あさだ2枚
上下巻で満足感のたっぷり味わえる作品でした。ストーリー展開も良質。上巻では姫野はまだ燻った状態からやっと抜け出したくらいの立ち位置にいましたが、下巻では割とスピーディーに芸能界を駆け上がっていきます。岩木監督の映画でも役をもらえた彼。でも、舞台に出ている間に父が倒れ葬儀にも出なかったり、映画の撮影で思うように芝居ができなかったり、完全にトントン拍子というわけではない。特に自分を認めてくれていない…
上巻ではBLらしい絡みはほとんどなかったのですが、その分元アイドルとマネージャーという肩書きの2人の人生が、それぞれ読み応えあるなぁと思いました。やる気のないメンバー達に囲まれながらも最後まで真面目にアイドルを続けた亜樹。でも、笠原のおかげで人気を持ち直しても、今更手遅れでやむなく解散。移籍して俳優としてのし上がることを決意するけれど、待っていたのは養成所とバイトを行き来する日々。
最初…
5人組バンドのメンバーが繰り広げる日常を、ユーモアたっぷりに描かれていました。ずっと同じキャラクター達が登場する、1話読み切り型短編集のような感じ。ギターのワカとボーカルのタニさんは既に出来上がっている関係なので、くっつくまでの経緯を知ることはできませんが、オープンなんだか秘密なんだか曖昧な恋人同士の2人のやりとりは微笑ましく、存分に楽しめました。年上のタニさんがワカに迫られて赤面するのがとって…