成瀬かのさんのレビュー一覧

the tear of the moon.  小説

成瀬かの 

各キャラ視点で書かれているから凄く愉しめる!

『天使のキス』
「私の天使」
1.クラウディオ
 ドン・モレスキに報復するクラウディオ。その心の内は…血は好きではないし、マフィアと共存するこの国の在り方は狂っているとしか思えないけれど、善悪の観念は疾うに忘れ、ファミリーを守るためパパの後を継いだことも後悔していない。それでも時々「私は一体、何の為に生きているのだろう」と無性に悲しい気分に襲われる。…そして、深夜帰宅後、子供部屋のベッドで眠…

2

Angel Ring 小説

成瀬かの 

同人誌内の話が全部ちゃんと繋がっているところが良い

「天使のキス」
始まりはフェランド視点。クラウディオに里玖のイタリア語学習の様子を問われたフェランドが、煮詰まっている里玖の息抜きを提案したことで、クラウディオと里玖はマンマ、フェランドと共にガゼッラ家いきつけの農園にオリーブオイルを買いに行く話。どこまでも里玖に優しいクラウディオ。

「テオの困惑」
テオ視点。クラウディオの誕生日パーティー準備のためにフィレンツェ滞在中の里玖が、フェラン…

1

死にたがりの吸血鬼 小説

成瀬かの  街子マドカ 

ラストがいい!

BL臭薄めだなーと読みすすめた後半が甘かったっ!!!
最後の最後であのデレはなんなんだ(ノ´∀`*)
キュンが止まらんのだが。
代々主を守り続けてきた吸血鬼が、
最後は愛した人間を看取って一緒に棺に入りたいって。
泣けるがな。泣くがな。
そのシーンをちょっと想像した。
ぐぅかわでした。
途中がちょっと大分長い。
助走がとにかく長い。
だけどダレずに最後まで読んでよかった!!

2

或る猫と博士の話。 小説

成瀬かの  駒城ミチヲ 

かわいい!

ちっちゃくてフクルクしてて。
フワッフワのにゃんこが可愛いのです。
手塩にかけて可愛い可愛い育てた子が男前に育った挙句♡
いや、これは可愛かった。
初老受?良いじゃないの(ノ´∀`*)燃えるじゃないのw

とある施設で秘密裏に作られていた
人間と動物のキメラ。
特殊な環境で特殊な訓練を受けた幼子たち。
そんな環境下から救い出してくれた博士が、にゃんこは大好き。
ずっと大好き。

1

雪豹公爵としっぽの約束 小説

成瀬かの  みずかねりょう 

大正風異世界×けもの

俺様白豹(人型にもなれます)× 素朴な綺麗め黒髪青年
キャラの外見性格は王道ながら、やっぱりいいですね。好みです。

舞台はどことなくレトロな明治大正あたりの日本に似た、でも獣とヒトが同居する異世界。ヒトは魔法を使うことができるので、みんなお金持ちだけれど、獣からは嫌われている。
主人公の千歳は、親はウサギなのに先祖返りでヒト型。魔法は一つだけ使えます。
この魔法が、とってもかわいらしく…

4

水神の契り 小説

成瀬かの  みろくことこ 

契シリーズ4作目

東家のお話「白虎の契り」「黒豹の契り」「鬼人の契り」に続く4作目のお話です。
今作だけで話は分かるようになっていますが、全てのCPが出てくるのでシリーズで読むと一族のことなどがわかってより楽しいと思います。
今作の攻め様は前作「鬼人の契り」で壮大な横恋慕をやらかした水神様なので、水神様の状況をより知りたければ、「鬼人の」はおすすめです。

妖が視える体質の天音(受け)は小さいときから妖に狙…

3

砂の国の鳥籠 小説

成瀬かの  三枝シマ 

アラブ男性に全ての世話を委ねる快感。

成瀬かの先生の作品を読むのは二作目なのですが、
平易だけれど的を射た文章を書かれる方なので、今作もサクサクと読め、気持ちが良かったです。

今回は、記憶喪失の男の子ハルが主人公。目覚めたら美しい庭園風の巨大な鳥かごの中にいて、見知らぬアラブ人イドリースが世話をしてくれてーといったストーリー。

美しい監禁ものかと思いきや、後半は中東情勢らしい、かなり血なまぐさい展開になっていき、良くも悪…

1

雪豹公爵としっぽの約束 コミコミスタジオ特典ペーパー グッズ

天子さまのささやかな楽しみ

本品は『雪豹公爵としっぽの約束』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

「天子さまの楽園」

楼嵐の番となった千歳が
天子に宮城に召しだされるお話です。

天子さまからの縁談攻撃で
隠遁生活をしていた楼嵐でしたが

千歳というつがいを得
天子さまから許しをもぎ取ってから
一週間がたちます。

楼嵐は社会復帰のために
毎日忙しくしていますが
その日は…

0

雪豹公爵としっぽの約束 小説

成瀬かの  みずかねりょう 

あーん雪豹♡

雪豹!雪豹!雪豹です!
犬派ですが、ネコ科動物たちのあのうっとりする毛並みは別腹だー。
この本はそんなケモが好きな人には嬉しい記載が多めです。
本編210Pほど、書下ろし+かの先生のあとがき。ショートなし。
地雷は、あんまり思いつかないです。
はみ出しっ子が自分の居場所を見つけるお話・・・かな。

舞台は、獣たちの国の都。読んでる印象では明治時代の東京。
完全獣化できるのは天子や高…

6

異界の王 小説

成瀬かの  鳶谷あい 

清々しく男前なビッチ受

成瀬かの先生の本を初めて読んだからかもしれませんが、
受である桜貴(おうき)の男らしくビッチという設定に驚きました。
転生させられ王の嫁になるというあり得ない事態にも、飄々と対応する潔さ、
ある意味イカれた男です。

攻めの冬宗は姉を殺された復讐心から、鬼将軍になってしまったわがまま王。
どんどん桜貴の手練手管に乗せられて、真人間になって行く様子が面白おかしかった。

キャラがみん…

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