柴田よしきさんのレビュー一覧

非BL作品

聖なる黒夜 下 非BL 小説

柴田よしき 

神以上の評価

上巻では事件の発生、2人の再会、練の獄中での出来事や釈放後の放浪生活、それから韮崎に拾われるまでの壮絶な過去、世田谷の事件の真実が明かされるまででしたが、下巻では麻生と及川の関係、練の過去が練本人をめちゃくちゃにした当本人である麻生に救われるまでが描かれています。

まず、及川さんが下巻で大活躍します。後半の麻生が練を迎えに行くまでの2人のやり取りがもう本当にこの2人は阿吽の呼吸で日々仕事やら…

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非BL作品

聖なる黒夜 下 非BL 小説

柴田よしき 

誰の立場が1番キツいか想像してみる

上下巻合本版で読みました。登場人物がたくさん出てきて過去の事件と複雑に入り組んでいる今作。韮崎を殺害したのは一体誰なのか?

読み進めていくとヒントが描かれていてこの人だ!って分かってくるのですが、とにかく麻生と山内に感しては運命の悪戯が過ぎる。

どっちの立場もしんど過ぎる。それ以外の登場人物達も、男女問わず人生イージーモードな人なんていない。何処かで辛酸舐めてる。

とんでもない悪…

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非BL作品

聖なる黒夜 上 非BL 小説

柴田よしき 

めっちゃ面白いんですけど!

刑事モノ、裏社会モノ、BL、ミステリー好きな人にオススメな一般書籍です。
答えて姐さんで見掛けて面白そうと思い購入。
過去と現在が交互に描かれるし視点が何人かに切り替わるのでちょっと混乱するのですが、読んでいくと分かってきます。

メイン主人公は、麻生警部。
とある婦女暴行傷害未遂事件の犯人として捕まり2年の実刑で服役した大学院生の男、山内練。この事件の取り調べをし、落としたのは麻生。そ…

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非BL作品

所轄刑事・麻生龍太郎 非BL 小説

柴田よしき 

及川の良さがわかった(やっと)

麻生龍太郎が若い。刑事になったばかりの25歳。
【以下『聖なる黒夜』を踏まえての感想なのでそちらの内容にも多少触れる】

行動だけ見ると、今まで見てきた麻生(おっさん)とそう変わらないのだけど、こちらの麻生は思考がなんだか瑞々しい。
仕事や恋愛や将来に対する漠然とした悩みも色々と抱えていて、でも苦しむほど深刻でもなく。結婚も別れも、裏切りや修羅場も未経験の龍太郎。若いっていいな。

オ…

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非BL作品

私立探偵・麻生龍太郎 非BL 小説

柴田よしき 

私立探偵の物語としては面白いが…

『聖なる黒夜』のその後のお話、ということで。

警察を辞めて私立探偵になった麻生。
相変わらずというかなんというかフットワークが軽い。一見横路にそれているようでいて、ことの真相に迫っている様は読んでいて感心した。「石橋の龍」と呼ばれた男の捜査はこんな風に行われていたのだなと垣間見れた。

短編集だが、最後のお話は読みごたえがあった。車のシーンやアクションシーンなど荒っぽい場面は楽しかった…

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非BL作品

聖なる黒夜 下 非BL 小説

柴田よしき 

最後までどうなるかわからない

BLとして読める一般小説ということで…
(以下、上下巻通しての感想)

最初の方は「男同士のクソデカ感情性愛込み」って感じかな~と読んでいたのだけど、進むにつれて思っていたよりしっかりBL(恋愛)だった。

BL要素があっても一般小説として発行されている作品の面白いところは、恋愛的ハピエンを目指す必要がないためにどこにどう着地するのか予想がつかないところだと個人的には思っているのだけど、…

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非BL作品

聖なる黒夜 下 非BL 小説

柴田よしき 

上下巻、合わせて1200ページ超を読んだあとに待っているものとは…

もう言葉にならない結末だった。

伏線が回収されていくにつれて暴かれる血腥い人間関係。そして最後、練を助けるのにひと足間に合わなかった麻生のすすり泣きに、全まりあげはも泣いたし、巻末の小冊子再録での練と麻生のその後に救済された。

ここまで来たら、警察辞めて探偵になった麻生の話も読みたくなる。
練とはこの後も、なんとなくこの距離で関係を続けていくのかなと思う。
思えば麻生は、冤罪で練と…

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非BL作品

聖なる黒夜 上 非BL 小説

柴田よしき 

ずどん、と胸にクるものがある1冊。

かつて、honto×ちるちる不朽の名作 BL小説でスリリングな恋部門で入賞した作品の1つ。
上だけで600ページ越えの超大作。
まだ上しか読んでないので全体像を語れないのですが、ひとりの893の死によって始まるお話。


主役は捜査一課のバツイチの男、麻生。
そして容疑をかけられた美しい男娼あがりの企業舎弟の山内は、実は十年前、主役の男が刑務所に送り込んだ男だったという…
いや、これ…

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非BL作品

所轄刑事・麻生龍太郎 非BL 小説

柴田よしき 

角川文庫には書下ろしがあります

本作は「聖なる黒夜」の麻生と及川の若かりし頃が読める唯一のタイトルです。二人とも大人っぽいので20代の男子には思えませんが、特に及川は確固たる自分を持っていてゲイであることを公言しているのもすごいです。麻生とのやり取りを見ていても適度にスパダリと人間臭さを兼ね備えてモテ男っぽい余裕を感じます。が、会話の端々に臆病な顔が見え隠れするので、麻生に受け入れてほしいといういじらしさを感じました。ある意味、…

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非BL作品

月神の浅き夢 非BL 小説

柴田よしき 

「聖なる黒夜」の本当のラスト

今作は「聖なる黒夜」の本当のラスト(↓の方のコメント通り、時系列的にはラスト)と扱って良いのでしょう。とはいえ、「聖なる黒夜」を知ってると切ないですね。「聖なる黒夜」は一般小説と言いつつほぼBLですが、今作は主人公が女性刑事のRIKOなのでBL成分はかなり薄めです。でも、麻生も練も浮気しまくりですが、誰がどう見ても両想いという意味では一種のバカップルなのかな?周りの人に、あの二人は愛し合ってるけど…

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