栗城偲さんのレビュー一覧

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

ひかえめで清らかなレースのような

麗しい表紙買い。後半まですっごく好きだったんですが、最後、勝手に期待していたのと違って、はずしたーという気がしたので申し訳ないです、お話は萌。だけど挿絵があまりに麗しかったので萌2です。めっちゃオメガが蔑まれている世界ですが、受けさんが凛としていたように感じられたので、救われました。「本編210P超+後日談16Pほど+先生のあとがき」です。

お話は泪(るい)8歳の時から始まります。6歳の時に…

5

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

運命ということばがぴったりの世界

最近読んだ栗城さんの「玉の輿」シリーズがとても面白かったので、オメガバースをどのように描かれるのか気になって、読んでみました。

私自身は運命を意識したことはありません。それだけ自由に生きてきたのかもしれません。
本作品で描かれている世界は違います。身分に加えて、第二の性(アルファ、ベータ、オメガ)による差別があり、小柄で能力に劣ることの多いオメガは、発情期に強力な催淫フェロモンを出すため、…

6

「運命の、糸はひそかに」コミコミ特典書き下ろし小冊子 グッズ

真陸の恋のお話

コミコミスタジオさんで購入するといただける、おなじみの書き下ろし小冊子。大きさはA5サイズ、表紙+裏表紙に、小説部分が7Pの、全部で12Pの小冊子です。


本編終了後に読まれた方が良い内容ですし、ネタバレも含んでいます。ご注意ください。







α、β、Ω。
3つの性別に分けられる社会。
その中でトップに君臨するのがα。

けれど、αの中でも、実は優劣がある…

2

ていこうなんて、しないから 小説

栗城偲  大槻ミゥ 

可もなく不可もなし



p70弱の短編です。
血のつながらない義兄弟の両片想いものです。
弟への恋をこじらせている兄が、弟の内定が出たことをきっかけに告白され両想いだと知っても、間違った道に連れて行くのはという抵抗もむなしく・・・といった話です。

<あらすじ>
小さい時に両親の再婚により兄弟になった美少年顔の会社員・朔生(受け)とイケメンの大学生・脩介(攻め)。
内定が出たという脩介はお祝いに朔生が…

0

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

切なく、でも温かい

作家買い。
作家買いですが、挿絵もレーターさん買いしているyocoさんという事で読む前からテンションMAXでした。

表紙が美しい…!
作中で描かれているレース、さらに王室に献上される金糸、をイメージされているんでしょうか。yocoさんの美麗イラストに加えて、さらにゴージャスな表紙なんです。

なのですが、中身はかなり痛いです。
受けちゃんがかなり過酷な日々を送っています。
栗城さ…

7

「運命の、糸はひそかに」発売記念ペーパー グッズ

幼馴染4人のある日のやり取り

泪が仕立屋で礼央の作業を手伝っていると何やら甘い香りが漂って来て、今日は来る予定では無いけど理人が来るかもと、言った途端に店に現れた理人とパン屋の斗真。
今噂していたんだよと言って席を外した泪。
その途端に礼央が2人に何の話をしていたんだよ?
言葉を濁す理人に猥談だと暴露する斗真。
番の間での好意のやり取りで発するフェロモンの香りは、他人には分からないのを知らない泪。性教育を受けて無いので…

1

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

yoco先生のイラスト通りの世界観でした

読み進むうちに大体の方は理人の正体に気がつくと思うのですが、それでもハラハラするところは栗城先生はお上手だと思います。継父と継兄(長男)の泪に対する態度はそれは酷いです。特に街の薬師が超キモいです。
泪は色々と諦めてたんでしょうね。それでも使用人や領民や幼馴染達が隠れて守ってくれていたので、実父亡き後に無事に成長出来て良かったです。第3王子(理人)のバースデー舞踏会でヒートを起こして番になるわけ…

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運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

ホロリと来ちゃうんですよ

こちら、おとぎ話風BL+オメガバースになります。

健気で不憫な主人公が、王子様と幸せになる・・・。
そんな、優しいおとぎ話の世界そのものの、切なくも最後には幸福感に満ちた物語。

また、yoco先生のイラストがですね~、超絶世界観にぴったりでして!!
作者さんもあとがきで書かれてますが、表紙がこれ、金色なんですよね。
繊細なのに、華やかでロマンチックです。
実は私はですね、小説の…

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玉の輿新調しました 玉の輿ご用意しました(3) 小説

栗城偲  高緒拾 

幸せになるために二人が出した答えは

青依の将来を巡って、印南と青依の心が大きく揺れる本作。シリーズの中で一番好きです。人生を左右する大きな選択に印南と青依が出した答えは、二人が共に幸せになる最高の形だと思いました。

忙しさに疲弊する印南のそばで、青依は直接的な戦力になれない自分をもどかしく感じます。そんなとき、来日した研究者・ベルが、青依の優れた記憶力に研究者の資質を見いだし、フィリピンに来ないかと誘ってきます。大学に行かせて…

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玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2) 小説

栗城偲  高緒拾 

タイトルは、きっと、未来への決意

前作は印南と青依が結ばれるまでの波乱の物語の趣でしたが、今作では恋人同士になった二人の心の内がじっくり描かれていています。読後の満足感は、断然今作の方が上でした。読んでよかったです!

「そこには愛が詰まってる」
酒匂視点の短編。青依が印南の会社の工場にある資料管理室で働き始めて半年ほど経っています。
フィリピン支社に出張の印南と酒匂。研究者・ベルは、社員に気遣いを見せる印南の変わりように…

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