ふたしかな僕たちは、

ふたしかな僕たちは、
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×211
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
136
評価数
35
平均
3.9 / 5
神率
37.1%
著者
さがのひを 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784758071253

あらすじ

こんなに切ないのも、こんなに苦しいのも、きみを好きなせい――。
タケルとトモヤはお互いに想いを寄せながらも、その恋心は「何より気のおけない友達同士」という関係の中にたゆたうままだった。しかし、トモヤの身に起きた「ある事件」によって二人の関係はいびつに歪んでいく。二人の親友のウツセ、大人しいゲイのクラスメイト・ハタ、四人の想いがジグザグと交錯し、絡まり合う……。

2ヶ月連続刊行!
今度は1冊まるまる描き下ろし!
(出版社より)

表題作ふたしかな僕たちは、

タケル,モテるけど童貞の高校生
友哉,密かにタケルを想う同級生

その他の収録作品

  • ウツセとハタ
  • タケルとトモヤ
  • あとがき

レビュー投稿数7

盛りだくさんでも飽きさせなかった

友情、信頼、恋、思いやり
どれをもうまく含んだドラマになっています。
特に序盤でこんな友達関係が好きだと感じれば、この一冊はドンピシャにハマるかも。主人公たちはティーンだけど、もっとずっと大人に感じられる...印象深く、何度も読み返したくなる作品です。

先のレビュアーさま方も書かれていますが、ストーリーでのめり込ませていく。主要人物に関して、特に攻めになるであろうキャラたちが頼りになる心強い人物とみえます。なので、ショッキングな出来事や誤解を解きたいような事が起こったときも、私は勝手にオトコマエ行動を期待し、そこからの展開がどんどん楽しみになっていきました。

強引な人もいないが臆病にもなりきれず、みんなちゃんと考えているんです。けれど違う場所でそれぞれに思っているためなかなかじれったい。そのじれったさがよかった。大切な存在だからこんなにも悩む、という部分がとても丁寧に描かれています。でも、笑えるシーンもちゃんと、いっぱい。

表紙に3人、ひっくり返すと表で一番右にいたメガネの彼の、視線の先にもうひとり。その彼がとっても可愛く悩ましい男の子で、ストーリーを通して癒しの種となっているので必見です。

最初から最後まで、皆に心から笑ってほしくて、充実感で満たされた。

7

ストーリー展開が面白い

「あなたは私の希望の星」に続いて、ご都合では終わらないストーリー展開が面白かったです。これがこの作家さんの持ち味なのかな?

今回は仲良し男子3人を中心に、想いを寄せる男子二人と女子一人を加えたらどうなるか?というお話。この女子1名がなかなかよくて、おお!と思いました。嫌な奴か都合いいだけになりがちなBLに登場する女子の中で、そのハードルはしっかりクリアしていると思います。こういう描き方してくれるなんて!と評価アップです。

やはり恋愛としての萌えというよりも、人としての部分に読みごたえがありました。キャラがしっかりしているのと、それぞれを大切にしたよりリアリティを感じさせる展開が面白かったです。
絵にはあまりオリジナリティを感じないですが、それを補って余りあるキャラと展開なので、買って損はないと思いました。

BLとしての萌えは★3つなんですが、その評価のせいで読まれなくなったらもったいないストーリーだと思うので、★4つです。

3

不安定が詰まっている

学校を舞台に何人かの気持ちが交錯する、不安定ラブストーリーです。
明るいキラキラした青春かと思いきや、ややネガティヴでした。
でもドロドロとも違う感じ。ラブストーリーというよりはヒューマンドラマのようなお話でした。

個人的にはあんまり「萌え」はなかったのですが、お話として面白かったです。
最後どうなるんだろう…と思いました。
学生ものが好きな方にはオススメなのではないかと思います。

四人の男子高校生が出てきますが、四角関係ではなく、互いに誰が好き、とはっきりしています。でも好きだからうまくいかない。もどかしい気分になります。しかし、やはり学生もの。最後はやっぱり、青春だなあとか、10代ってバカだな!て笑えるような、うまい終わり方に持って行ってると思います。

