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鷹尾の屈折したところに好き嫌いが分かれそうな作品だなと。個人的には、すべて読み終えた後には納得できた部分もあったのですが、正直譲と鷹尾のキャラクターには最後まであまり魅力を感じることができませんでした。ストーリーはそこまで不自然に感じたりはしなかったのですが。何というか、どうにも2人が惹かれ合った理由がいまいちピンと来ないんですよね…。本当にお互いそんなに好きなの?と疑ってしまう。2人の魅力を自…
小太郎が可愛い、これに尽きると思います。ヤクザの孫に生まれ、本人もヤクザになることを心底夢見て生きてきた、筋金入りのヤクザ好き男子。でも、周りの者は彼を厳しく育ててきたわけでもなくて、その可愛さに絆されて、どちらかといえば甘やかして育ててきたという感じなんです。それでも彼がわがまま放題に育たず、世間擦れしてないところはあれど、真っ直ぐな性格に育ったのは、甘やかしながらも周りの育て方に筋が通ってい…
不思議な雰囲気の作品でした。根底に流れている過去からの経緯はかなりシリアスだけど、近道と鵜飼のやりとりは常に軽快で笑えるシーンも多く、温度差は激しめ。鵜飼の幼少期のトラウマは根深くて当然のもので、大人になっても彼がそれに囚われたままでいるのは本当に気の毒に感じました。
近道もそれをきっかけに鵜飼を好きになったというのは最初、ちょっと強引かな?とも思いましたが、彼も幼かったですから、あの時…
色々設定が盛り込まれているのに、妙にリアルさがあって、メイン2人の絡みなんかはこちらもなんだか小っ恥ずかしくなるほどでした。雨隠先生の持ち合わせている感覚が、私にとてもフィットしたような、そんな気がします。先輩の目白がなんとも言えない不思議なキャラクターなんですよね。特別美人というわけでもなければ、色っぽいわけでもない。地味で眼鏡だけどガリ勉でもなくて、高校生かつ童貞にして、小説風の猥談を書くバ…