栗城偲さんのレビュー一覧

ちょっと並んで歩きませんか 小説

栗城偲  北上れん 

攻めの包容力が凄いです

シングルファザー同士の恋というので惹かれて読んでみました。

でもですね。あらすじから推測した内容とちょっと違ってて、途中読んでてしんどくなってしまいました。

あとがきで栗城先生が触れていましたが、担当さんに言われてその部分をかなり削ったらしいです。でも私にはそれでも多いと思いました。

確かにシングルマザーよりシングルファザーの方が、支援が少なくて大変なのは知っています。
でも、…

3

もういいかい、まだだよ 小説

栗城偲  小椋ムク 

切ない!

”てのなるほうへ”で、さりげない優しさが素敵♪と思っていたろくろ首の春宵さんのスピンオフということで、わりと洒脱な印象のキャラだったので、楽しいお話を期待していたら、めっちゃ切なかったです。んでも、こちらのほうが好きでした。

人間と仲良くしたい妖怪という哀愁の漂う存在に、すでに他レビュアー様のご指摘のように、古の名作(〇ーの一族)を思い起こさずにはいられないのですが、もうちょっと浮世に近い距…

1

悲しみません、明日までは 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

コーラ味の青春

大人でもなく、それでいて子供すぎない。
17歳という多感で非常にアンバランスな年齢の高校生の男の子達が繰り広げる、ひと夏の出逢いと不器用な恋のお話。
文体が読みやすくさらっと読めるのだけれど、描かれているものは青さを感じる青春と、田舎特有の狭いコミュニティの中でマイノリティを抱えて生きる息苦しさと、まだ子供な自分ではどうすることも出来ないもどかしさだったりと、ややシリアスめなもの。

都会…

1

ラブデリカテッセン 小説

栗城偲  カワイチハル 

可愛いのですが、

嗣巳は高校時代までぽっちゃり体型。自分で作ったお弁当に興味を持った山江が話しかけてきた事がきっかけで、仲良くなり嗣巳は恋心を寄せる。2年生でクラスが変わると疎遠になってしまい、それが理由だとおもっていたのに、体型のことで山江から悲しいことを言われ、意図的に避けられていると思った嗣巳は卒業式の日、自ら拒絶をし離れた。。。

嗣巳は留学し、ダイエットをして痩せ、料理研究家になって日本で活躍。TVに…

2

たちまち、おちる 小説

栗城偲  街子マドカ 

受けに弱い攻めがよかった

かわいかった年下攻めが数年後再会してかっこよくなっているという設定かすごく好みでした。
AV現場ということで撮影のシーンも詳細に描写されるのかなと思いましたが、そこは本筋じゃないからかそこまで触れられず…というのがメインカップルのベッドシーンを引き立てていたような気がします。
受けが売り言葉に買い言葉で自分が撮影に参加して他の男と寝る!と言ってしまい、攻めが落ち込むシーンが印象的でした。
街…

2

LoverS The 25th Anniversary Chara Label Anthology グッズ

商業作品番外編集

Charaさん25周年記念の小冊子。イベント売り実施中ですが、後で通販されるとのことです。コミック18作品、小説10作品。神だなあと思ったのは5つほどでしたので萌2にしました。お好きな商業作品が多い方はご検討いただいても良いのでは。

以下読んだもののみコメント、長文すいません。小説は全部三段組。
2,3,4、19、23(マジ神)が神でした。

1.恋をするなら二度目が上等 木下けい子先…

3

塚森専務の恋愛事情 小説

栗城偲  みずかねりょう 

出来る男×出来る男

「社史編纂室で恋をする」のスピンオフ作品。
前作を読んでいなくても読めるかと思います。
サラリーマン・お仕事描写しっかりめがお好きな方におすすめ。
出来る男×出来る男の組み合わせがとても良いです。
何が良かったって、2人ともきちんと自立した大人の男だったところ。
変にベタベタするわけでもなく、恋愛一辺倒なわけでもなく、仕事が出来る大人の男同士のお話なのが良かった。
年上×年下のはずなの…

0

社史編纂室で恋をする 小説

栗城偲  みずかねりょう 

受け守られ展開が好きならハマれたかも?

物語の軸となるのが、主人公である受けの志月が冤罪をかけられるということなので、序盤からずっとモヤモヤが続く。

志月のキャラ設定的に前向きで明るく読めるところもあるが、中堅社員なのに仕事になるときゃんきゃんうるさい新人のようなふるまいで、恋愛になると女子中学生のようなモノローグを発する。
志月は性別を女にすれば何の違和感もなく読めてしまう残念仕様だった。まあBLあるあるなんだけど。
周囲の…

3

鬼の棲処 小説

栗城偲  コウキ。 

受けらしい受け

黒髪というだけで人間扱いされない島にすむ受けが、王子様にさらわれて人として生きていくお話です。

確かにおとぎ話って王子さまが、とか名前ではなく地位で書かれてますよね。そのやり方でおとぎ話感を創作されたとのこと。

わかるけど、わかりにくいから普通に名前つけてもよかったな、と思いました。
受けに名前を授けるってことは結構名前を重視しちゃってるわけで、そんな国のひとたちが誰も名前を持たない…

0

塚森専務の恋愛事情 小説

栗城偲  みずかねりょう 

美麗な挿絵での補完が完璧

会社で首切り役となった専務(受け)と成績トップ営業(攻め)の話。
現実でもフィクションでも悪役として立ち向かわれる側で描かれることの多い首切り役を主人公にし、そちら側の視点から描いた点が興味深く面白かった。
受けのキャラ設定も無表情クールで、感情に流されることなく合理的に人員整理を行っていく。たぶんBLキャラとしてはもう少し悩んだり苦しんだりした方が共感を得られるんだろうけど、こういうちゃんと…

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