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1/4(合計:38件)
柴田よしき
renachi
ネタバレ
「聖なる黒夜」「所轄刑事・麻生龍太郎」に続いて読んでみた。麻生の元に、猫のようにふらっとやってきては唐突に帰る練との関係が、一つの区切りを迎えてしまう一冊。再度この二人が交わる瞬間まで読めるんだろうか。 元天才刑事の探偵なんて、事件モノとしては美味しい設定。事件を呼び寄せる麻生の不思議な能力は健在で、真実を視る慧眼も冴えている。元警官から元検事の弁護士、かつて逮捕した者まで協力者にしてしまい…
「聖なる黒夜」の後に読んた。及川と麻生、未来の二人を知っている状態で読むと、及川の穏やかさに驚く。麻生にあれだけの激情を向けるようになるまでは描かれておらず、「聖なる黒夜」までの空白期間が気になる。事件もの・人間ドラマとしてはとても面白かった。 若かりし頃の麻生は、社会人経験はまだ浅くても、未熟さを感じさせない客観性を持っている。でもその闇雲な視野の広さも、自己分析においては役に立たないのか…
なんだが茫然としてしまう読後感。誰も救われないし誰も救えない。麻生と山内の背景に大きすぎる闇がある限り、今後どんな展開を迎えても、晴れて幸せに、なんてことはないと思う。それでも最後に麻生の決意が見られて良かった。 上巻ラストから新情報は何も出ていないけど、山内の冤罪説は作中で徐々に真実として扱われていくようになる。麻生については心の問題だったのか、葛藤の末に認める方向に傾いていく。警官は不向…
めちゃくちゃ面白い!匂い系とか関係なしに小説として、序盤から引き込まれた。そして上巻最後に明かされた真相(まだ疑惑?)の衝撃たるや。こんな因果関係を背負いながら麻生と笑って話す山内……。これは読み終わるまで寝れない小説。 始まりは、とある暴力団幹部韮崎の殺人事件から。刑事の麻生は、先輩刑事の及川に引き合わされて、韮崎のパートナーとして仕事をする山内と再会する。関わった過去があったとはいえ、な…
672
上巻では事件の発生、2人の再会、練の獄中での出来事や釈放後の放浪生活、それから韮崎に拾われるまでの壮絶な過去、世田谷の事件の真実が明かされるまででしたが、下巻では麻生と及川の関係、練の過去が練本人をめちゃくちゃにした当本人である麻生に救われるまでが描かれています。 まず、及川さんが下巻で大活躍します。後半の麻生が練を迎えに行くまでの2人のやり取りがもう本当にこの2人は阿吽の呼吸で日々仕事やら…
aaaiiiai
上下巻合本版で読みました。登場人物がたくさん出てきて過去の事件と複雑に入り組んでいる今作。韮崎を殺害したのは一体誰なのか? 読み進めていくとヒントが描かれていてこの人だ!って分かってくるのですが、とにかく麻生と山内に感しては運命の悪戯が過ぎる。 どっちの立場もしんど過ぎる。それ以外の登場人物達も、男女問わず人生イージーモードな人なんていない。何処かで辛酸舐めてる。 とんでもない悪…
刑事モノ、裏社会モノ、BL、ミステリー好きな人にオススメな一般書籍です。 答えて姐さんで見掛けて面白そうと思い購入。 過去と現在が交互に描かれるし視点が何人かに切り替わるのでちょっと混乱するのですが、読んでいくと分かってきます。 メイン主人公は、麻生警部。 とある婦女暴行傷害未遂事件の犯人として捕まり2年の実刑で服役した大学院生の男、山内練。この事件の取り調べをし、落としたのは麻生。そ…
なゆnayu
麻生龍太郎が若い。刑事になったばかりの25歳。 【以下『聖なる黒夜』を踏まえての感想なのでそちらの内容にも多少触れる】 行動だけ見ると、今まで見てきた麻生(おっさん)とそう変わらないのだけど、こちらの麻生は思考がなんだか瑞々しい。 仕事や恋愛や将来に対する漠然とした悩みも色々と抱えていて、でも苦しむほど深刻でもなく。結婚も別れも、裏切りや修羅場も未経験の龍太郎。若いっていいな。 オ…
『聖なる黒夜』のその後のお話、ということで。 警察を辞めて私立探偵になった麻生。 相変わらずというかなんというかフットワークが軽い。一見横路にそれているようでいて、ことの真相に迫っている様は読んでいて感心した。「石橋の龍」と呼ばれた男の捜査はこんな風に行われていたのだなと垣間見れた。 短編集だが、最後のお話は読みごたえがあった。車のシーンやアクションシーンなど荒っぽい場面は楽しかった…
BLとして読める一般小説ということで… (以下、上下巻通しての感想) 最初の方は「男同士のクソデカ感情性愛込み」って感じかな~と読んでいたのだけど、進むにつれて思っていたよりしっかりBL(恋愛)だった。 BL要素があっても一般小説として発行されている作品の面白いところは、恋愛的ハピエンを目指す必要がないためにどこにどう着地するのか予想がつかないところだと個人的には思っているのだけど、…