女の子が絡んでくるので、苦手な方はご注意です。私はこの子が結構素敵だなあと思ったのですが…。思い込みが激しく、やや強引で我が儘。いらっときてもやっぱり女の子ってこういうものだよな、これが可愛いよな、と許してしまえる何かがあると思います。

しかし、若干、四人全員が上手くまとまるのはページ数からしてもちょっと都合いい感じがしましたので、メインのタケル・トモヤはともかく、ウツセとハタはもう少しお互いを知り合う時間を置いてもよかったんじゃ…と思いました。

3

あなたの周りにも偏見を持たない人はいるかも

 商業BLの原点を思い出させてくれるような、瑞々しい青春らしさもありつつ、若さ故の無鉄砲さ、愚かさも描き出した、いろんな要素が詰まった作品でした。序盤で友哉が好きではない人に最後まで犯されてしまうシーンがあり、想像とかなりギャップがありました。それも、いきなり押し倒されて乱暴に強姦されるのではなく、その前に友哉が食事の誘いに乗り未成年にも関わらずお酒を飲んで、相手の家までついていってしまうという拒絶し辛い流れがあるところが絶妙にリアル。もちろん、未成年に飲酒を勧める時点でアウトだし、たとえ相手が成人だろうと「一緒に食事したり家に行ったりすること=セックスOK」ではない。でも、こうしてタチの悪い男に食い物にされ、ずっと後悔が残る人って成年未成年、男女問わず多いのではないでしょうか。

 完全に忘れることってできないと思うし、どう折り合いをつけていくか最終的には自分で納得するしかないと思うのだけど。信頼できる人に相談できるなら、それが一番ですよね。友哉は好きな人であるタケルには言えなかったけれど、もう1人の親友ウツセには打ち明けることができて。その結果いろいろ拗れてしまいましたが、打ち明けられる友人がいたことが本当に救いだったなぁと。そして、タケルも人の噂に左右されず自分の物差しで人を見ることができる人間で、友哉は良い友人に恵まれたなぁと尊い友情にも感動。きっと類友だったんでしょうね。同性を好きになったからって、必ずしも友情を捨てることになるとは限らない。若干のBLファンタジー感は間違いなくありますが、こういう希望が持てる話もあっていいと思います。傷付いていて誰にも言えない人に読んで欲しい作品です。

0

新しいモノを手にするのは怖い・・・。

キュンキュンするお話でした。

主役カプのタケルとトモヤ以外にも、ウツセとハタというクラスメイトの視点も(恋も?)交えながらお話が進むので、雰囲気としては、学園ものラブコメっぽい。友情あり・・・恋あり・・・。

タケルとトモヤは互いに想いを寄せていながらも、「誰よりも気のおけない友人同士」という関係止まり。男同士という不安から、なかなか好意を伝えるというところまでいきません。
そんな中、二つの事件が起こります。
一つは、クラスメイトのハタが「ゲイ」だとカムアウトすること。
もう一つは、トモヤが罠(?)に嵌り、男と寝てしまうということ。

トモヤは、罪悪感から、そのことをタケルには言えずにグルグル・・・。

と、まあそんな感じです。
タケルの高校生らしい無鉄砲さ(←バカともいう)と、ハタの落ち着きっぷりの落差がツボでしたwww
タケル×トモヤのらぶも良いけど、タケル×ハタの漫才(?)にも注目して欲しいです(・∀・)ノ

他、ウツセもいい奴。空ちゃんもいい子!!

