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関係性や過去の経緯が込み合っていて若干解釈に戸惑うところもあったのですが、世界観、雰囲気にはとても引き込まれました。吸血鬼が登場しますが、吸血シーンも少ないし、吸血によって快楽を感じるようなBL的に美味しい要素はほぼありません。これはもっと深い、人と人との繋がりによる運命を描いた物語。人間同士だった頃の、あるいは異種間ならではの行き違いを抱えて、今を生きる登場人物達。贖罪のために生きているステフ…
◆水の春(表題作)
所々で萌えを感じるシーンはあったものの、全体的にはちょっと惜しいような、雰囲気に頼り過ぎていて2人の心情描写が物足りないような印象でした。描き込みも台詞もシンプルですらすら読みやすい分、表情で魅せるシーンやもう少し丁寧なモノローグを挟んでも良かったかも。まだ2人とも未熟な子供ですから多少は勢いで進んでいくのも自然かとは思いますが、さらさらと読み終えてしまった感じでした。
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