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木原音瀬 梨とりこ
とさぶんたん
ネタバレ
上下巻まとめての感想です。 今日、日曜の午後に読み始めて一気に読み終わってしまいました。 一言でいうと「衝撃」でした。 思わず息を呑んでしまう場面が何回もあり、読み終えた今も胸に苦しさが残っています。 これ、ほんとに「月に笑う」の惣一さんなんですか…。 上巻でも可哀想な人だと思ったけど、下巻でえげつない追い討ちをかけてきましたね。 嘉藤は忠実な部下ではありますが、ヤクザとしての惣一…
renachi
ヤクザな展開がいっぱいで、ハラハラしながら一気に読んだ。甘さのないヤクザなので、犯罪だろうと倫理観無視で好き放題やってる。二人の逃避行と、その後の再会からの流れがとても好き。 下巻はずっと信二視点。東京に来てからの信二は、急激に惣一に心酔していく。 弱った心の欲する場所にぴったりだったのか、宗教にハマる人のようでもあり、心配になる。路彦が信二を求めるのとは違って、自身の心を無防備に明け渡し…
九年の歳月を描く、というところに惹かれて読んでみた。始まりから中学生たちのいじめが描かれるので、読むのが辛い。が、後半は嘘みたいに精神的には穏やか。下巻で痛い展開がくるのか?と、怖いような楽しみなような。 路彦はいじめに遭いながらも、人に期待する気持ちを持ち続けていそうなキャラ。どうなるか分かっていて加害者に会いに行き、懲りずに何度もボコられる。 それでもなお優しくしてもらえるかも、と自身…
太宰治 梨とりこ
ぁぁぁぁぁ
主人公と竹一の関係がとても良かった。竹一が主人公の仮面を見破ったのは、いつも見ていたからだと思われる。
征矢かな
惣一の大きな無理の綻びでもあり、努力の報酬でもあるラストだと思いました。 2人が思い描いていた未来ではなかったけれど、収まれるところに収まった。 読了後は、とにかく読み切った充実感がありました! これでもか‼︎というくらい、事件が起こるので、ハラハラしどうしでした。 私は、メンタル弱い時にサンドバッグになるつもりで読みました。 まともに読んだら、しんどくはなると思います。 良い意味で木…
レイプ(どちらかというと復讐)から始まり、エロ多めです。 でもストーリーも展開されるのがさすが木原先生! 惣一の嘉藤への、あまりにも全てを賭けてしまった、恋愛としての思い。それを受け入れられない嘉藤は、惣一に舎弟関係の執着を持っている。思いは噛み合わないけれど、お互い相手を諦められない。そういうすれ違いはあるよね?とリアリティを感じ、物語に引き込まれました。 前情報一切なく読みました。軽…
佐田三季 梨とりこ
井戸みず
佐田先生の作品ははじめてです。タイトルでホラーなのかな?と思いましたが、心霊関係のホラー度は低かったです。そっちより攻めの激重感情ド執着っぷりが怖くて…! こ、これは…ハピエンになる、のか…?と、ハピエン大好きな光の腐女子の身としましてはヒヤヒヤしながら読み進めました。ふたりがこれからも共に時を歩んでいきそうなラストに、それまでの苦悩を文章で追っていたわたしは、しあわせにねぇ!!!と涙しました。…
砂原糖子 梨とりこ
腐男子のSHINO
砂原糖子先生の御本は2冊目。 『イノセンス』がとても素晴らしくて、先生の作品を他にも拝読したいと思っていたところに、書店で見つけてお迎えしたのがこちらの作品。 新品の紙本在庫があって良かった...(『イノセンス』は電子で読んだためイラストを拝見できなかった) そして、何から何まで完璧な作品でした。 1ページ目から引き込まれる文章。 最後までページを捲る手が止まりませんでした。 …
沙野風結子 梨とりこ
陵々
沙野風結子先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。 個人的、各項目5段階で 無理矢理 4 エロ 4 痛々しい 3 救済 3 な感じだと思います。 元戦場カメラマンの塔野さん×橘出版の副社長の和叉さんのカプです。 まず初っ端から、高校生時代の和叉さんが同級生からレイプされている描写があり、トラウマとなる写真も撮られてしまうので、精神的に痛々しい描…
カミラ
読後じわじわ効ますねー。 読んでる時の脊髄反射の感情と、読み終わって振り返ってみると違う景色が見えてきたり。 ちょっと置いてまた再読したいです。 タイトル「灰の月」 個人の勝手な考察なんですが 燃え尽きた紙の月(ペーパームーン) →燃え尽きた紙(灰)の月なのかなと。 ペーパームーンは張りぼての月が由来で、まやかしや偽物という意味がある反面、紛い物でも信じ続ければ本物になる。と…