柴田よしきさんのレビュー一覧

非BL作品

所轄刑事・麻生龍太郎 非BL 小説

柴田よしき 

及川の良さがわかった(やっと)

麻生龍太郎が若い。刑事になったばかりの25歳。
【以下『聖なる黒夜』を踏まえての感想なのでそちらの内容にも多少触れる】

行動だけ見ると、今まで見てきた麻生(おっさん)とそう変わらないのだけど、こちらの麻生は思考がなんだか瑞々しい。
仕事や恋愛や将来に対する漠然とした悩みも色々と抱えていて、でも苦しむほど深刻でもなく。結婚も別れも、裏切りや修羅場も未経験の龍太郎。若いっていいな。

オ…

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非BL作品

私立探偵・麻生龍太郎 非BL 小説

柴田よしき 

私立探偵の物語としては面白いが…

『聖なる黒夜』のその後のお話、ということで。

警察を辞めて私立探偵になった麻生。
相変わらずというかなんというかフットワークが軽い。一見横路にそれているようでいて、ことの真相に迫っている様は読んでいて感心した。「石橋の龍」と呼ばれた男の捜査はこんな風に行われていたのだなと垣間見れた。

短編集だが、最後のお話は読みごたえがあった。車のシーンやアクションシーンなど荒っぽい場面は楽しかった…

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非BL作品

聖なる黒夜 下 非BL 小説

柴田よしき 

最後までどうなるかわからない

BLとして読める一般小説ということで…
(以下、上下巻通しての感想)

最初の方は「男同士のクソデカ感情性愛込み」って感じかな~と読んでいたのだけど、進むにつれて思っていたよりしっかりBL(恋愛)だった。

BL要素があっても一般小説として発行されている作品の面白いところは、恋愛的ハピエンを目指す必要がないためにどこにどう着地するのか予想がつかないところだと個人的には思っているのだけど、…

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非BL作品

聖なる黒夜 下 非BL 小説

柴田よしき 

上下巻、合わせて1200ページ超を読んだあとに待っているものとは…

もう言葉にならない結末だった。

伏線が回収されていくにつれて暴かれる血腥い人間関係。そして最後、練を助けるのにひと足間に合わなかった麻生のすすり泣きに、全まりあげはも泣いたし、巻末の小冊子再録での練と麻生のその後に救済された。

ここまで来たら、警察辞めて探偵になった麻生の話も読みたくなる。
練とはこの後も、なんとなくこの距離で関係を続けていくのかなと思う。
思えば麻生は、冤罪で練と…

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非BL作品

聖なる黒夜 上 非BL 小説

柴田よしき 

ずどん、と胸にクるものがある1冊。

かつて、honto×ちるちる不朽の名作 BL小説でスリリングな恋部門で入賞した作品の1つ。
上だけで600ページ越えの超大作。
まだ上しか読んでないので全体像を語れないのですが、ひとりの893の死によって始まるお話。


主役は捜査一課のバツイチの男、麻生。
そして容疑をかけられた美しい男娼あがりの企業舎弟の山内は、実は十年前、主役の男が刑務所に送り込んだ男だったという…
いや、これ…

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非BL作品

所轄刑事・麻生龍太郎 非BL 小説

柴田よしき 

角川文庫には書下ろしがあります

本作は「聖なる黒夜」の麻生と及川の若かりし頃が読める唯一のタイトルです。二人とも大人っぽいので20代の男子には思えませんが、特に及川は確固たる自分を持っていてゲイであることを公言しているのもすごいです。麻生とのやり取りを見ていても適度にスパダリと人間臭さを兼ね備えてモテ男っぽい余裕を感じます。が、会話の端々に臆病な顔が見え隠れするので、麻生に受け入れてほしいといういじらしさを感じました。ある意味、…

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非BL作品

月神の浅き夢 非BL 小説

柴田よしき 

「聖なる黒夜」の本当のラスト

今作は「聖なる黒夜」の本当のラスト(↓の方のコメント通り、時系列的にはラスト)と扱って良いのでしょう。とはいえ、「聖なる黒夜」を知ってると切ないですね。「聖なる黒夜」は一般小説と言いつつほぼBLですが、今作は主人公が女性刑事のRIKOなのでBL成分はかなり薄めです。でも、麻生も練も浮気しまくりですが、誰がどう見ても両想いという意味では一種のバカップルなのかな?周りの人に、あの二人は愛し合ってるけど…

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非BL作品

私立探偵・麻生龍太郎 非BL 小説

柴田よしき 

「聖なる黒夜」レベルの絡みを求めると物足りない

「聖なる黒夜」の後に警察をやめ、私立探偵になった麻生の話です。時系列に沿ったストーリーですが、事件としては短編の作りになっているので読みやすいです。ただ、「聖なる黒夜」レベルの読みごたえはないですね。麻生×練が付き合った後なのでもっとラブラブしてるかと思いきやそれもなく・・・二人にとって一番の蜜月期だったと思うのですが。とはいえ、「このあとセックスしたんだろうな」ぽい描写はあるのでそれなりに妄想で…

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非BL作品

聖なる黒夜 上 非BL 小説

柴田よしき 

みんな大好き山内練

各所の情報から図書館で借りられるBLと聞いて読みました。
上下巻ともかなりの分量(厚さ)なのに、面白くてスラスラ読めます。内容は重い&暗いので苦手な方もいるかもしれませんが、登場人物が魅力的でBLファンにも刺さるのではないかと思っています。特に山内練の聡明さ・美しさ・強さに惹かれました。冷酷な部分もあるけど、根底には純粋な気持ちが見えるんですよね。サイド・ストーリーの「歩道」を読むと、彼の本質的…

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非BL作品

聖なる黒夜 上 非BL 小説

柴田よしき 

「昔、天使だった魔性」山内練の物語

ついに、見つけてしまった感が強い名作。
非BLに区切られているけど BL要素は濃い。
会話主体の進捗構成だから、読みやすい。

『RIKO』シリーズのスピンオフだけど、この作品のほうが人気があるし、
内容的にも先に読んで支障ない・・ように思う。

【この作品は、追記の短編が入っている「文庫版がお薦め」です。
但し、サイドストーリーは、本編を読み終えてから読まないと、面白みが削がれま…

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