Sakura0904
ケンジと史朗の両親が再会できたわけじゃないけれど、史朗に何かあった時のために連絡先を交換するというエピソードがあり、10年越しの関係性の進展をとても嬉しく思いました。おろおろしながら食事して謝罪したいという史朗母に、自分たちがした仕打ちや現実的なことを考えて毅然とそれはダメだと言う史朗父、格好良かった。できればまた一緒に食事して欲しいけれど、母親の精神状態ももっと落ち着いて、ケンジが不安に感じる…
2人で暮らす年月が経つと共に、史朗がどんどん人間として、ケンジの彼氏として格好良くなるなぁと感じています。初期の頃に比べてケンジの同性の恋人である自分への抵抗がほとんどなくなって、職場でこそカミングアウトしていないものの、いろんな場面で堂々とケンジへの愛を示してくれるようになったなぁと感無量です。誕生日プレゼントは何でもいいと言われた時は困ったり、昔から変わらない所も残っているけれど。そこでお揃…
史朗が遺言書や遺産の話をケンジに持ちかけるエピソードがありましたが、結婚していない不安定な関係性のなかでそういう話をしようと思えるのって、史朗にとってケンジがいかに大切な存在になっているのかがよく分かりますよね。突然そんな話を切り出されたケンジは怒ってしまったけれど。確かに実際には生々しい話ですから、あまり耳に心地いいものではないですもんね。でもこの先もし別れても遺産はケンジに、という史朗の気持…
史朗の男前さやケンジへの愛情がたっぷり詰まっていた巻でした。普段ケンジの方が愛情表現が分かりやすいからこそ、ふとした時に史朗の愛が垣間見えるとケンジ同様テンションが上がってきゅんとします。女性客との食事に妬くのではなく、乗り気でないケンジの心情を理解したり、そんな食事の帰りが遅い時は本人の意思に反して帰れなくなっているのではと気を回したり、本当にかっこいい彼氏だなぁと。佳代子さんとの買い物や料理…
ケンジの母親はどういう心境の変化で突然史朗との食事を思い付いたのかなぁと思っていましたが、なるほど、親もまた子供に何かあった時のことを考えているのだとハッとさせられました。必ずしも親、子の順に亡くなるわけではないし、そうなったとしても、やはりケンジの姉たちと史朗が今まで会ったことないとなると、有事の際面倒になりそうですもんね。史朗も晴れてケンジ一家の仲間入りとなり何よりでした。
佳代子さ…
店長となったケンジが帰りが遅いのが続いたところ、本当に気の毒でした。別に誰に強制されたわけでもないし、スタッフは皆それぞれちゃんと仕事をしていても、客にとって今までと変わらないお店であり続けようとすると残業せざるを得ない。美容師業界も人手不足で大変だなぁ。営業スタイルや分担を変えて、再び史朗と共に食事できるようになって安心しました。
佳代子さんの孫は人見知りそうだけど、バランスの良い両親…
今回は特に登場人物がバラエティに富んでいましたね。佳代子さんから始まって、志乃さんご夫妻、史朗の両親、田淵くんと元カノ、小日向とジルベール……。最後はとうとう店長が離婚しぴりりと辛い終わり方で(笑)。ケンジと史朗を取り巻くキャラクターたちの日常も些細な出来事から人生の節目まで、いろいろあって面白いですよね。元カノとよりを戻した田淵くん、なんだかんだで案外この彼女と長く続きそうな気がします。店長と…
史朗と小日向がかの1件以来初めて一緒になった時の、何かあったなんておくびにも出さない互いの平然とした態度にさすが大人!と私も感心してしまいました。なんなら皆で鍋を食べている間、私もすっかり忘れてしまったくらいです。モノローグにもあったけれど、目配せ1つしないリアルさがよしなが先生らしいなぁと。
風邪を引いたケンジに、さらりと甲斐甲斐しい史朗にも萌えました。病人のことをよく考えて、ぴったり…
小日向と史朗のエピソードにはどきっとしちゃいました。こういう時の心情をこんなに正直に書いてくれるよしなが先生、好きです。パートナーにも生活にも不足はない、けれどちょっとした刺激にぐらっとクる。ここで史朗が体の関係まで持ってしまったらさすがにケンジが可哀想だと思ったけれど、キスくらいなら……と思ってしまった私は人間として出来てないなぁと。パートナーを悲しませて得た幸せなんて、後からどんどん自分の精…
花見のエピソード、私も最初史朗が何に引っかかったのか分からなくて自分が乙女心に疎いことに改めて気付かされたわけですが(笑)、なるほど、恋人とイベントの感動を共有したいというのはごく当たり前な感情ですよね。昼と夜では桜の見え方も違うだろう、なんて言うのは野暮。私も史朗タイプなので、そういう他人の気持ちに鋭い人が羨ましいなぁと思ったり。
一方で、史朗が実家に頻繁に帰ったり、ケンジと外で食事す…