高校時代の親友×においに興奮しちゃう美容師

きみのにおい

kimi no nioi

きみのにおい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×235
  • 萌14
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
256
評価数
67
平均
3.9 / 5
神率
20.9%
著者
さがのひを 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
価格
¥675(税抜)  
ISBN
9784040652863

あらすじ

美容師の千歳糸は、上京しシェアハウスで暮らすことに。するとそこで、甘く懐かしい匂いに気付き……。なんと糸と同じ日にシェアハウスに入居したのは、密かに想いを寄せていた高校時代の親友・竹久聖で!?

表題作きみのにおい

竹久 聖(25歳・映像関係の会社勤務)
千歳 糸(25歳・美容師)

同時収録作品きみのにおい

松田 笑吾(旅行代理店勤務)
三国 ツカサ(28・高校教師)

その他の収録作品

  • 7年分の熱
  • カバー下「シェアハウス間取り」
  • カバー下・おまけ
  • おまけマンガ2P「夜這い」

レビュー投稿数7

心のすれ違いを乗り越えた両片想い

さがのひを先生は、本当に心理描写が巧みですね。私は先生の作品の、小説のような世界観が好きです。じわじわと胸にきます。


美容師の糸は上京先のルームシェアハウスで、同級生の聖と再会します。久しぶりの再会に糸の心は複雑だけど、聖は嬉しそう。高校のとき糸と聖はキスしたことがあって、そのことで聖を意識してしまい避けるようになります。聖も引っ越して完全に音信不通になっていた矢先、再会となりました。

「きみのにおい」とは…
糸は匂いに敏感で、フェロモンというか好きな人の匂いを感じ取りやすい体質のようです。聖のにおいに興奮して勃ってしまう…だから昔キスした時にもそうなって、再会したときにも同じ状態になってしまいました。糸は、俺はゲイだと言っていましたが、男性が恋愛対象というよりは聖限定かなって感じです。「きみのにおい」は聖のにおい、ということ。

ルームシェアだから、それはもう聖の匂いがあちらこちらに感じるわけです。昔のように友人関係を取り戻したいから意識しないように頑張るんですが、自分の気持ちに蓋をするのが難しいんですよね。それは聖も同じことでした。

聖視点。
聖も糸のことが昔から好きでした。その気持ちはずっとあって、ルームシェア先も糸に出会うために探したというから驚きです。意外と執着強めでした。

2人は両片想いで、しかも昔からずっと気持ちが変わっていないんです。ルームシェアメイトカップルのセックス場面を目にして、2人で昂りを抑えるために抜き合うことに。これがキッカケで2人の関係に動きが出てきますが、お互い意識しまくって避けたりぎこちない雰囲気になってしまいます。
告白しようかどうしようか……せっかく友人に戻れたこの関係を続けるかの葛藤に悩む日々。あーーー焦ったい!


みんなで旅行行こうって、ルームシェアメイトカップルの2人が見かねてナイスアシスト放り込みます。旅先は解放感ありますからね、好きだよって気持ちをお互いに伝え合って見事にハッピーエンド!告白シーンがとてもキレイです。さがのひを先生って水彩の絵がとても印象的なんですが、その水彩チックな背景が見えるようでした。
セックスシーンは旅行先のコテージにて。聖、めっちゃ我慢してるなーって(笑)

2人が付き合ってからのイチャイチャがあまり見れなかったのが残念でした。ちょっとだけありましたが全然足りないです!もっと見たかった。
シェアハウス内に2組のカップルが暮らしているので、セックスのときは音など気になって集中出来なそうですね。その辺りのワチャワチャ、恥じらいエピソードなど読みたいなぁと思いました^ ^

1

ほっこりかわいい両片想い。

さがのひを先生初読みです。
発売前に、RTでまわってきたカラーイラスト、水彩っぽいグラデーションが印象的で読んでみたい!と思いました。
タイトルからフェチものっぽい感じがしますが、フェチへのクローズアップはほどほどで、引きずってきた両片想いを描いたスタンダードなラブストーリーです。


美容師の糸は、上京してきたシェアハウスで、昔の同級生の聖と再会。
仲が良かったのに、あることをキッカケに糸は聖を避けて、疎遠なまま別れたのに、聖は昔みたいに笑ってくれた。

糸は匂いフェチというか、聖の匂いに弱くて、カラダが反応してしまう。

夏祭りで好奇心旺盛な糸は聖とキスを試してみると、糸は聖を好きだって自覚して…
好きな人の匂いだからいい匂いに感じてカラダも反応しちゃうんだよね。
それで糸は聖を避けるようになったんだけど、卒業後、聖が引っ越したことを知ると、もう会えないんだとショックで…
糸は聖以外の人に恋することができなくてずっと一人…

そんな糸が聖に再会!テンションが上がるに決まってる!


