もこ
2段組で100頁。表題作と短編2話+2015年3月配布ペーパー再録。
「カルネヴァーレ」
―あなたのためなら、なんでもできる。
翼がついた天使の衣装を試着した里玖は、マンマ、キアラ、フェランド、テオに褒めそやされる。テオが『リクの足って臭くなさそう』と言えばキアラは『それどころかミントのにおいがするわね、きっと』と言い『フケとかもわかないし』『小鳥と話ができそう』『つまり天使だな…
2段組で60頁。
一つ前の同人誌の後書きで成瀬さんは攻が受を思いっきり甘やかすのが好きだと書かれていたが、私も好き。でも、ここのところのクラウディオの甘々ぶりには少し……(苦笑)。
冒頭は里玖の元クラスメイトたちのネット上での遣り取り。
そこでは里玖のことが話題になっている。「渋谷で白瀬そっくりな人を見た」とか「白瀬の母親は、白瀬が旅行に行ってると言い張って、行方不明だと認めていない」…
2段組で60頁。成瀬さんの後書きにあるように、これまでとは違うタイプの話で、『僕の悪魔』のパロディみたいな感じのラブコメよりな話。前半はクラウディオパートで、後半は里玖パート。
(クラウディオパート)
里玖と離れていた1ヶ月間で仕事を一気に片付けたクラウディオは、最後の仕上げとして、ドン・バチェッリとの取引で手に入れた仕立屋のところへ向かい、里玖のためのカルネヴァーレの仮装衣装をガゼッラ…
2段組で60頁。成瀬さんが2年弱あたためていたネタだとか。
「フェランドのお願い」
クラウディオとディナーに向かう車中で銃声を聞いた里玖は、殺された女性の胸で泣き叫ぶ赤ん坊を見つけて降車する。マンマを殺されて立ち尽くす12歳の少年リノと赤ん坊のルチオ。クラウディオがドン・ガゼッラだと知ったリノはマウロのことを思い出して口にする。里玖は、マウロと仲良しだったリノの今後をクラウディオにお願い…
仕事と称するクラウディオに連れられて、里玖が日本に帰国して東京在住の実母に会いに行く話。2段組で28頁という薄い同人誌ながらも中身はギッチリ詰まっていて、複雑な読後感に陥るけれど大好きな話。
視点は、里玖→ロベルト→里玖→フェランド→里玖と移っていく。
(里玖)
クラウディオの仕事に同行することになるも行き先を知るのは空港で、それが日本であったことから家に帰されるのでは?という不安を覚…