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31/61(合計:609件)
火崎勇 梨とりこ
M+M
ネタバレ
1冊すべて表題作で、亮司(受け)の視点でストーリーは進みます。 亮司は、ろくでなしの兄に殴られ、金を奪われる日々を送ります。隣人の笹子(攻め)と知り合い、恋愛感情を抱きますが、兄にヤクザへ売られてしまい…という話です。 亮司は傷だらけの不憫な状態になりますが、笹子が原因でないですし、強姦も未遂なので、痛い系が苦手な私にも読みやすかったです。 亮司を痛めつけた者達はそれぞれ懲らしめられ…
沙野風結子 梨とりこ
まぎぃ
6Pもの、と思って読むと、ところがどっこい重厚歴史ファンタジー、ってなるかもです。 実に読み応えある1冊でした。3カップルのお話がオムニバス的に続きます。それぞれが切なくしかし雰囲気満点でよい。手抜き無しの中編集で、手放しで★5つです。 3カップルの恋がせつなハッピーなのに加え、エロエロなのが素晴らしいですね。 タイトルからして、ですが、やはりメインは最初のカップルでしょうね。最…
砂原糖子 梨とりこ
ふばば
あらすじと表紙絵から勝手に少年時代からのほのぼの+切ない物語かと思い込んでいましたが、読んでみると、やさぐれ街金のすれ違いこじれまくった初恋の成就譚、でした。 というと身も蓋もないけど、元天使のような可愛い子役の艶(えん)が、子役同士の競争意識から起きた事故のために芸能界から消え、その頃出会った同級生永見との、タイミングの合わない恋物語が甘さ少なめで綴られて行きます。 小学生時代、中学生時代、…
和泉桂 梨とりこ
マキヲ
不遜な二人の男の意地の張り合いが延々と続くお話です。大まかには四部ぐらいに分かれる感じですが、明確な部分けはなく、代わりに章だか節だか微妙な分量で番号が振られていてその間隔の時間の流れもまちまちなので、何だからダラダラと続いている印象を受けてしまい…正直疲れました。 架空の日本の明治~大正時代のような世界観と、ストイックさが溢れる序盤(おおよそ第一部)はドキドキしながら読んだのですが、桐谷が…
朝丘戻 梨とりこ
snowblack
吸血鬼もの。 といっても、時代も現代日本、 ごく普通に市井に紛れてヒトと共存している吸血鬼。 吸血「鬼」ではなく、吸血種というべきか。 幼い頃自身が引き起こした事件が尾を引いて、 吸血種であることを厭い、血を飲むことを拒む大学生の有理と 重い過去を背負うゲイの医者・深幸との物語。 成人すると人間の食べ物だけでは栄養を摂取できず、 視力も弱くなり弱っていく一方だった有理を心配…
かん衛門
程よく甘く、想定内。 皆様のレヴューにある通りだと思います。 取り立てて面白いわけではない(ごめんなさい)のですが、この作品、私も好きです。 亮司はかなり不遇なのに真直ぐないい子です。 でも考えると、不遇だから性格擦れてる、っていうのもテンプレ的ですよね。等身大の普通の青年が亮司と同じような境遇で真面目に生きていこうとするなら、日々バイトに励んで生活に追われて・・・このくらいが現実味あ…
宮緒葵 梨とりこ
ゐずみ
渇仰と渇命まで読みました。 ヤンデレなら萌えも生まれるかもしれませんが カニバリズム(渇命の方ですが)となってしまうと 萌えではなく恐怖が勝る。 という訳で「中立」にしましたが トンデモ設定なのに破綻することなく書き上げてらっしゃることに 平伏したい気持ちです。 攻に関して「犬」という表現が前面に押し出されていますが 飼い主の愛情を求めているというよりは 欠如した自己を受で埋めた…
秀香穂里 梨とりこ
東雲月虹
合理的なものの考え方しか出来ないカタブツ、 建築デザイナーの緒方は 実績のある東峰建設のチーフデザイナーで 空間に無駄など作らない設計をします。 遊び心なんて一切必要ないと思うタイプが、 自分とは正反対の考え方の堂島と 合同でレコード会社の新社屋を手掛ける事になります。 堂島は、まだ業界内では若いノグチ・デザインのチーフで 初対面から握手を求めてくるような男で困惑しますが 緒方は…
栗城偲 梨とりこ
bonny
栗城偲さんはおすすめいただいていた別の作品があったのですが、楽しみに取っておいていて、先に読んだこの作品がお初となりました。梨とりこさんのイラストが大好きなのです。 フィジカルなエロもコーフンいたしますが、メタなエロもハァハァ滾るクチなもので、SM、特にMの心理について登場人物に言葉で解説させる体を取ったこのお話はとっても新鮮、かつ勉強になりました。だってだって、恋愛感情って基本SMだと思う…
木原音瀬 梨とりこ
薄雲
上巻は導入部だと思ってたら、本当に見事に導入で、あの静かすぎる展開は下巻へと続く嵐の前の静けさだったわけですよねやっぱり。 下巻のジェットコースター展開は、もはやBLのお約束をことごとく無視しまくる木原節によって、具合が悪くなりそうでした。 この話の凄いところは友情だったふたりの関係が、親愛を経て恋愛へと移行していく様が、もの凄く自然に描かれていることに尽きます。 つっかかりも疑問も感じ…