栗城偲さんのレビュー一覧

黙って俺に愛されろ 小説

栗城偲  にやま 

明るいエッチで、楽しく読めました

複数プレイものは読んだことがなかったのですが、作者が栗城さん、表紙の三人が楽しそう、ということで読んでみました。

主人公は少女漫画家の与田。高校時代の初体験の失敗で女性恐怖症をこじらせ、いまだ童貞。
そんな与田に密かに想いを寄せていた幼馴染の蕗野と編集者の脇が同時に告白。
「どちらかなんて選べない」と困る与田に、蕗野と脇は「選べなんて言ってない」と迫り、あっという間に与田をその気にさせ、…

2

ちょっと並んで歩きませんか 小説

栗城偲  北上れん 

子育ては過去の思い出なので面白く読めました

今作に関する感想はBLについてじゃないのです。
幾人かの方がもう既に書いていらっしゃいますが「子育ては大変だった」ということを、まざまざと思い出したという点で、大変身につまされたお話でした。

私は桜町の様に『丁寧で頑張る』親ではなかったのですが「ああそうだった。あの時とかあの時には、全てをぶん投げて北北西の方向に出奔したかったなぁ」と、そんな私でも思った時期がありましたもの。

現在、…

3

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

おとぎ話の絵本のような

yoco先生の挿絵が絵本のようで、このお話にぴったりです。電子購入(honto)ですが、挿絵付きでした。
お話も、表紙からイメージできるとおり、おとぎ話のようなキラキラと優しく紡がれるお話です。なんとなく、布製の表紙がついた絵本をイメージしました。電子ですか、紙版を買おうかなーと思うくらいお気に入りです。

オメガバースものの、ファンタジーです。オメガは侯爵の当主にはなれない世界。領民も領主…

3

「運命の、糸はひそかに」発売記念ペーパー グッズ

本編でも触れられた匂い

出版社の発売記念ペーパー。
A4四つ折りで、一面は本編表紙のモノクロ印刷。
その他の三面が、SSです。

まだ泪(受け・オメガ性)が、理人(攻め・アルファ性)への恋を自覚していない頃のお話。
なんともおぼこい泪とは違い、理人の方はすでに情欲をもともなった恋心を自覚しています。
実父が亡くなってから虐げられて育った泪は、きちんとした性教育を受けていないようで、理人の発するフェロモンの香り…

2

玉の輿ご用意しました 小説

栗城偲  高緒拾 

好きな要素盛りだくさん

やっぱり良いですね、年の差身分差健気受け。
私は両想いになるまでの過程が最高に萌えるタイプなので、この一巻で充分腹一杯になりました。ありがとうございます。
特に受けが涙して傲慢な攻めが狼狽えるシーンは大好物なので、青依の泣くシーンなんかとっても良かったです〜笑笑
あとは酒匂さんが怒っちゃったシーンも好きでした。不憫な受が誤解されまくった後に攻が勘違いに気づき、反省するパターンめっちゃ萌えるん…

5

「運命の、糸はひそかに」発売記念ペーパー グッズ

想えば想うほど漂ってしまう、甘い匂い

泪の「理人から甘い匂いがするんだ」という無邪気な発言で、理人がどんなに泪を好きか、礼央と斗真に知られてしまうお話です。

普通は発情期にオメガの発する誘引フェロモンがアルファを刺激して、アルファとオメガは番いますが、稀に発情期でなくても、一組のアルファとオメガの間で、互いにしか作用しないフェロモンが発生することがあるのだそう。それは、相手に好意を覚えたり、相手から好意を向けられて嬉しいと思うと…

4

「運命の、糸はひそかに」発売記念ペーパー グッズ

純白 泪様

「運命の、糸はひそかに」発売記念ペーパー。こちらの方は、幼馴染たちのきゃっきゃ♡話で楽しかったです。可愛いです、幼馴染たち。

泪は継父たちから酷い仕打ちを受けていたため、幼い頃から家庭教師がつかなくなったせいか、性教育を受けていないのか・・・オメガなのに、そちら方面の重要な知識が欠落しているようで。
まだ見えていないのに「理人が来る」と当てた理由を聞かれ、「理人から甘い匂いがするんだ♡」と…

2

「運命の、糸はひそかに」コミコミ特典書き下ろし小冊子 グッズ

おそらく二人はずっと友人だったのでしょう

泪の実父・玲音(レオン)と継父・真陸(マリク)の出会いのお話です。
継父の名は真陸というのですね。玲音の名前が出るまで、誰の話か分かりませんでした。本編では、ただ一度、継父が臨終間際の泪の父に「玲音」と呼びかける場面がありました。

アルファの真陸は、両親がベータの平民で、農村出身。成績優秀だったため、貴族の子女が通う寄宿学校に入学を許されます。しかし、そこは富と身分で上下関係が決められる世…

2

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

ひかえめで清らかなレースのような

麗しい表紙買い。後半まですっごく好きだったんですが、最後、勝手に期待していたのと違って、はずしたーという気がしたので申し訳ないです、お話は萌。だけど挿絵があまりに麗しかったので萌2です。めっちゃオメガが蔑まれている世界ですが、受けさんが凛としていたように感じられたので、救われました。「本編210P超+後日談16Pほど+先生のあとがき」です。

お話は泪(るい)8歳の時から始まります。6歳の時に…

5

運命の、糸はひそかに 小説

栗城偲  yoco 

運命ということばがぴったりの世界

最近読んだ栗城さんの「玉の輿」シリーズがとても面白かったので、オメガバースをどのように描かれるのか気になって、読んでみました。

私自身は運命を意識したことはありません。それだけ自由に生きてきたのかもしれません。
本作品で描かれている世界は違います。身分に加えて、第二の性(アルファ、ベータ、オメガ)による差別があり、小柄で能力に劣ることの多いオメガは、発情期に強力な催淫フェロモンを出すため、…

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