満足の一冊でした。

あ(゜Д゜)。
忘れてた・・・。え~、私、このレーベルは初めてでした(←そういう意味もこめたタイトル)。「よいこのみんなのためのBLレーベル」という帯の文句がなんだか気に入らず(←偏屈でスミマセン;)今まで手を出さなかったのですが、これは買ってよかったです。食わず嫌いはダメですねf(^^;

3

今後どんな風に変化していくのか身守りたい作家さんです

『あなたは私の希望の星』から2ヶ月連続刊行の作家さんです。
今回も、メインとサブの2組を置いて、更に一人の女子を絡ませて、切なく、優しく、そして明るく、高校生達の恋愛を描いてありました。
きっと雑誌掲載ならメインカプで1本、そしてスピンオフ番外編という作りになるところでしょうが、書き下ろしの一冊ということで、二組が同時進行していく作りにしてあるのかな?
実は・・・今回も何て書いたらいいんだろう?少し悩みました。

すでに両思いに違いないんだけど、言いだせないで親友としてつるんでいるタケルと友哉。
きっと何もなければ、いつかはお互いの気持ちを確認し合う日がゆっくりと訪れるかもしれなかったのですが、それは友哉に訪れたアクシデントによって、破綻を招きそうになるのです。
何も知らないタケルは、急に態度が変わって避けるようになり、トゲトゲしくなる友哉にも、いつもと変わらないように接してくれます。
友哉の苦しみが悲しいのですが、それはまるきり女子のそれと同じ感覚です。
もう一人の親友・ウツセには友哉は自分に起きた事実と、苦しみを話すことができるけれど、どうしても大好きなタケルにだけは言えない。
自分は避けるくせに、ウツセとは仲好くする友哉を見て、嫉妬したり悩んだりするわけでなく、真っ直ぐに楽天的に明るい態度を崩さないのが、すごく意外で、でもそうだから、この話が重くならなくてよかった、と安心感を与えてくれました。
友哉が好きになっただけのことはあります!

そして、そのウツセと、同級生で、ゲイのカミングアウトをしてしまったハタとの恋物語も同時進行していきます。
ハタがゲイをカミングアウトしたことで、友哉があからさまに嫌悪をむきだしにして突っかかる(それは自己嫌悪の裏返し)
でもそんなハタにもタケルは明るくて差別をしたりしない。
ハタの幼なじみの女子・翠はウツセと付き合っているのですが、ハタはウツセが好きで・・・そんな片想いもあるのですが、この翠がチョー気持ちのよい子(若干、ゲイのハタを性同一性障害と勘違いして女装を勧めるおっちょこちょいではあるがww)で、潔い子なので、最終的にウツセと別れるはめになるのはちょっとかわいそうだったかも・・・
そう思うと、このウツセ、ちゃらんぽらんそうだけどイイヤツなんだけど、やっぱり節操無しという印象が(汗、)
とにかく、このゲイということを公言したハタという存在があることで、皆が男が男を好きになるって?って真剣に考えて、悩んで、彼に学ぶところが多かったような存在で、彼は不可欠だったのかな?とも思います。

一見ごちゃごちゃしてそうな学園ものだけど、それぞれが微妙にリンクして、その存在理由がちゃんとあって、という一人一人の意味合いがしっかりしているので、散漫な感じはしませんでした。
前作ほど悲壮感はなく、ちょっと痛い経験もあったけど明るい学園ものにしあがっていて、よかったです。
番外編も爆笑ですね♪♪

3

同性だから難しい

そこにあるのは確かに「LOVE」なんだけれど、同性だからこそ、そこにたどり着けない、もどかしい。
手が届きそうで、掴めなそうで、、

そんな、BLの醍醐味が、BLの王道楽土である高校を舞台に、4人の男の子と一人の女の子で紡がれています。
私の思う「BLである意味」がしっかり網羅されているストーリー。

エチ満載の「セックスファンタジーとしてのBL]という存在も楽しいけど、一方で、こういう「BLじゃなきゃ描けないLOVE]をじっくり読めるのも嬉しい。

絵は、表紙のカラーイラストより、むしろ中の本編の方がかわいくって萌えます。
デッサンのしっかりしたお上手な絵とはけして言えませんが、トーンや背景の処理のセンスがいいのか読みやすいです。
そして何より、ストーリーに力がある。
それが一番です。

1

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