さがのひをさんのレビュー一覧

18歳にできること(表題作 19歳のないしょごと) コミック

さがのひを 

限界と可能性

主人公達が使っているのは関西弁。
とは言え関西と一口に言っても広うござんす。
と言う訳でまずは主人公達の居住地の推定を
してから読み始めた評者。
実は受がへろっと情報を漏らしてくれていましたが
……えー、土地勘のある場所でした。
(少なくとも阪神間ではありません)
そして、ああ成程と納得しました。
この地域という要素は表題作の味わいを
更に深めるものになっています。
二重の距離…

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18歳にできること(表題作 19歳のないしょごと) コミック

さがのひを 

方言カワイイ

表題作は、高校3年の17歳から18歳にかけてのお話。
ただのクラスメイトが、ちょっとしたきっかけから気になる相手になり、互いに好きあっているのを確認して、おつきあいを始めるが、大学受験で、一人は地元に残り、一人は東京の遠距離恋愛。この危機をさあどうする?
この、初々しい恋には方言がめっちゃお似合い。
恋の喜びや、恋へのとまどいや不安、一生懸命な幼さ。
そんな諸々が、方言でやりとりすることで…

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あなたは私の希望の星 コミック

さがのひを 

トラウマを抱えた登場人物たち

表紙の青に惹かれて購入しました。
色んな登場人物が出てきてそれぞれ闇を抱えているので、一冊でまとまるのかなぁと勝手に心配しながら読んでいました。結果をいうと、綺麗にまとまっていたと思います。一冊にこんなに問題を抱えた人々が出てきちゃうと、どうしても問題解決のため無理矢理ことが運んでいきがちだと思います。でも、この作品は登場人物のトラウマが解消されていく様子が結構自然で良かったです。

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18歳にできること(表題作 19歳のないしょごと) コミック

さがのひを 

17歳から18歳へ

表題作『18歳にできること』

遠い昔過ぎて忘れてしまっていた18歳と言う響き。
18歳にできること・・・18歳になるとできること。
18禁AVが買える・・そこかいっ!
高校3年生という、カラダは大人だけど心は少年の微妙な年ごろ。
お互いに好きになった相手のことを一番に考える、17歳18歳なりに。
今自分がどうあるべきか、何を大切にするべきか。
そしてどうすることがお互いの気持ちを…

4

きみがぼくを照らす コミック

さがのひを 

さらりと読めました

作品の数が増えるごとによく言えば商業化、悪く言えばオリジナリティの希薄化が進んでいるように思えてなりません。「あなたは私の希望の星」や「ふたしかな~」のように人数もエピソードもややこしく詰め込んであるのがこの作者さんの好きなところだったんですけど。
もともと絵も見やすいしエピソードの拾い方がうまい作者さんなので、薄くなってもつまらなくはなりませんが、私は前の作品のほうが好きでした。

いいキ…

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可愛いあの子 コミック

さがのひを 

不器用エピソードがうまい

三冊目は短編集でした。
これまでの作品よりもBLっぽさを意識したというか、びっくり展開は少なめにして短くまとめてありました。それでも、元彼とWデートで新恋人とのイチャイチャを見せられてしまったり、気になる子が襲われてるのを助けずに逃げてしまったりと、BLではあまり見かけないけどリアルならあり得る展開で、こういう話を書いてくれるところが好きだなぁと思います。

あとがきにある通りダメな男ばかり…

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ふたしかな僕たちは、 コミック

さがのひを 

ストーリー展開が面白い

「あなたは私の希望の星」に続いて、ご都合では終わらないストーリー展開が面白かったです。これがこの作家さんの持ち味なのかな?

今回は仲良し男子3人を中心に、想いを寄せる男子二人と女子一人を加えたらどうなるか?というお話。この女子1名がなかなかよくて、おお!と思いました。嫌な奴か都合いいだけになりがちなBLに登場する女子の中で、そのハードルはしっかりクリアしていると思います。こういう描き方してく…

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あなたは私の希望の星 コミック

さがのひを 

薄そうな絵に反して作り込まれたキャラがよかった

読み始めて、一方通行だらけの登場人物たちに驚きました。しかも、最初は一方通行でもどうせうまくまとまるんでしょー、という雰囲気もなくこの先どうとでも転がっていける状態にしてあって、展開を楽しみにしながら読めました。こういう作りは珍しいと思いました。

結局は落ち着くところに落ち着くんですが、そこに至るまでの悩み方が好きでした。大事にしたいのに自分の気持ちに流されてしまって、そのことに傷つく。自分…

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あなたは私の希望の星 コミック

さがのひを 

表紙に惹かれて

表紙がとても美しかったので、購入。
青がとても素敵。

で、中を開いたら、あれ??何か表紙と雰囲気が違う。
申し訳ないのですが、子供向けアニメ雑誌のハガキ投稿欄のような幼い絵柄という感じで、内容は重いのですが何だか入り込めなかったです。
内容も重いは重いのですが、何となく薄っぺらい感じが。

薄幸な受けの近親ものなんて大好物な筈なのですが、このお兄さんと関係持たない方が良かったなあと…

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きみがぼくを照らす コミック

さがのひを 

切なさがたまらない

表題作
付き合い始めて9年目だからこその、安心感と不安定感。
愛し合いながらもサラリーマンと言う普通の道を行く航と
役者という浮き沈みの激しい道を行く環。
9年目にして起きる様々な不安と、相手への想い。
環に仕事がない時には航を想って環が悩み
環の仕事が増えると、環のことを想って航が悩む。
その二人の、相手を思いやるが故の複雑な心境に切なさが増し
表情や態度で相手の心が読めてしまう…

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