シェアハウスの同居人は男×男カップルで、いっつもイチャイチャしていて、聖も「男同士が普通に思えてくる」なんて言っちゃうし、エッチにあてられて聖と糸もエロいことをしちゃうし、糸はもしかして期待してもいいかもと思ったのだけど、、、

同居人の「聖くんはノンケっぽい」って一言で冷静になって、また聖に嫌われるのが怖いと思ってしまう。

でも、聖も糸とまったく同じ!
夏祭りのキスで糸への気持ちに気付いて、糸に欲情してるのを気持ち悪いと思われたから、避けられたんだと思い込んでる…
そして糸への気持ちをずっと引きずってるのも同じ、というより糸のことを忘れられなくて、糸をたぐりよせるように起こした行動の結果が、シェアハウスでの再会につながってるんです!


二人とも嫌われたと思っても好きな気持ちを忘れられない、せつない両片想い。
また会えて、気持ちが通じ合って、うれしくて泣いちゃう二人の一生懸命な純情さがかわいかった!

あっ、エッチなシーンだけはフェチっぽさがプラスされて、聖の匂いでグズグズにされちゃってる糸がエロかわいいです♪

辛いBLを読んで気分が落ちてるときには(←いまの私)、二人のかわいさにほっこり癒されました♪

6

拗らせ両片思い・念の為ネタバレあり

まず、単行本を手にとって頂けると分かると
思いますが表紙のカバーが画用紙みたいに
ザラっとした手触りで水彩の雰囲気を
最大限に活かす、さがのひを先生のこだわりが
とっても素敵です。電子書籍が流通してる中で
紙媒体の特権と言っても過言ではないですね!
画像だと分からないので書店に行ったら
是非、さわってみてほしいです。

内容は学生時代の同級生(元親友)との拗らせ両片思い。

とある学生時代の出来事から
親友の「におい」を異常に感じて興奮しちゃう糸。

学生時代、親友・竹久 聖が好きだと自覚するも
本人に気持ちを気付かれたくないと
距離をとってしまい次第に疎遠になっていった。

7年後、美容師になった糸が
上京しシャアハウスで暮らすことになるが
まさかの同じ日に入居したのが竹久 聖。

運命を感じつつ、両想いだと期待をするも、
あと一歩のところで拗れてしまう
甘酸っぱい両片思いストーリー。

第三者視点からすると
焦ったく、もどかしく感じるも
(糸くんと聖くんの)
お互いが相手の気持ちを1番に
尊重する"人の良さ"が
あと一歩の所で自分の気持ちを
抑え込んじゃう。

そんな2人の優しさが
魅力であり、心を和ませて
胸をキュンキュンさせてくれる。

欲を言えば、学生時代
メガネでガリ勉イメージな聖くんと
好奇心旺盛な糸くんの対照的な2人が
どう仲良くなったのか気になりますね〜。

シェアハウスの同居人の三国ツカサさんも
イケメンで高校教師と言う
スペックで可愛らしいので注目です。

4

運命的

上京した先で7年ぶりに再会、しかも同じシェアハウスに同時に入居!という、運命以外にありえない展開にドキドキでした。
そして本人を見る前に聖の匂いを感じる糸の嗅覚がすごかった!

糸はちょっと過剰すぎるくらいでしたが
好きな人の匂いに反応してしまう、というのが
すごくリアリティがあって良かったです。 
好きな人の匂いってふとした時に思い出すし、良くも悪くもすごく記憶に残るもの。
高校時代はお互いに一歩踏み出せず、すれ違ってしまったけど
今度こそ幸せになれて良かったです。
とても可愛らしい両片想いのお話でした。

0

王道シンプルストーリー

高校時代、親友で思いっきり両片思いになり、勝手に意識して避けて疎遠になり、大人になって偶然再会するという王道ストーリー。
BLでは何度も見た設定ですが、コマが大きめだし、さくさく進むので読みやすかったです。
いたってシンプルでわかりやすいですし。

特徴としては、タイトルになっている、糸が好きな聖のにおいに敏感な設定ですね。
それも特に理由や特別な展開になることはなく、ただそういうもので心も体も敏感に反応しちゃうという。

聖も同じく糸とキスして欲情するわ好きだわで。
糸と同じだったんですね、7年経っても変わらず好きだったんですね、よかったですね、と思えるお話で楽しく読めました。
2人ともイケメンで色っぽくて体格もちょうどよくてほくほくでした。

0

CPの片方限定萌え

『先生、二度目の恋は…』を先に読んでしまいました。
そのせいで衝撃が激しかったです。

何が衝撃って、ツカサの性格ですよ。
『先生ー』であんなにも可愛かった三国先生が、初登場時はこんな性格だったなんて!
むしろ『先生ー』を先に読めてよかったかもしれません。
もしこちらを先に読んでいたら、やや横暴・気怠げ・オールウェイズ煙草もくもく、堂々とイチャコラしているツカサの過去を読もうと思ったか微妙でした。
先に読めたおかげで「神」作品が1冊増えたので、わたし的にはこの順番で良かった。
それにしてもひとって変わるものですね。
初めて煙草を吸った瞬間を目撃したばかりのわたしとしては、三国先生がまさか「煙草買ってこい」なんて言うなんて…。いつもくわえ煙草だなんて…、自分を解放し過ぎだった…。

