カワイチハルさんのレビュー一覧

箱庭ろまんす 小説

間之あまの  カワイチハル 

甘くて妖しい箱庭の中

甘さの中に少し妖しいスパイスを入れた間之先生作品でした。こういう絶妙な重さが好きです!

子どもの頃に母を亡くし、様々なところで男に襲われかけ、逃げていた玉緒。そんな玉緒を保護し教会に預けようとしたところを懐かれて自分の屋敷に招いた、世間から変わり者といわれている小説家の壮慈。壮慈の屋敷で働くキヌに見守られながら、壮慈にまるで猫のように可愛がられ、庭に出るときには下駄がないからと抱っこされなが…

4

箱庭ろまんす 小説

間之あまの  カワイチハル 

予想以上の愛の重さがすっごく良かった!!

あらすじから「恋や執着というものがわからない」攻めが「好き」を自覚するまでのお話なのかなぁって思ったら、もう一つ「箱庭」というタイトルに絡めたテーマがあって予想以上に楽しめました。

13歳にして男を惑わせる色香&美貌の玉緒(受け)。
そのせいで母を亡くした後、行く先々で悪い男の餌食になりかかり何とか逃げおおせたところで小説家の壮慈(攻め)に拾われます。

いくら時代物とはいえ13歳に手…

14

執着チョコレート 小説

葵居ゆゆ  カワイチハル 

攻め中心に巡って行き過ぎ

2015年刊。
高校生の頃の事故で一部の記憶を失っているショコラティエ・啓杜(けいと)が、その鍵を握るであろう人気作家・高宮と偶然に再会する。
優しい雰囲気なのにどこか強引で押しが強い高宮。
彼に対する記憶の無い啓杜から見ると引っ掛かる点はあるし、どこかしら警戒するであろう部分も分かる。
それなのに、心のどこかで高宮を受け入れたいという意識を持っていた敬杜は、彼に関する事を思い出したくなっ…

1

黒王子はいじわるに溺愛中 小説

小中大豆  カワイチハル 

パンケーキが食べたくなります。

彼氏に散々な事を言われて別れ、自分の在り方が分からなくなってしまった伍夏が、兄の紹介で泊まり込みのバイトを始める。同室になった和臣は、伍夏がおどおどしていることや、仕事が全くできないことに強い口調で注意し、より伍夏は落ち込んでいく。

自分を変えたいと思うのに、どん底に落ちる様はかわいそう!元彼の暴言に凄く腹が立ちます!
でも、素直な伍夏は自分がいけないからと懸命で、見た目も可愛いので手をさ…

2

貴公子司書の溺愛ライブラリー 小説

伊勢原ささら  カワイチハル 

本っていいなぁって思える。

コミュ障ぎみの地味っ子を、王子様が見初めて変身させちゃう!という少女漫画を彷彿とさせるシンデレラストーリーです。(なんせ「貴公子」だもん)
タイトルの「溺愛」通りベタ甘いんだけど、糖分補給要員として最適な一冊だったかというと微妙……。

というのも、受けが自己評価が低く、せっかく憧れていた図書館司書の誘いにも「俺なんか…」とウジウジしてる部分が結構長いので、イラァ……となってしまいまして。

2

砂漠の王子と忍びの恋 小説

野原滋  カワイチハル 

アラブの王子と忍者の末裔


アラブの王子と忍者、という普通なら一緒に並ばないであろう言葉が並ぶびっくりな組み合わせですが、主従ものみたいな感じでした。
ただ、本当の主従である王子とその護衛の攻防戦も楽しかったです。

<あらすじ>
忍者村で忍者のパフォーマンスをする隼人(攻め)は正真正銘忍者の末裔です。
3年ぶりに来日してきたアラブの小国ラファード国の第4王子・サラム(受け)の護衛兼世話係としてサラムと一緒に聴…

0

あふれても声にできない コミック

カワイチハル  鹿能リコ 

少女マンガのようなストーリー

可愛かったです!
ちょーっと絵柄は古いような気がしますが、可愛いお話とは合っていたと思います。
ただ、やっぱりスーツの型とかは古いと感じましたね。

高校の同級生同士の再会ものです。
覆面作詞家・美晴(ミハル)は、高校時代から、現サッカー選手の伊東への片想いを引きずっている…

この伊東が美晴を全く覚えていないというところは、少し不自然に感じました。
美晴は小柄でとても可愛いので、…

0

ラブデリカテッセン 小説

栗城偲  カワイチハル 

同級生、再会、両片想い拗らせもの


お互い好きだったのに、攻めが素直になれず酷い言葉を投げつけたせいで決定的に仲が拗れ、数年後仕事先で再会した後は攻めが誠心誠意謝罪してやっと恋人になる話。

<あらすじ>
カナダ留学中に料理動画投稿で活躍していた由良嗣巳(受け)は帰国後は動画投稿に加え、料理研究家としてテレビに出演するようになりました。
出演した番組で残った料理が廃棄されることにストレスを感じていた嗣巳でしたが、ある番組…

4

愛されオメガの幸せごはん 小説

葵居ゆゆ  カワイチハル 

なんてかわいい甘々オメガバース

 葵居先生のオメガバース+半獣もの。
オメガはアルファを産みやすい、という事でアルファの為の相手として大事にされていて、オメガの為の学校もあって、という世界になってました。

 オメガの為の学校だけあって、良妻賢母を求めるアルファからのお見合いが引きもきらない中、珍しいウサギの半獣である受け様の灯里にはなかなかいいお話がなく、卒業してスタッフとして働いている。
家族への憧れはあるけれど、半…

3

貴公子司書の溺愛ライブラリー 小説

伊勢原ささら  カワイチハル 

貴公子然としたスパダリ図書館長×司書になりたいシンデレラボーイ

最初は「こんなんじゃ駄目だ」って分かっているのにウジウジ考えているだけで行動に移さない受けにイラっとしてしまったけれど。この自己評価の低さとかが家庭環境が劣悪で…なにかトラウマで…とか人生人格に影響を及ぼすくらい大きくて納得できる理由があれば私の感情が波立たなかった気がする…
でもこの苛立ちは現状に満足していないけれど生温いところに浸かって、たいして行動に移さない自分の同族嫌悪な気がするので、共…

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