ふばば
同棲をし始めていくらか経った橋爪×井田と、大学生と高校生から大学生同士に、そして社会人同士になった小林×鳴海。どちらも1巻からは環境が変わり、付き合ってきた年月は増えて安定したように見えつつも、関係が深まるにつれて相手への想いの強さを日に日に自覚し、不安定さも見えるように。同棲といえば2人とも毎日同じ場所に帰ってくるわけだから、ずっと安心なように思えるけれど、だからこそ少しの会わない時間に対して…
よしなが先生の作品って、冒頭からその世界観に静かに引き込んでくれて、不思議と登場人物達をひっそり近くで見守っているような気分になります。その引き込まれ方が自然で、心地良いなぁと改めて先生の才能に惚れ惚れしました。個人的には表情の妙や、間の取り方、余白の使い方などがそうさせるのかなと感じています。こちらの作品も、序盤から教師・井田の魅力に惹かれ、小林は当て馬かぁと一旦残念に思いながらも井田の本命で…