そんな衝撃を堪えつつ、メインの2人ですよ。
中高と一緒で「親友」と呼べる間柄だったにも関わらず、ある夏にキスの練習をしたことから疎遠になってしまった糸と聖。
糸が上京して入居したシェアハウスで、7年ぶりに再会したけれど…。
という再会ものです。

再会ものでいつも思うのは、時間がもったいない!ということ。
どの作品もほぼ10年単位で疎遠になっている設定。
この作品では短めで7年ですが、それでも7年。
離れたときに生まれた子供が小学1年生に。
さらに離れていた時期が高3〜25才。人間的に一番変わるとき。
18才→19才の価値観の変化は結構劇的だし、20才→21才、22才→23才も結構大きく考え方が変わる時期じゃないですか。
そこをお互いに見逃してしまったんだなあという後悔を登場人物はあまり感じていないのに、第三者のわたしだけが強く感じてしまうのがつらい。
年のせいでしょうか。

長い月日を経て、やっとお互いの気持ちに素直になる2人ですが、あくまで個人的な意見として、糸に萌えなかった…。
聖は回想含め、糸への気持ちが読者に伝わりやすい描き方をされているんです。
それに対して糸は真っ赤になってわーわー、においでムスコさんが反応してじたばた。
そもそもが気持ちを自覚して、においで反応するようになって、自分から避けた相手。
逆の立場で考えると、昨日まで一番仲良かった親友に急に避けられたら「え、いじめ?」って思いそうなものだけど、「自分の気持ちが漏れ出たのが気持ち悪かったんだ…」って思う聖萌え。
それでも気になって、実家へ行っちゃうとか、情報集めて会える確率を上げに行くとか、能動的に再会へ向けて動く聖に萌え。
糸は親友に酷い仕打ちをした上に、再会後も照れ隠しとはいえ避けたり、空気を悪くするだけ。
ぐぬうう、どこで、萌えたら、良いのでしょうか。

というわけで、結論としては、この作品はツンデレが苦手なひとは結構厳しいかも。
ツンデレなのかな、意地っ張り?でも意地っ張りは好きです、わたし。
大事なことは言わないのに、自分の気持ちだけで手一杯になって相手の気持ちを一切考えられないタイプ。
こういう自分でいっぱいいっぱいのタイプが苦手な方には、萌えにくいかもしれません。

1

ほのぼの甘い。気持ちよくしてくれるその「きみの匂い」

好きな人のその「匂い」を過敏に感じて(反応して)しまう糸。
聖の匂いが、とても気持ち良くしてくれるというので、てっきりオメガバース的な、フェロモン的な香りにどうしようも無く惹きつけられる‼︎という話かと思いきや…。全くそうでは無くて、ただ、好きな人の匂いに嗅覚が敏感になってしまう、という癖(へき)的なお話でした。しかも、聖の匂いを感じた途端、シェアハウスの同居人、松田さんに「雄臭い(⁈)匂い」を感じるって、犬かよ⁈ 犬なのかよ⁈ お前、そんなで疲れないのか⁈ と、心配になりますが、敏感になってるとは言え、この後、聖の匂いにしか反応しなくなるので、その嗅覚が敏感云々設定は後にどうでも良くなります。
いやこれもぅ、オメガバースにしてくれても良かったのにー。的な。
途中からは「匂い」どーでも良くなっちゃってるよね?

糸は、多分ノンケであろう聖に劣情を抱いている事がバレたらいたたまれない‼︎ と、思い、変な態度を取ってしまう。そして、聖は聖で、そんな態度の糸に「嫌われてしまった?」と、モダモダする。
同居人のオープン・ゲイカップル、松田さんと三国さんの働きで、二人は晴れてラブラブになるのですが、もはや何かのスピンオフなの⁈ というくらい、その馴れ初めが気になる、松田さん × 三国さん。松田さんは、旅行代理店にお勤めのワンコ気質。三国さんは、高校教師なんですが、いかにもネコっぽいツンデレさんなのに、松田さんにだけは、臆面も無く、デレッデレに甘えていて。そんな三国さんをまた、デレデレと甘やかす松田さん。この二人に当てられてしまった感もあります。
共同スペースでイチャつくの禁止‼︎ と、糸は怒りますが、そんなの気にせず、盛っているバカップルが微笑ましくて。やっぱりこの二人の方が気になる!

高校生の時に想いを告げられなかった二人の再会ラブ! と言ってしまえばそれまでですが、想い繋がってからの二人は、松田さん × 三国さんに負けないくらいのバカップルになりそうな予感。
終始、ほのぼの甘あま。だって、糸がすごくエッチです。

表紙の、水に溶けてしまいそうな、淡くて甘い、その絵のまま。な、物語でした。

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