乃一ミクロさんのレビュー一覧

両手に美男 小説

鳩村衣杏  乃一ミクロ 

一兎を諦めて三兎を得た男

ワンランク上の仕事、親友、その上恋人を得る幸運男?
「両手に美男」。何とも浮ついたタイトルではありませんか。
しかし読み進めてみると、これがどうして切なさがある!
主人公はゲイの後藤。モテるけれど1人の愛する人を欲している。今はフリー。
片手の美男は、彼の初恋の男で今は親友の榊原。(ノンケ)
もう片方の手の美男は、榊原から仕事絡みで紹介された榊原の後輩、弓削。(ノンケ)
決まった相手の…

4

真珠にキス 小説

遠野春日  乃一ミクロ 

ヤクザ受け

大学准教授×ヤクザ。
ビッチだけど純情な受と変態な教授は新鮮でした。

ヤクザになるしかなかった運命の朝霞が切ないです。
女にも男にも興味が無かった攻めの葛元が、受けの朝霞を救いだしたり絶倫だったりと、すごく素敵な感じに。
ハッピーエンドが好きなので八方丸く収まって文句は無いで。それにしても、組長がいい人でよかった。

1

彼の部屋 小説

渡海奈穂  乃一ミクロ 

優しさも良し悪し…??

心霊系が好きなタイプはドスケベって聞いたことがあるんですが
それはさておき(?)心霊系大好きです←

本人の自覚も無く霊障のあるアパートに住む藤森は
同じビルの違う会社で働く江利と喫煙室で顔を合わせるくらいですが
自分がなりたい容姿をしていて密かにコンプレックスをいだいています。
江利の人懐こく話しかけてくる態度に若干絆されつつ
アパートの異常を当てられ急速に距離が縮まりそうに…!?…

1

はなだま人魚 小説

沙野風結子  乃一ミクロ 

お互いを想う愛情に萌え

先日ちるちるさんのBLニュースでお見掛けして、面白そうだなと思って購入してみました。沙野作品で、登場人物が人魚という人外モノ。そして花丸文庫Black。という事で、ある程度予想はしていましたが、やはり重く、シリアスな雰囲気満載の作品でした。

早くに両親を亡くし、二人だけで生きてきた正梧と八尋の兄弟。
正梧は何をおいても弟を大切にする、誠実な人物。
弟の八尋もそんな何が大好きで負担になりた…

8

モンスターフレンド 小説

丸木文華  乃一ミクロ 

萌ともいえず、中立ともいえない微妙な評価

こんな高校生いたらやだなぁと思いました。
もしも自分が高校生で、知らぬ間に「暗殺」されていたら怖いですね。私の同級生にこんな子はいなかったのでよかったです。
しかし、本当にこんな子はいるんですかね?サイコパスなんてニュースでしか見たことありません。もしいたらやっぱり怖いです。でも、いたとしても私は気づかないですね。きっとそういう人は隠すのが上手いと思うので。今回の話を読んでてそう思いました。

2

モンスターフレンド 小説

丸木文華  乃一ミクロ 

山場がない

丸木さんの作品にいつも思うんですけど、オチが弱いというかあっさりしすぎてませんか?山場に至ってはないと言っても過言じゃないような...。
今作も読み切って驚きました。攻めの異常性を説明して、追いつめられた受けと形だけくっついて、だらだらやってたらいつの間にか終わり。これ投げっぱなしって気がするんですけど。問題の解決も価値観の衝突もないので、最後にもうひとひねりくらい欲しかった気がします。

7

ラスト 小説

宮緒葵  乃一ミクロ 

タイムスケジュールがおかしい

攻の空閑の変態犬ぶりがキモイとか、受の真人が全方位イイ子ちゃん過ぎだとか、言いたいことはあるけれど、それよりなにより、タイムスケジュールの破たんが気になる。

真人が公式サイトで会員登録してから、招待メールが来るまで一か月。
その翌月には実際にゲーム会場に行ってるわけで、そんだけの時間でこれだけの大掛かりな仕掛けができるものか? そもそも地下の工事ってたいへんなのに!
藤本たちを陥れる罠も…

1

たのしい夏まつり グッズ

ひと安心

夏祭りを舞台にしたSSで、現在の悠馬視点で描かれています。手に入れた湊に相変わらず無体を強いている彼ですが、蜜月のような関係に満足しつつも、何かがおかしいと感じています。

…いい気味です。安心しました。きっと湊は近い将来、何かをしでかしてくれることでしょう。楽しみです。

0

モンスターフレンド 小説

丸木文華  乃一ミクロ 

あちら側へ

タイトルのとおりテーマがハッキリしていて、キャラクターの言動に破綻もなく、作品としての完成度は高かったと思います。この評価は純粋に物語の好き嫌いに対するもので、私はどうしたって攻の悠馬を好きになれませんでした。

途中まではどっちに展開するのか分からない点も楽しみながら読みました。湊は悠馬に喰われたまま「あちら側」へ行ってしまうのか、悠馬を出し抜いて別離の道を歩むのか。うーん、個人的には男の子…

5

ラスト 小説

宮緒葵  乃一ミクロ 

私には合わなかったです

宮緒葵さん、初読みです。
一度読んでみたいと読んでみたのですが、
うーん…私にはダメでした…
合わなかったです。

出てくる人達が、よく解らなかった。
断トツ1位は、空閑。
口調もやってる事も気持ち悪い。
そこは狙いだと思うからいいと思うんですけど、
なんかその人の生きてきた人生とか考えとか不器用さに共感出来たりする部分があれば、
気持ち悪いながらに人間の怖さを感じて「面白いな…

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