにつれ、竜に信頼や愛情を寄せるようになります。

その過程がとても好き。

お互いに同じような背景を抱え生きていた彼らは、お互いの「弱み」や「他人には見せない部分」をさらけ出し合って打ち解けていき…

1

沈まぬ夜の小舟(下) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

幸せになってくれてありがとう…

下巻も途中まで辛い展開が続いて、まだ続くのかこの苦しみは…という気持ちでした。
早く高野に助けを乞えばいいのに、と何度も思いました。
高野だって創に何らかの気持ち、少なくとも安らぎを感じているのは確かだったので、状況を話せば必ず助けてもらえるのに…ともどかしくて堪りませんでした。

瀬越には酷いことをされたり言われたりしましたが、創の気持ちに共感していたからか、瀬越の隠れた気持ちに気付いて…

6

沈まぬ夜の小舟(上) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

幸せになって欲しい…

試し読みの直感と、評価の良さに購入を決めたのですが、読んで良かったです。
まだ上巻読了直後ですが、非常にはまり込んで読み終えました。

初めて読む作家さんの作品ですが、心理描写がお上手で受けの創の気持ちにシンクロしやすかったです。
かなり不憫な生活環境で、それでも他人に頼れず一人で生きていこうとする姿に胸が痛みます。
なんで自分ばかりこんな目に…って弱音も吐きますが、好きな人に会えた日は…

3

沈まぬ夜の小舟(下) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

たどりついた幸せに感動しました

最後まで読んで、ああよかったぁと言いたくなる物語でした。

上巻に続く完結編です。

けなげに頑張る少年 創くんを癒しにしていた瀬越先生が、創の恋の成就にひと肌脱ぐ少々お節介だけどやさしいお兄さんという位置にいたならいい人で終わったのに、自分がどん底に陥った時に側にいた優しくて甘やかしてくれる天使の創くんに縋り傷つけてしまった行為は許しがたいことです。
それでも、創は逃げずに受け止め立ち…

5

沈まぬ夜の小舟(上) 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

誰かこの少年を幸せにしてあげて

少し生き辛い思いをしている者同士が出会って惹かれあって居場所を見つけていく物語でした。

17歳の創は母親を亡くし父親から疎まれ放置されながらも
誰も恨むことなく一人で頑張って生きていこうとすると健気な子です。
けれど大人の弱さや身勝手や心無い扱いのせいで傷つけらることばかり。
それなのに相手の不機嫌や怒りが自分の至らなさのせいと自分を責めてしまうところが胸が痛いです。

そんな不憫…

2

黄金のひとふれ 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

ズッシリくる

ハマった人はどれも全部好きになってしまいそうな中庭みかな作品。数作しか拝読していないけれど、一つひとつの作品に築かれる、作者独自のブレない世界観が魅力です。


他人から評価されるのは顔立ちだけで、何をやらせても時間が掛かってしまう不器用な千晶。飲食店の新規バイトでも失敗ばかりで、店長からも仲間からも疎まれていた。ある日、千晶はバイト中に誤って手を怪我してしまう。お店のオーナー・神野が手当て…

2

純愛スイーツ 小説

間之あまの  テクノサマタ 

甘さを極めた作品、表紙もぴったり!

これは甘さを極めたお話でしょうか!

もういたれりつくせり感。
素敵な獣医さんから、彼に会いたくて喜んでほしくて、想いを否定し続けたけどこまちゃんは恋をしてしまって。

ご近所で噂話がすぐ広まる町で代々病院と付き合いがあって。絶対に好きって言えない。なにより会えなくなったら嫌。

小さくて可愛いこまちゃんが切なくて悩んで無理して。
ヒロさんも、そうなのかな?と思ってたら…。

0

金平糖の海 沈まぬ夜の小舟 after story 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

本編後の後日譚

本編を読み終えてすぐ、存在を知り読みました。


そうきたか…
というのが正直な感想でした。
本編上下巻を読み、創の思考についてわかっている分、何となく予感はしてましたが…


以下ネタバレあります


順風満帆の創と高野。ですが創の心の中ではどうしても瀬越との事が引っ掛かったままでした。
瀬越への情というよりも、瀬越を楽にしてあげたい、という思いが一番強いのだと思います。…

4

旅の道づれは名もなき竜 小説

月東湊  テクノサマタ 

すごいファンタジー!竜攻めも良し!

作者さんの最新作を読んではまり、こちらも読んでみました。

すごかった、とっても読み応えがあり、長い物語を読んだような不思議な充実感があり。

シルヴィエルが悲壮で破滅的で泣くことも笑うことも心を開くこともできずに、敵をうつことだけを考えて生きてきたのが…。
毎晩悪夢にうなされ闇を怖がり。

竜に刺さった大剣を抜いたことで、竜についてこられて。
誰も信じないシルヴィエルが竜と旅をす…

1

旅の道づれは名もなき竜 小説

月東湊  テクノサマタ 

凄く良い作品でお勧めします

こちらもChara BIRTHDAY FAIRの為に購入しました。この前出たばかりの「呪われた黒獅子王の小さな花嫁」もとても良かったので、こちらも期待していましたが想像以上でした。
元々とても気になっていた作品だったので、どうして読んでいなかったのかと後悔しました。

孤独な者同士だった竜とシルヴィエルが、お互いに救われて行く様子が見事としか言えませんでした。

とくに祖国で「黒影」との…

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