梨とりこさんのレビュー一覧

草食むイキモノ 肉喰うケモノ 小説

今城けい  梨とりこ 

キュンキュンしました

25歳と20歳。初々しくて真っ直ぐな二人のお話にキュンキュンしました。攻は分かりやすくカッコ良く、受は分かりやすく可愛いという、自分の萌えの原点に立ち還った気持ちになりました(笑) 若い二人ですが、それぞれ社会人5年目なのでしっかりしていて、ちゃんと自律心があるところも良かったです。

工場でブルーカラーとして働く牧野は、小動物のような容姿と優しくて素直な性格ゆえに妙な上司に執着されて困ってい…

2

草食むイキモノ 肉喰うケモノ 小説

今城けい  梨とりこ 

可愛い受けを 可愛いと思う 攻めが可愛い

不幸な家族背景を持ち、中卒で工場に勤めて5年。
牧野は、仕事や同僚にも恵まれ、一生懸命過ごす日々だ。
(これが表紙のウサギちゃん)

そんな牧野にセクハラをしかける典型的なイヤな上司が登場し、
今まで年上の同僚として彼を大事にしてきた関目が(これが表紙の黒豹くん)
彼を守る為にしばらく同居することになり……
互いの気持ちに気がついて、ちょっとすったもんだあったものの
セクハラ上司も…

2

傷だらけの恋情 小説

火崎勇  梨とりこ 

パンツの辺りが好きです

1冊すべて表題作で、亮司(受け)の視点でストーリーは進みます。

亮司は、ろくでなしの兄に殴られ、金を奪われる日々を送ります。隣人の笹子(攻め)と知り合い、恋愛感情を抱きますが、兄にヤクザへ売られてしまい…という話です。

亮司は傷だらけの不憫な状態になりますが、笹子が原因でないですし、強姦も未遂なので、痛い系が苦手な私にも読みやすかったです。
亮司を痛めつけた者達はそれぞれ懲らしめられ…

2

神の囲い人 小説

沙野風結子  梨とりこ 

沙野さんの6P

6Pもの、と思って読むと、ところがどっこい重厚歴史ファンタジー、ってなるかもです。

実に読み応えある1冊でした。3カップルのお話がオムニバス的に続きます。それぞれが切なくしかし雰囲気満点でよい。手抜き無しの中編集で、手放しで★5つです。

3カップルの恋がせつなハッピーなのに加え、エロエロなのが素晴らしいですね。

タイトルからして、ですが、やはりメインは最初のカップルでしょうね。最…

4

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

それぞれの男らしさが良い

あらすじと表紙絵から勝手に少年時代からのほのぼの+切ない物語かと思い込んでいましたが、読んでみると、やさぐれ街金のすれ違いこじれまくった初恋の成就譚、でした。
というと身も蓋もないけど、元天使のような可愛い子役の艶(えん)が、子役同士の競争意識から起きた事故のために芸能界から消え、その頃出会った同級生永見との、タイミングの合わない恋物語が甘さ少なめで綴られて行きます。
小学生時代、中学生時代、…

4

凍える吐息 小説

和泉桂  梨とりこ 

…ああ、和泉作品だったか

不遜な二人の男の意地の張り合いが延々と続くお話です。大まかには四部ぐらいに分かれる感じですが、明確な部分けはなく、代わりに章だか節だか微妙な分量で番号が振られていてその間隔の時間の流れもまちまちなので、何だからダラダラと続いている印象を受けてしまい…正直疲れました。

架空の日本の明治~大正時代のような世界観と、ストイックさが溢れる序盤(おおよそ第一部)はドキドキしながら読んだのですが、桐谷が…

0

アカノイト 小説

朝丘戻  梨とりこ 

素敵な話なのだが、やはりのれない……

吸血鬼もの。
といっても、時代も現代日本、
ごく普通に市井に紛れてヒトと共存している吸血鬼。
吸血「鬼」ではなく、吸血種というべきか。

幼い頃自身が引き起こした事件が尾を引いて、
吸血種であることを厭い、血を飲むことを拒む大学生の有理と
重い過去を背負うゲイの医者・深幸との物語。

成人すると人間の食べ物だけでは栄養を摂取できず、
視力も弱くなり弱っていく一方だった有理を心配…

3

傷だらけの恋情 小説

火崎勇  梨とりこ 

良い子が優しいオジサマに救われる王道系

程よく甘く、想定内。
皆様のレヴューにある通りだと思います。
取り立てて面白いわけではない(ごめんなさい)のですが、この作品、私も好きです。

亮司はかなり不遇なのに真直ぐないい子です。
でも考えると、不遇だから性格擦れてる、っていうのもテンプレ的ですよね。等身大の普通の青年が亮司と同じような境遇で真面目に生きていこうとするなら、日々バイトに励んで生活に追われて・・・このくらいが現実味あ…

1

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

犬と言うのかちょっと首を傾げてしまう

渇仰と渇命まで読みました。
ヤンデレなら萌えも生まれるかもしれませんが
カニバリズム(渇命の方ですが)となってしまうと
萌えではなく恐怖が勝る。
という訳で「中立」にしましたが
トンデモ設定なのに破綻することなく書き上げてらっしゃることに
平伏したい気持ちです。
攻に関して「犬」という表現が前面に押し出されていますが
飼い主の愛情を求めているというよりは
欠如した自己を受で埋めた…

2

なぜ彼らは恋をしたか 小説

秀香穂里  梨とりこ 

冷徹で難攻不落な男の恋

合理的なものの考え方しか出来ないカタブツ、
建築デザイナーの緒方は
実績のある東峰建設のチーフデザイナーで
空間に無駄など作らない設計をします。
遊び心なんて一切必要ないと思うタイプが、
自分とは正反対の考え方の堂島と
合同でレコード会社の新社屋を手掛ける事になります。
堂島は、まだ業界内では若いノグチ・デザインのチーフで
初対面から握手を求めてくるような男で困惑しますが
緒方は…

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