兼守美行さんのレビュー一覧

The Barber(2) The Cop -ザ・コップ- 小説

水原とほる  兼守美行 

紫の上が光源氏以外に恋をしたらこうなるのかも

「いやいや、スリリングな終わり方をするもんだな」と感心した完結編。
こちらも、電子書籍には、あとがきはあれども挿絵なし。

事件は相変わらず起きるのですが、そちらがむしろ添え物的な感じです。
なんと言っても驚きなのは、正田にもいましたよ。因縁のお相手。
「はぁ……(溜息)そういう人ね」ってなもんです。
なかなかこの絆は断ち切れんでしょう。
おまけに今作では、バーバーとして生きていくこ…

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The Barber ~ザ・バーバー~ 小説

水原とほる  兼守美行 

往年のテニスマンガを思い出しました

2014年5月発行の電子書籍で読みました。あとがきはありますが、挿絵はなし。兼森さんの美麗な表紙絵に惹かれて『ジャケ買い』したものですから、ひじょーに寂しかったです(このイラスト、最高ですよね?美しいだけではなく、ドラマが感じられるのが良い)。

これからお読みになる方は関連作の『The Barber(2) The Cop -ザ・コップ-』も一緒にお求めになって、続けて読まれることをお勧めしま…

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ふたりの彼の甘いキス 小説

葵居ゆゆ  兼守美行 

恋に破れた人が一番カッコいいかも

電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきあり。

葵居ゆゆさんのお話は『やがて恋を知る』しか読んだことがありませんでしたので「ああ、こういう爽やかなお話も書くんだなあ」というのが、まず思ったことです。

デビューから7年目のマンガ家、潮北深晴は初めてのスランプに陥っていました。編集者の宮尾に勧められて参加した出版社のパーティで出会ったのは宮尾の従兄弟で、母の故郷スペインから戻って来たばかりの俳優…

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ふたつの可愛いお弁当「ふたりの彼の甘いキス」番外編 グッズ

お弁当には愛情もたっぷりです

本品は『ふたりの彼の甘いキス』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子です。

本編後、
深晴と湊介がお弁当を作るお話です。

同居人がいた間は
なるべく早く帰っていた宮尾ですが
1人暮らしに戻ると遅くまで
残業してしまっていました。

今夜もいつくか返信をしたため
最後に担当漫画家である深晴の
メールを開けると予想通りの文面が
並んでいました。

自分にも作品にも自…

1

ふたりの彼の甘いキス 小説

葵居ゆゆ  兼守美行 

受様が選んだ恋は

今回は日本デビューを控えた俳優の卵と
スランプに陥っている漫画家のお話です。

受様が一緒に支え合いたいと思う人を選び
新たな物語を完成させるまで。

受様はデビュー7年目を迎える
漫画家ですが、
特に売れた事も定期的な連載も
持っていません。

しかも
最近は描きたいものさえ
見失ってしまいて
長くスランプ状態にいます。

今日はそんな状態の受様を
心配した担当…

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ふたりの彼の甘いキス 小説

葵居ゆゆ  兼守美行 

可愛い子を見守る二人のイケメン

兼守先生目当て+3P?と期待させるタイトルで購入。
美味しいっ。美味しすぎる受けの立ち位置。詳細は下方に書きますが、ぽやんぽやん受けさんを温かく見守るイケメンが二人いる優しい甘めなお話でした。本編のみ250Pほど+先生のあとがき。受けさんぽやぽやだけど一生懸命頑張ってる良い子だし、イケメン二人とも好き~なので萌2よりの萌です。1:1です とだけお伝えしておきます♡

お話はデビュー7年目、絶賛スラ…

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ブロンズ像の恋人 小説

剛しいら  兼守美行 

妄想を侵食する現実の肉体

かなり奇妙な読後感。
で、そこが面白い。

主人公は、彫刻家を目指したがそれは叶わず、マネキン製造会社でマネキンの原型を作る仕事に就いている真砂(まさご)。
彼は芸術家肌というのか、精神が繊細に過ぎるのか、幻覚や幻聴を見るのです。
それらに悩まされるのではなく、幻聴と対話しながら、幻影と戯れながら、創作に没頭する真砂。
母ひとり子一人で母のペットのように育てられ人付き合いが苦手な真砂。…

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ぞっこん ~彼は車に迫られて~ 小説

松雪奈々  兼守美行 

弟よ、お前もか!?

乗り物擬人化攻め・第2弾。
車のフィッツくんにもめでたく運命の人が現れました!!
…といっても前巻でスピンオフの伏線があった通り、お相手は碧の弟・朱里くんだけどね。
2作目ともなるとあらすじも感想も『弟よ、お前もか!?』って一言に尽きるのだが、これだけではあまりにも大雑把すぎるので…

今回の攻め・フィッツは同じ乗り物からヒト化した隼と比べると大人びてスマートな物腰だ。
隼のほうが正直すぎて正体や…

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ぞっこん ~ある日バイクに迫られて~ 小説

松雪奈々  兼守美行 

マシン冥利に尽きる愛情を注がれているね

人外といえば獣や妖怪がほとんどの割合を占めている中に、乗り物の擬人化ここに有り。
ホント、BLってありとあらゆる範囲を抑えていて何でも有りだなとつくづく感心させられる今日この頃。

元の乗り主・碧は雪国に転勤となったので愛車のバイクを手放さざるを得なかったのだが、引っ越し先に現れた初対面のイケメン(*擬人化ほコレ重要!!)は「あなたのバイクだった」と名乗る隼だった。
碧のほうもそんなアンビリーバボ…

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僕の恋人はいつか誰かのものになる 小説

きたざわ尋子  兼守美行 

ヤンデレさいこー



タイトルから無理やり付き合ってもらったけど、いつか振られるのではとおびえて暮らす受けの話かと思ったのですが、全然そんなことはなく甘々のデロデロに加え、受けがいなくなったら死んでしまうレベルの病んだ攻めでした。


中編2本。表題作と「それが愛だと言うならば」

表題作は付き合って3年半の二人が心身ともに恋人となるまで

大学生の白石聡海(受け)は従兄で恋人の影山隆仁(攻め)が…

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