栗城偲さんのレビュー一覧

てのなるほうへ 発売記念ペーパー グッズ

巽が受けた災難の真相は…?

フェア開催書店さんでいただける、A4の大きさで緑色の発売記念ペーパーです。内容をざっくりと。スミマセン、ネタバレしてます。


妖怪視点のお話です。
昔々、みんなでからかって遊んでいた結果、誰にも心を開くことなく心を閉ざしてしまった草枕。それでも優しい気持ちを持ち合わせている草枕に対して妖怪さんたちは懺悔の気持ちを持ち始めるのですが、彼に謝るきっかけを見つけられなくて。

そんな中、草…

5

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

切なくあたたかい和ファンタジー

攻め視点、受け視点、攻めの親友視点と三編です。
作家買いです。
切ないファンタジー。キャラはモブを除いていい人たちばかりで安心できます。安心できる王道だけど、じわじわと変則的。
攻めは顔無しがなによりのコンプレックスで、それが嫌で仮面を装着しています。
受けが良い子なのですが、なにが良いかって攻めが顔を隠したがる習性を否定しないところ!
顔を出したくない人に無理矢理前向きな行動を強制しな…

8

恋人代行、八千円 小説

栗城偲  有紀 

王道のようでいて冷や冷やする

お勧め頂いた作品です。全編受け視点です。
露文学講師の柳(攻)の家政夫として、幹太(受)がアルバイトに通うお話です。家政夫といっても、実態は便利屋。
大学では講師と学生として、攻めの自宅ではお客様と家政夫としてほぼ毎日顔を合わせます。にもかかわらず、くっつくまでは綱渡りのような関係性に冷や冷やします。
家政夫といっても便利屋なので、友人代行果ては恋人代行も事業として引き受け可能。ただし、社則…

1

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

まさかののっぺらぼう!

小椋ムクさんのイラストに惹かれて購入!
あらすじを読んで、どんなお話なんだろうとドキドキして読みましたが、かわいーーいお話でした!
人外大好きなので、受け君より草枕に萌え萌えでした。こんなBL初めて読みました(笑)脇役も魅力的なキャラばっかりです。

5

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

見られたくない人と見えない人

のっぺらぼう×中途失明者の青年。
14歳で失明し、21歳になった現在、コールセンターで働いている受け。職場でももてあまされ、公園で1人昼食をとっていると、風で狐面を飛ばされた男と遭遇する。
面を拾ってやったことにより、顔を隠すために始終狐面をかぶっている男・のっぺらぼうと、彼を奇異の目で見ない唯一の存在である受けとのぎこちない交流が始まる。そんな2人の昼休みだけのささやかな逢瀬は、受けの部屋で…

7

てのなるほうへ コミコミスタジオオリジナル特典書き下ろし小冊子 グッズ

本編の、その後の二人のお話です

コミコミスタジオさんで購入すると特典でいただける書き下ろし小冊子です。A4の紙3枚を真ん中で折ってつくられているA5サイズの大きさの小冊子です。本編と同じ表紙がプリントされているのでムクさんの描かれた可愛らしい表紙を大きく見ることができるのが嬉しい。また小説部分のページ数は7Pと枚数も多く読み応えがあります。

さて内容は、というと。すみません、ネタバレしてます。


時系列としては本編…

7

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

優しいお話でした

ムクさんの綺麗な表紙が気になっていたのですが、初読みの作家さまだったので購入を悩んだのですが、あらすじが面白そうだったこと、レビューが高評価だったことなどから手に取ってみました。

すごく良かった。トラウマもちが愛情に満たされ回復していく、というストーリーが好きなこともあるのですが、ツボにどんぴしゃなお話でした。

のっぺらぼうで、仲間の妖怪からも疎まれ孤独に生きてきた草枕。
14歳で視…

14

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

落ち着いて楽しませてくれる良作

も、もったいない…!
それにつきる。
設定も、イラストも、前半の流れも申し分ない萌成分で大変癒やされ、しかしページが進むごとに、ページが残り少なくなっていくごとに、頼むから急がないでくれ、ゆっくりとやってくれ!と不安がつのる。

もっと後半を丁寧に進めて欲しかった、という願望がここまで大きいのは、この作品を好きな気持ちも同じように大きいからです。
嫌いになりようがない成分で構成されていま…

5

上下の沙汰もネコ次第 初回限定特典書き下ろしショートストーリー グッズ

猫のお話

こちらのおまけペーパーは、本編で登場した、涌谷の飼い猫シロとクロの、現実世界ではなくて猫の国でのお話。
猫の国に累が迷い込む前の、まだ、シロがクロに片想いしていた頃、クロがシロの思いに気づくどころか恋愛そのものすらわかっていなかった頃のお話。
クロがミントを避けるようになった、その理由が明らかにされます。
なんと言っても二人とも(二匹とも?人化しているからやっぱり二人でいいのか?)本性は動物…

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上下の沙汰もネコ次第 小説

栗城偲  陵クミコ 

痴話喧嘩を食わないのはイヌですが

こちらは、上下の決着でもめる痴話喧嘩を、ネコに託して解決するお話です。
BLで、特にこの作品のように、ゲイの自覚のある子が、ノンケの幼なじみにずっと密かに片想いしていて、何かのきっかけでノンケだった子の方が、ゲイの子に思われているのに気づいて、そこから恋人関係になるお話は、受け攻めどちらが上下になるかですったもんだするのは定石ですが、こちらの作品では、その問題の解決に、猫の世界を登場させました。…

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